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歯肉切除(しにくせつじょ)は、笑った時に歯茎が過剰に露出する「ガミースマイル」を改善するための外科的治療法です。歯茎の粘膜組織を電気メスやレーザーで切除し、歯の見える面積を広げることで、笑顔の印象を大きく変えることができます。
1. カウンセリング・診察
歯茎の露出量を計測し、理想的な歯茎のライン(スマイルライン)をデザインします。一般的に、笑った時の歯茎露出が3mm以上あるとガミースマイルと判断されます。
2. 麻酔
歯茎に局所麻酔を注射します。表面麻酔を併用することで、注射時の痛みも軽減できます。
3. 切除
電気メスまたは炭酸ガス(CO2)レーザーを使用し、デザイン通りに余分な歯茎を切除します。切除幅は通常1〜3mm程度で、歯の露出面積を調整します。電気メスは約300〜400kHzの高周波電流で組織を切開しながら止血も同時に行えるため、出血が少なく済みます。
4. 仕上げ・確認
左右対称になるよう微調整し、止血を確認して終了です。施術時間は約15〜30分です。
歯肉切除により、歯茎の露出量を約2〜4mm減少させることが可能です。これにより歯が長く見え、笑った時の印象が上品になります。効果は半永久的に持続しますが、歯茎の再生(後戻り)が起こる場合もあります。特に切除幅が5mm以上と大きい場合や、歯槽骨(歯を支える骨)の位置が高い場合は後戻りリスクが高まります。
歯肉切除には以下のようなメリットがあります。
施術時間は約15〜30分と短く、当日そのまま帰宅できます。骨を削る手術(歯冠長延長術)と比較すると、身体への負担が大幅に軽減されます。
切除部位は口腔内のため、外見上の傷跡は一切残りません。電気メスやレーザーを使用することで切開面がきれいに仕上がり、縫合が不要なケースも多いです。
腫れや痛みは1週間程度で落ち着くことが多く、日常生活への影響が少ないです。翌日から通常の食事が可能な場合がほとんどです(ただし刺激物は避ける)。
施術直後から歯茎のラインが変わるため、効果を即座に実感できます。腫れが引く約1〜2週間後には最終的な仕上がりを確認できます。
切除した歯茎が再生し、元の状態に近づく現象です。特に歯槽骨の位置が歯茎のライン近くにある場合、骨の形態に合わせて歯茎が再生しやすくなります。
原因
歯茎は骨の約2〜3mm上に付着する性質があります(生物学的幅径)。骨を削らずに歯茎だけを大きく切除すると、この距離を保とうとして歯茎が再生します。
対策
術前のレントゲン検査で歯槽骨の位置を確認し、必要に応じて歯冠長延長術(骨も一緒に削る方法)を選択します。切除幅を3mm以内に留めることで後戻りリスクを軽減できます。
歯茎を切除することで、これまで歯茎に覆われていた歯根部分が露出し、冷たいものや熱いものがしみるようになる場合があります。
原因
歯根表面にはエナメル質がなく、象牙質が露出しているため、外部刺激が神経に伝わりやすくなります。
対策
知覚過敏用の歯磨き粉(硝酸カリウム配合など)を使用するか、歯科医院でフッ素塗布やコーティング剤の処置を受けることで症状を軽減できます。
切除量のバランスが崩れると、笑った時に歯茎のラインが不揃いに見えることがあります。
原因
術前のデザインが不正確、または施術中の出血で視野が悪くなり正確な切除ができなかった場合に起こります。
対策
経験豊富な医師を選び、術前に鏡を見ながら入念にデザインを確認します。必要に応じて修正手術で調整可能です。
歯肉切除では局所麻酔(浸潤麻酔)を使用します。歯茎に直接麻酔薬を注射し、施術部位の感覚を完全に遮断します。使用される麻酔薬はリドカインやメピバカインが一般的で、血管収縮剤(アドレナリン)が配合されているため、出血を抑える効果もあります。
注射の痛みを軽減するため、事前に表面麻酔(ジェルやスプレータイプ)を塗布するクリニックも多いです。これにより、針を刺す瞬間のチクッとした感覚もほぼなくなります。
麻酔が効いている間は痛みを感じません。ただし、電気メスやレーザーを使用する際の振動や熱感、器具が触れている感覚は残る場合があります。不安が強い方には笑気麻酔(鼻から吸入するガス麻酔)を併用し、リラックスした状態で施術を受けられるクリニックもあります。
麻酔が切れる施術後2〜3時間から、ジンジンとした鈍痛を感じることがあります。痛みのピークは当日〜翌日で、その後は徐々に軽減します。処方される鎮痛剤(ロキソプロフェンなど)を服用すれば、日常生活に支障が出ることはほぼありません。痛みは通常3〜5日程度で気にならなくなります。
