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反対咬合(はんたいこうごう)とは、下の前歯が上の前歯より前に出ている噛み合わせの状態を指します。一般的には「受け口」「下顎前突」とも呼ばれ、正常な噛み合わせ(上の前歯が下の前歯に2〜3mm被さる状態)とは逆の関係になっています。
反対咬合は大きく2つのタイプに分類されます。
歯槽性反対咬合
顎の骨格自体には問題がなく、上の前歯が後ろ側に傾いていたり、下の前歯が前側に傾いて生えていることで反対咬合になっているタイプです。歯の傾きや位置の問題が原因であり、マウスピース矯正で改善しやすい症例です。
骨格性反対咬合
下顎が上顎より大きく成長している、または上顎の成長が不十分な場合に生じるタイプです。骨格そのものに問題があるため、マウスピース単独では改善が難しく、外科手術が必要になることもあります。
反対咬合の治療に使用されるマウスピース型矯正装置は、対象年齢や目的によって複数の種類があります。
ムーシールド
1983年に開発された反対咬合専用のマウスピース型矯正装置です。主に3〜5歳の乳歯列期のお子様を対象とし、就寝時に装着することで舌や口腔周囲の筋肉のバランスを整え、上顎の正常な成長を促します。全国で4万人以上の子どもたちが治療を受けた実績があります。
プレオルソ
ムーシールドを改良した装置で、3〜10歳のお子様を対象としています。反対咬合だけでなく、出っ歯(上顎前突)、開咬、過蓋咬合など複数の症例に対応できるのが特徴です。ポリウレタン製の柔らかい素材で装着感に優れています。
インビザライン
大人向けの透明マウスピース矯正装置です。軽度〜中等度の歯槽性反対咬合に対応可能で、歯の傾きや位置を少しずつ移動させて噛み合わせを改善します。骨格性の重度な反対咬合には適応外となる場合があります。
反対咬合マウスピースが効果を発揮する理由は、「舌の正しい位置」と「筋肉のバランス」にあります。
通常、舌は上顎の内側(口蓋)に自然と触れているのが正常な状態です。しかし反対咬合のお子様は舌が下に落ちていることが多く、これが下顎を前方に押し出す力となり、反対咬合を悪化させてしまいます。
マウスピースを装着することで舌が正しい位置に誘導され、唇や頬の筋肉のバランスも整うため、自然な形で顎の成長をサポートします。子どもの場合は顎の成長を正しい方向に導き、大人の場合は歯の位置を少しずつ移動させることで噛み合わせを改善します。
反対咬合マウスピースによる治療で期待できる効果は以下の通りです。
噛み合わせの改善
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態を改善し、上の前歯が下の前歯に2〜3mm被さる正常な噛み合わせに導きます。
顎の正常な成長促進(子どもの場合)
上顎の成長を促進し、下顎の過剰な成長を抑制することで、顔立ちの改善も期待できます。
口腔機能の改善
発音のしにくさ(特にサ行・タ行)、食べ物の噛みにくさ、口呼吸などの問題が改善されます。
将来の本格矯正の負担軽減
早期に治療を開始することで、永久歯が生え揃ってからの本格的な矯正治療が不要になる、または治療期間・費用を大幅に削減できる可能性があります。
反対咬合マウスピースには、ワイヤー矯正や固定式装置と比較して以下のようなメリットがあります。
ムーシールドやプレオルソなどの子ども向けマウスピースは、歯を直接動かす装置ではなく、口腔周囲の筋肉のバランスを整える装置です。そのため、ワイヤー矯正のような歯の移動に伴う痛みがほとんどありません。
プレオルソはポリウレタン製の柔らかい素材でできており、装着時の違和感も少なく、小さなお子様でも抵抗なく使用できます。ムーシールドも同様に柔らかいプラスチック製で、口腔内を傷つける心配がありません。
子ども向けのマウスピースは、就寝時のみ、またはプレオルソの場合でも就寝時+日中1〜2時間の装着で効果が得られます。学校や保育園に持っていく必要がなく、日中は普段通りの生活が送れます。
