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スプレンダーX(SPLENDOR X)は、2022年1月に厚生労働省の承認を取得した医療用レーザー脱毛機です(承認番号:30400BZX00021000)。
イスラエルのルミナス社(Lumenis)が開発し、日本ではルミナス・ビー・ジャパン株式会社が製造販売を行っています。
スプレンダーXの最大の特徴は、アレキサンドライトレーザー(波長755nm)とNd:YAGレーザー(波長1064nm)の2種類を同時に連続照射できる点にあります。
この「2波長同時照射」は国内承認機では初めての機能であり、新しい技術のひとつとして注目されています。
従来の脱毛機(ジェントルマックスプロなど)は、アレキサンドライトレーザーとヤグレーザーを「切り替えて」使用していました。
つまり、1回の照射では1種類のレーザーしか出せなかったのです。
スプレンダーXは、それぞれ独立したエンジンを搭載しているため、2種類の波長を同時に連続照射できます。
さらに、アレキサンドライトとヤグの出力比率を0〜100%の範囲で自由にカスタマイズ設定できるため、患者の肌色・毛質に合わせた照射が可能です。
アレキサンドライトレーザー(755nm)の特性
メラニン色素への吸収率が高く、肌の浅層〜中層(深さ約2〜3mm)にエネルギーを届けます。
産毛・軟毛・中程度の太さの毛に効果的で、美肌効果(シミ・くすみの改善)も期待できます。
Nd:YAGレーザー(1064nm)の特性
波長が長いため肌の深層(深さ約4〜5mm)まで到達します。
メラニン吸収率が低いため、太い毛・剛毛・色黒肌・日焼け肌にも照射可能です。
VIOやヒゲなど毛根が深い部位に適しています。
スプレンダーXは、27mm×27mm(照射面積7.29㎠)の四角形(スクエア)スポットを採用しています。
従来の円形スポットと比較すると、四角形は重ね打ちの必要がなく、列状に照射できるため打ち漏れリスクが大幅に軽減されます。
また、大口径スポットは光子の相互作用により深達性が向上するため、効率的な熱エネルギーの伝達に役立つ構造といえます。
これにより施術時間も短縮され、全身脱毛(顔・VIO除く)が目安として最短約18〜30分で完了する可能性があります。
従来機では約2.5時間かかっていた施術が半分以下になるため、通院の負担軽減につながるといえるでしょう。
スプレンダーXは熱破壊式(ショット式)の脱毛機です。
高出力のレーザーで毛包・毛乳頭を直接破壊するため、毛の抜け落ちるスピードが比較的早く、1回の施術から効果を感じやすいという特徴があるでしょう。
2波長の同時照射により、以下のような幅広い毛質・肌質に対応できます。
対応できる毛質
産毛・軟毛から剛毛・太い毛まで。
浅い位置の毛(腕・脚の細い毛)にはアレキサンドライトが、深い位置の毛(VIO・ヒゲ・ワキ)にはヤグレーザーがそれぞれ効果を発揮します。
対応できる肌質
色白肌から褐色肌・軽度の日焼け肌まで対応可能です。
ヤグレーザーの比率を高めることで、従来のアレキサンドライト単体機では施術できなかった肌色の方にも照射できます。
なお、永久脱毛の定義は「脱毛終了から1ヶ月時点での毛の再生率が20%以下」とされており、スプレンダーXによる施術はこの定義を満たすことが期待されます。
ただし、一度破壊された毛母細胞から毛は再生しませんが、施術時に休止期だった毛穴からは新たな毛が生える可能性があるため、5〜8回程度の複数回施術が推奨されます。
スプレンダーXのメリットは、2種類のレーザーを同時照射できる点を活かした「オールマイティ性」にあります。
従来は、産毛にはダイオードレーザーなど、部位や毛質によって脱毛機を使い分けることが一般的でした。
スプレンダーXなら1台で全身のあらゆる部位に対応できるため、機器の切り替えによるタイムロスがなく、施術がスムーズに進みます。
特に、腕・脚の産毛とVIOの剛毛が混在する全身脱毛において、1回の来院で効率的に施術できる点は大きな利点です。
スプレンダーXにはDual Cooling System(DCS)という2種類の冷却機能が搭載されています。
cryo6冷却装置(冷風冷却)
ハンドピースから-30℃の冷却された空気を噴射し、照射中常に施術部位を冷やします。
冷却の強さは10段階で調整可能で、レベルを上げるほど痛みの軽減につながるといえます。
コンタクトクーリング(接触冷却)
照射ヘッドの金属部分が直接冷却され、肌に接触しながら移動することで冷却効果を発揮します。