歯肉切除のダウンタイムは比較的短く、約1〜2週間で通常の生活に戻れます。以下は回復の目安です。
施術直後
歯茎に軽度の腫れと出血が見られます。ガーゼを噛んで圧迫止血し、約30分〜1時間で出血は落ち着きます。
当日〜翌日
腫れがピークを迎え、食事時に痛みを感じることがあります。熱いもの、辛いもの、硬いものは避け、ぬるめの柔らかい食事を摂りましょう。
3〜5日後
腫れと痛みが徐々に引いてきます。切除部位に白っぽいかさぶた(フィブリン膜)が形成されますが、これは正常な治癒反応です。無理に剥がさないでください。
1週間後
ほとんどの腫れが引き、通常の食事が可能になります。歯磨きも普通に行えますが、切除部位は優しくブラッシングしてください。
2週間後
傷口がほぼ完全に治癒し、最終的な仕上がりを確認できます。歯茎の色も正常に戻ります。
歯肉切除の費用は自由診療となり、保険適用外です。料金相場は以下の通りです。
片顎(上のみ・下のみ)
3万〜8万円程度。前歯6本分の歯茎を整える場合の目安です。
上下両顎
6万〜15万円程度。上下の前歯すべてを対象とする場合です。
1本あたり
5,000〜1万5,000円程度。部分的な修正の場合は本数単位で計算されることもあります。
多くのクリニックでは、施術費用に麻酔代、消毒・処置代、術後の薬代が含まれています。初診料(2,000〜5,000円)や再診料が別途かかる場合もあるため、事前に確認しましょう。また、レーザーを使用する場合は電気メスより1〜2万円高くなる傾向があります。
歯肉切除は半永久的な効果が期待できるため、ボトックス注射(効果持続3〜6ヶ月、1回3〜5万円)を繰り返すよりも長期的にはコストパフォーマンスが良い場合があります。ただし、後戻りが起きた場合は追加施術が必要となるため、術前カウンセリングで自分のケースでの成功率を確認することが重要です。
ボトックス注射は、上唇を持ち上げる筋肉(上唇挙筋)の動きを弱めることで、歯茎の露出を抑える方法です。
効果の持続期間
歯肉切除は半永久的(後戻りがなければ)、ボトックスは3〜6ヶ月で効果が切れます。
ダウンタイム
ボトックスはほぼゼロで当日からメイク可能。歯肉切除は1〜2週間の腫れがあります。
適応
歯茎自体の面積が大きい場合は歯肉切除が有効。上唇の動きが大きすぎることが原因の場合はボトックスが効果的です。両方を併用するケースもあります。
上唇粘膜切除術は、上唇の裏側の粘膜を切除・縫合し、上唇が上がりすぎないようにする手術です。
効果
歯茎露出を約3〜5mm減少させることが可能で、歯肉切除より大きな改善が見込めます。
侵襲性
上唇粘膜切除術は縫合が必要で、抜糸まで約1週間。歯肉切除は縫合不要のケースも多く、負担が軽いです。
後戻り
上唇粘膜切除術は後戻りが少ない一方、歯肉切除は後戻りリスクがやや高いです。
歯冠長延長術は、歯茎だけでなく歯槽骨も一緒に削り、歯の見える部分を長くする手術です。
後戻りリスク
骨の位置を下げるため、歯肉切除より後戻りしにくいのが最大のメリットです。
侵襲性・ダウンタイム
骨を削るため施術時間は約1〜2時間、ダウンタイムも2〜4週間と長くなります。
費用
歯冠長延長術は10万〜30万円と高額。軽度のガミースマイルには歯肉切除で十分な場合が多いです。
施術後数ヶ月〜1年で、切除した歯茎が再生し、ガミースマイルが再発するケースです。
原因
歯槽骨の位置が高いにもかかわらず、骨を削らずに歯茎だけを切除した場合に起こります。歯茎は骨の上約2〜3mmの位置に戻ろうとする性質(生物学的幅径)があるためです。
対策
術前にレントゲンで骨の位置を確認し、必要なら歯冠長延長術を選択します。後戻りした場合は再切除または歯冠長延長術で修正可能です。
切除ラインが不揃いで、笑った時に歯茎の高さがバラバラに見える状態です。
原因
術前のデザインが不十分、または施術者の技術不足で正確な切除ができなかった場合に発生します。
対策
症例写真を多く公開しており、ガミースマイル治療の経験が豊富な医師を選びます。軽度のガタつきは修正手術で整えられます。
術後、冷たいものや熱いものが強くしみるようになり、日常生活に支障が出るケースです。
原因
歯根が露出したことで、象牙質への刺激が直接神経に伝わるようになったためです。特に元々エナメル質が薄い方や、歯周病で歯根が露出気味だった方に起こりやすいです。
対策
術前に歯の状態を詳しく診察してもらい、知覚過敏リスクを確認します。発症した場合は知覚過敏用歯磨き粉、フッ素塗布、レジンコーティングなどで対処できます。