大人向けのインビザラインでも、食事や歯磨きの際は取り外しができるため、固定式のワイヤー矯正と比べて食事制限がないのが大きなメリットです。また、透明なマウスピースのため目立ちにくく、接客業や営業職の方でも安心して使用できます。
反対咬合は3歳以降に自然に治る確率が6〜10%程度と非常に低いため、早期に治療を開始することが重要です。ムーシールドやプレオルソによる早期治療を行うことで、上顎の成長が止まる9〜10歳頃までに正常な噛み合わせを獲得できる可能性が高まります。
早期治療に成功すれば、永久歯が生え揃ってからの本格的な矯正治療(費用60〜100万円以上)が不要になったり、治療期間や費用を大幅に削減できます。抜歯や外科手術を避けられる可能性も高まります。
ワイヤー矯正などの固定式装置は、装置の周りに食べ物が詰まりやすく、歯磨きがしにくいため虫歯や歯周病のリスクが高まります。
一方、マウスピースは取り外しが可能なため、普段通りの歯磨きができます。装置を清潔に保つことも容易で、口腔内の衛生管理がしやすいのが大きなメリットです。
マウスピース型矯正装置は、歯の傾きや位置を調整することは得意ですが、顎の骨格そのものを大きく変えることはできません。下顎が極端に大きい、または上顎が極端に小さいといった骨格性の反対咬合の場合、マウスピース単独では根本的な改善が困難です。
なぜ限界があるのか
マウスピースは歯に力をかけて少しずつ移動させる装置であり、顎の骨を切断・移動する外科手術のような効果は得られません。骨格的な問題が大きい場合は、成人後に顎変形症の手術(外科矯正)が必要になることもあります。
対策
早期に専門医の診断を受け、マウスピース治療の適応かどうかを確認することが重要です。骨格性の要素が強い場合は、他の矯正装置(上顎前方牽引装置など)との併用や、成長が止まってからの外科矯正を視野に入れた長期的な治療計画が必要です。
マウスピース矯正は患者自身の協力が治療成功の鍵を握ります。装置を決められた時間装着しなければ、期待した効果は得られません。
なぜ装着時間が重要なのか
子ども向けのムーシールドやプレオルソは、就寝時の8〜10時間の装着が必要です。この間に舌や筋肉のトレーニングが行われ、顎の成長が正しい方向に誘導されます。大人向けのインビザラインは1日20〜22時間の装着が推奨され、装着時間が不足すると歯が計画通りに動きません。
対策
お子様の場合は保護者の見守りとサポートが不可欠です。装着を嫌がるお子様には、歯科医院での動機づけや、装着に慣れるための段階的なアプローチが有効です。成人の場合は、装着時間を記録するアプリやタイマーを活用するとよいでしょう。
マウスピース治療で一度改善した噛み合わせが、成長過程や治療終了後に再び反対咬合に戻ってしまうことがあります。
なぜ後戻りが起こるのか
子どもの場合、骨格の成長は女子で15〜16歳、男子で17〜18歳頃まで続きます。成長期に一度改善しても、その後の下顎の成長が予想以上に大きくなると、再び反対咬合が顕著になることがあります。これは治療が失敗したのではなく、骨格の成長が原因です。
対策
治療終了後も成長期が終わるまでは定期的な検診を続け、異変の早期発見に努めることが重要です。必要に応じて再治療や追加の矯正装置の使用を検討します。
マウスピース治療は万能ではなく、症例によっては他の矯正装置との併用や、別の治療法が必要になる場合があります。
効果が限定的なケース
永久歯が完全に生え揃った後の反対咬合、歯が大きくねじれている症例、顎の骨格的なズレが大きい症例などでは、マウスピース単独での改善は困難です。
対策
治療開始前に精密検査(レントゲン、歯型採取など)を受け、自分の反対咬合がどのタイプなのか、マウスピース治療で改善が見込めるのかを専門医に確認することが大切です。
ムーシールドやプレオルソは、歯を直接動かす装置ではなく、口腔周囲の筋肉を整える機能的顎矯正装置です。そのため、ワイヤー矯正のような歯の移動に伴う痛みはほとんどありません。
初期の違和感