照射直前・照射中・照射直後と継続的に肌を冷やせるため、熱傷リスクの軽減が期待されます。
この2種類の冷却システムにより、冷却ジェルを使わずに施術できる点も特徴です。
ジェルのひんやり感が苦手な方や、ジェル塗布・拭き取りの時間を省略したい方に適しています。
大口径スクエアスポットと2種類の冷却システムにより、従来機と比較して施術時間が約半分以下に短縮されます。
全身脱毛(顔・VIO除く)の目安は約18〜30分、両ワキなら約5分程度で完了します。
施術時間が短いことは、単に通院の負担軽減だけでなく、照射に要する時間が短縮されることで、痛みを感じる時間も短くなるというメリットもあります。
四角形のスクエアスポットは、円形スポットと比較して照射の重複や隙間が生じにくい構造です。
列状に照射できるため施術者が打った箇所を把握しやすく、オーバーラップ(重ね打ち)による熱傷リスクや、打ち漏れ・照射ムラを軽減する効果が期待できます。
スプレンダーXの同時照射機能にはデメリットも存在します。
2種類の波長を同時に出力する仕組みのため、それぞれのレーザーを単独で最大出力にすることができません。
例えば、アレキサンドライトの比率を90%に設定すると、ヤグは自動的に10%となり、どちらか一方だけを100%で照射することは不可能です。
ジェントルマックスプロのような「切り替え式」の脱毛機であれば、アレキサンドライト100%での照射が可能なため、特定の毛質に対してはより高い出力で施術できる場合があります。
また、2波長を同時照射した場合の減毛率が向上したというエビデンス(臨床データ)は現時点では十分な報告がない状況です。
スプレンダーXは2022年承認の比較的新しい機種であり、ジェントルマックスプロ(20年以上の実績)と比較すると導入クリニック数が少ない状況です。
お住まいの地域によっては、スプレンダーXを導入しているクリニックが見つからない場合があります。
また、機器本体やメンテナンス費用が高額なため、施術料金が高めに設定されているクリニックもあります。
スプレンダーXは熱破壊式の脱毛機であり、高出力のレーザーを照射するため、熱傷(やけど)や炎症後の色素沈着が起こるリスクがあります。
特に日焼け直後の肌や色素沈着のある部位では、メラニンに過剰反応してしまう可能性があります。
リスク回避のポイント
施術前2週間〜施術後2週間は日焼けを避ける。
色素沈着がある部位は医師に相談の上、出力調整や照射可否を判断してもらう。
アトピー性皮膚炎や敏感肌の方は事前カウンセリングで肌状態を確認する。
医療脱毛全般に共通するリスクとして硬毛化があります。
これは脱毛照射後に、かえって毛が太く濃くなってしまう現象です。
発生メカニズムは明確には解明されていませんが、レーザーの熱刺激が毛母細胞を活性化させてしまうことが原因の一つと考えられています。
硬毛化は産毛が多い部位(背中・二の腕・うなじなど)で発生しやすい傾向があります。
万が一硬毛化が発生した場合は、照射出力や波長を変更して追加施術を行うことで改善が期待できるケースがあります。
スプレンダーXは熱破壊式脱毛機のため、蓄熱式と比較すると痛みは強めです。
ただし、Dual Cooling Systemによる2種類の冷却機能が搭載されているため、従来の熱破壊式機器よりは痛みの軽減が期待されます。
痛みの感じ方は「輪ゴムで弾かれたような感覚」と表現されることが多く、一瞬の刺激で持続する痛みではありません。
痛みの程度は部位によって異なり、VIO・ワキ・ヒゲなど毛が太く密集している部位では強く感じやすく、腕・脚などの毛が細い部位では比較的軽い痛みで済みます。
痛みが心配な方は、以下の麻酔オプションを利用できます(クリニックにより取り扱いが異なります)。
麻酔クリーム(表面麻酔)
リドカインを主成分とした外用麻酔薬を施術30〜60分前に塗布します。
VIOや顔など痛みを感じやすい部位に使用されることが多いです。
費用相場は1回1,000〜3,000円程度。
笑気麻酔
亜酸化窒素を吸入することでリラックス効果を得られます。
痛みを完全になくすものではなく、痛みへの不安を和らげる作用があります。
費用相場は1回3,000〜5,000円程度。
なお、スプレンダーXの冷却システムは10段階で調整可能なため、まずは冷却レベルを上げることで痛みを軽減し、それでも辛い場合に麻酔を検討するという流れが一般的です。
スプレンダーXは2種類の冷却システムにより、施術後の肌トラブルが起こりにくい設計になっています。