歯肉切除は繊細なデザインセンスと正確な技術が求められる施術です。以下のポイントを参考に、信頼できる医師を選びましょう。
歯肉切除を安全に行うためには、歯周病専門医や口腔外科専門医の資格を持つ医師が望ましいです。また、日本歯周病学会、日本口腔外科学会、日本審美歯科学会などに所属している医師は、専門的な知識と技術を習得している可能性が高いです。美容外科で受ける場合は、日本美容外科学会(JSAS/JSAPS)所属の医師を選ぶと安心です。
ホームページやカウンセリング時にビフォーアフター写真を確認しましょう。特に、自分と似た歯茎の状態の症例があるかをチェックします。年間の施術件数も重要で、年間50件以上のガミースマイル治療実績があるクリニックは経験が豊富といえます。
良い医師は、メリットだけでなくリスクや限界についても正直に説明してくれます。「後戻りの可能性」「歯冠長延長術の方が適しているケース」など、ネガティブな情報も伝えてくれる医師は信頼できます。術前にシミュレーション(画像加工やワックスアップ)で仕上がりイメージを見せてくれるクリニックもおすすめです。
炭酸ガス(CO2)レーザーやEr:YAGレーザーを導入しているクリニックは、出血が少なく傷の治りも早い施術が可能です。電気メスのみの場合でも問題はありませんが、レーザーの方が組織へのダメージが少ないとされています。

出展先:https://www.biyougeka.com/
聖心美容クリニックは開院32年以上の実績を持ち、全国に院を展開する美容外科・美容皮膚科クリニックです。
ガミースマイル治療では、手軽な注入法から本格的な外科手術(粘膜切除術)まで幅広く用意しており、患者さんの症状に応じたアプローチを提案しています。
外科的治療では、上唇と歯茎の間の粘膜を切除し縫合する「Litton and Fournier法」を採用しており、唇の裏側からアプローチするため外見から傷が分かりにくいのが特徴です。
24時間緊急サポートや安心の保証制度も整備されています。
【聖心美容クリニック 広島院 医師】 中辻隆徳先生
中辻隆徳先生は聖心美容クリニック広島院の院長を務め、日本形成外科学会専門医の資格を保有しています。
九州大学大学院にて医学博士号を取得し、精緻な手技が求められる形成外科領域で豊富な経験を積んできました。
外面の変化を通じて患者さんの前向きな気持ちを引き出すことを大切にしており、ガミースマイル手術を含む口元の造形においても高い技術力が期待できるでしょう。

出展先:https://www.primo-clinic.jp/
プリモ麻布十番クリニックは東京・麻布十番に位置し、在籍する医師全員が日本形成外科学会専門医の資格を持つ美容クリニックです。
ガミースマイル治療においては、口腔前庭粘膜切除術を導入しており、歯茎の露出を抑えて理想的なスマイルラインへと導く治療に力を入れています。
難易度の高い他院修正手術も多数く手がけており、詳細な症例経過を公開する透明性の高い姿勢が、多くの患者さんからの信頼につながっているといえるでしょう。
【プリモ麻布十番クリニック 医師】 大場教弘先生
大場先生は、日本美容外科学会(JSAPS)および日本形成外科学会の専門医資格を持つ、美容外科分野の研鑽を積んだ医師です。
大阪市立大学医学部卒業後、形成外科で研鑽を積み、常に高度な医療技術を追求しています。
安全で苦痛の少ない治療を目指し、厚生労働省麻酔科標榜医の資格も取得しています。
Q.歯肉切除は保険適用になりますか?
A.いいえ、保険適用外(自由診療)です。ガミースマイルは審美的な問題とみなされるため、健康保険は使えません。ただし、歯周病治療の一環として歯肉切除を行う場合は保険適用になるケースもあります。詳しくは医師に相談してください。
Q.歯肉切除の効果はどのくらい持続しますか?
A.後戻りがなければ半永久的に持続します。ただし、歯槽骨の位置によっては数ヶ月〜1年で歯茎が再生し、後戻りすることがあります。後戻りを防ぐためには、術前の診断で歯冠長延長術の適応かどうかを見極めることが重要です。
Q.歯肉切除後、食事はいつから普通にできますか?
A.翌日から軟らかい食事は可能です。ただし、熱いもの、辛いもの、硬いものは約1週間避けてください。アルコールも血行を促進して出血を招く恐れがあるため、3〜5日間は控えることをおすすめします。
美容医療相談室に届いた歯肉切除の美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください!
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