ダウンタイムは最小限で、施術直後から通常の生活に戻れるケースが多いでしょう。
施術直後
照射部位に軽度の発赤(赤み)・熱感が生じることがあります。
これは正常な反応であり、冷却によって数時間で落ち着く傾向にあります。
数時間〜1日後
発赤は徐々に消退します。
毛穴周辺に軽い腫れ(毛嚢炎のような小さなポツポツ)が出る場合がありますが、通常は1〜2日で改善します。
1〜2週間後
照射した毛が自然に抜け落ちる「ポップアップ」が起こります。
毛を無理に抜こうとせず、自然に抜けるのを待ちましょう。
1ヶ月〜2ヶ月後
次の毛周期(成長期)の毛が生えてきます。
この段階で2回目の施術を行うのが効果的であると考えられています。
施術後24時間は激しい運動・サウナ・長時間の入浴を控えることが望ましいです(血行促進により赤みが増す可能性があります)。
施術後2週間程度は日焼けを避け、外出時は日焼け止め(SPF30以上)を塗布してください。
保湿ケアを十分に行い、肌の乾燥を防ぐことが大切です。
スプレンダーXによる医療脱毛の料金は、クリニックや部位によって大きく異なります。
以下は一般的な相場の目安です。
全身脱毛(顔・VIO除く)
1回:30,000〜80,000円
5回コース:150,000〜300,000円
全身脱毛(顔・VIO込み)
1回:50,000〜120,000円
5回コース:200,000〜400,000円
VIO脱毛
1回:15,000〜30,000円
5回コース:60,000〜100,000円
両ワキ
1回:3,000〜8,000円
5回コース:10,000〜30,000円
複数回コース(5回・8回など)で契約すると、1回あたりの単価が安くなります。
初回限定キャンペーンやモニター価格を活用する。
都度払いよりコース契約の方がトータルで費用を抑えられるケースが多いといえます。
ただし、途中解約時の返金条件はクリニックによって異なるため、契約前に確認することが大切です。
クリニックによっては、施術料金とは別に以下の費用がかかる場合があります。
初診料・再診料:0〜3,000円
麻酔代:1,000〜5,000円/回
シェービング代(剃り残し):1,000〜2,000円/部位
キャンセル料:前日・当日キャンセルでペナルティが発生する場合あり
「総額でいくらかかるか」を把握するため、これらの追加費用についても事前に確認することをおすすめします。
ジェントルマックスプロは米国シネロン・キャンデラ社製の脱毛機で、スプレンダーXと同じくアレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグレーザー(1064nm)を搭載しています。
20年以上の臨床実績があり、日本国内で最も導入数が多い脱毛機の一つです。
照射方式の違い
ジェントルマックスプロは2波長を「切り替えて」照射し、スプレンダーXは「同時に」照射します。
ジェントルマックスプロは単一波長を最大出力で使えるため、特定の毛質に対してはより高い効果が期待できます。
一方、スプレンダーXは1回の照射で2波長を当てられるため、施術効率が高いです。
照射スポットの違い
ジェントルマックスプロプラス(最新機種)は最大26mmの円形スポット、スプレンダーXは27mm×27mmのスクエアスポットです。
スクエアスポットの方が打ち漏れリスクは低く、施術時間の短縮につながるといえます。
冷却方式の違い
ジェントルマックスプロはDCD(Dynamic Cooling Device)という冷却ガス噴射方式を採用。
スプレンダーXは冷風+接触冷却の2種類を組み合わせています。
どちらも冷却ジェル不要で、痛み軽減効果は同等程度です。
選び方の目安
施術時間の短さ・スピード重視 → スプレンダーX
臨床実績・信頼性重視 → ジェントルマックスプロ
特定の毛質に対する高出力照射 → ジェントルマックスプロ
ジェントルレーズは、ジェントルマックスプロの下位機種にあたり、アレキサンドライトレーザー(755nm)のみを搭載しています。
対応範囲の違い
ジェントルレーズはアレキサンドライト単体のため、色黒肌・日焼け肌への照射が困難で、深い位置の毛(VIO・ヒゲ)への効果も限定的です。
スプレンダーXはヤグレーザーも搭載しているため、より幅広い肌質・毛質に対応できます。
美肌効果
どちらもアレキサンドライトレーザーを使用するため、シミ・くすみの改善など美肌効果が期待できます。
選び方の目安
色白で産毛〜普通毛の脱毛 → ジェントルレーズでも十分
色黒肌・日焼け肌・VIOの剛毛 → スプレンダーXが適している
ライトシェアデュエットは米国ルミナス社製(スプレンダーXと同メーカー)のダイオードレーザー(波長805nm)脱毛機です。
レーザーの違い
スプレンダーXはアレキサンドライト+ヤグ、ライトシェアデュエットはダイオードレーザー単体です。
ダイオードレーザーはアレキサンドライトとヤグの中間的な波長で、バランスの良い脱毛が可能ですが、深い毛根への到達力ではヤグに劣ります。
照射方式の違い
ライトシェアデュエットは「吸引式」で、皮膚を吸引して伸展させながら照射します。
これにより痛みの軽減が期待されますが、吸引が難しい痩せ型の方や、施術時間を要する体格の大きい方にはスプレンダーXの方が適しています。
痛みの違い
ダイオードレーザーはアレキサンドライト・ヤグよりも痛みが少ない傾向があります。
痛みに弱い方にはライトシェアデュエットの方が向いている場合があります。
選び方の目安
痛みの少なさ重視 → ライトシェアデュエット
深い毛・剛毛・色黒肌への対応力 → スプレンダーX
施術時間の短さ → スプレンダーX
医療脱毛における失敗の多くは、クリニック選びや事前準備の不足が原因です。
効果を感じられない
原因として考えられるのは、出力設定が低すぎる・毛周期を無視した短期間での施術・肌質に合わない波長設定などです。
対策として、初回カウンセリングで期待できる効果と必要回数をしっかり確認し、最低5〜8回は継続することをおすすめします。
照射漏れ・脱毛ムラが発生
施術者の技術不足や、照射範囲の確認不足が原因です。
スプレンダーXはスクエアスポットで打ち漏れリスクが低い設計ですが、施術者のスキルによって結果に差が出ます。
症例数の多いクリニックや、照射漏れの無料再照射保証があるクリニックを選びましょう。
やけど・色素沈着が起きた
日焼け直後に施術を受けた・出力が高すぎた・冷却が不十分だったなどが原因です。
施術前2週間は日焼けを避け、肌状態に不安がある場合は必ず医師に相談するようにしましょう。
名医・良いクリニックを選ぶために、以下のポイントをチェックしましょう。
医師が常駐しているか
医療脱毛は医療行為であり、医師の診察・指示のもとで行われます。
トラブル発生時に医師がすぐに対応できる体制が整っているクリニックを選びましょう。
脱毛実績・症例数
年間の施術件数や、スプレンダーXを使用した症例数が豊富なクリニックは、施術者の経験値も高い傾向があります。
公式サイトやSNSで症例写真を公開しているクリニックは参考になります。
アフターケア・保証制度
照射漏れがあった場合の無料再照射、肌トラブル発生時の診察・薬処方の無料対応など、保証内容を確認しましょう。
やけどや色素沈着が起きた場合の対応方針も事前に聞いておくと安心です。
カウンセリングの丁寧さ
初回カウンセリングで、肌質・毛質の診断、期待できる効果、必要回数、リスク説明を丁寧に行ってくれるクリニックを選びましょう。
質問に対して曖昧な回答しかしないクリニックは避けた方が無難です。
Q.スプレンダーXは何回で脱毛が完了しますか?
A.毛周期の関係上、5〜8回程度の施術で自己処理がほとんど不要になる方が多いです。毛の太さや部位によって必要回数は異なり、VIOやヒゲは8〜10回以上かかることもあります。施術間隔は体の部位で6〜8週間、顔は4〜6週間が目安です。
Q.スプレンダーXは産毛にも効果がありますか?
A.アレキサンドライトレーザーは産毛・軟毛にも反応しやすい特性があるため、背中・顔・二の腕などの産毛にも効果が期待できます。ただし、白髪や金髪などメラニン色素が極端に少ない毛には効果がありません。白髪脱毛には針脱毛(ニードル脱毛)が必要です。
Q.施術中の痛みはどのくらいですか?
A.「輪ゴムで軽く弾かれた程度」と感じる方が多いです。スプレンダーXは2種類の冷却システムを搭載しており、従来の熱破壊式脱毛機よりも痛みは軽減されています。VIOやヒゲなど毛が太く密集している部位は痛みを感じやすいため、心配な方は麻酔クリームの使用をおすすめします。冷却レベルを10段階で調整できるため、まずは冷却を強めにして様子を見ることも可能です。
美容医療相談室に届いたスプレンダーXの美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください!
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