装着し始めの1〜2週間は、口の中に異物がある違和感を感じることがあります。特にムーシールドは装置のサイズが大きく見えるため、初めて見たときに驚かれる保護者の方もいます。しかし、多くのお子様は数日〜1週間程度で慣れていきます。
就寝時の装着
就寝中に装置がずれてしまう、外れてしまうことを心配される方もいますが、装置はゴムで固定されるため、寝返りをうっても外れにくい設計になっています。通常1ヶ月以内にずれることもなくなります。
インビザラインは患者様の歯型に合わせてオーダーメイドで作成される透明なマウスピースです。歯にぴったりフィットするため、痛みや違和感が少ないのが特徴です。
装着開始時の感覚
新しいマウスピースに交換した直後1〜2日間は、歯に締めつけられるような感覚や軽い痛みを感じることがあります。これは歯が動き始めているサインであり、通常は数日で和らぎます。
痛みが生じる理由
インビザラインは1枚のマウスピースで歯を約0.25mmずつ移動させます。この微細な力によって歯が動くため、一時的に圧迫感や痛みを感じることがありますが、ワイヤー矯正と比較すると痛みは軽度です。
マウスピース矯正で痛みを感じた場合の対処法があります。
子どもの場合
プレオルソにはソフトタイプとハードタイプがあり、装着に慣れるまでは柔らかいソフトタイプから始めることで違和感を軽減できます。また、日中の装着時間を短い時間から徐々に延ばしていく方法も有効です。
大人の場合
新しいマウスピースへの交換は就寝前に行うと、痛みのピークを睡眠中に過ごせるため負担が軽減されます。痛みが強い場合は市販の鎮痛剤を服用することも可能です。
反対咬合マウスピースの治療期間は、年齢、症状の程度、使用する装置によって異なります。以下に一般的な治療の流れと期間を示します。
初診・カウンセリング
反対咬合の状態を診察し、マウスピース治療の適応かどうかを判断します。レントゲン撮影や歯型採取などの精密検査を行い、治療計画を立てます。
装置の選択・調整
ムーシールドやプレオルソは既製品の中から適切なサイズを選び、必要に応じて調整を加えます。インビザラインはオーダーメイドで製作するため、装置完成まで2〜3週間程度かかります。
治療開始〜1ヶ月
装置の装着を開始します。この時期は装置に慣れることが重要で、月1〜2回程度の通院で経過観察と調整を行います。
治療開始〜3ヶ月
ムーシールドやプレオルソの場合、早ければこの頃から噛み合わせの改善が見られ始めます。継続的な装着が効果を左右するため、保護者のサポートが重要な時期です。
治療開始〜6ヶ月〜1年
子ども向けマウスピースの治療期間の目安は6ヶ月〜1年程度です。多くの症例でこの期間内に正常な噛み合わせに改善します。ただし、装置を正しく使用しない場合は期間が長くなります。
保定・経過観察期間
治療終了後も後戻りを防ぐため、成長期が終わるまで(女子15〜16歳、男子17〜18歳)定期検診を続けることが推奨されます。検診頻度は3〜6ヶ月に1回程度です。
インビザラインで反対咬合を治療する場合の期間は、症状の程度によって異なります。
軽度の場合
歯の傾きが主な原因で、移動量が少ない場合は1年〜1年半程度で治療が完了することもあります。
中等度〜重度の場合
抜歯を伴う症例や、歯の移動量が大きい場合は2〜3年程度かかることがあります。
治療終了後は保定装置(リテーナー)を装着する保定期間が1〜2年程度必要です。
子ども向けの反対咬合マウスピースは、比較的手頃な価格で治療を始められます。
ムーシールド
マウスピース代約5万円(税別)が一般的です。別途、月々の調整料として3,000〜5,000円程度がかかります。治療期間が約1年の場合、総額は8〜10万円程度になります。
プレオルソ
装置代を含めて10〜15万円程度が相場です。別途、月々の調整料として3,000〜5,000円程度がかかります。クリニックによっては調整料込みのトータル費用で提示している場合もあります。
インビザラインによる反対咬合治療は、症状の程度によって費用が大きく異なります。
コンプリヘンシブ(全体矯正)
重度の反対咬合や抜歯を伴う症例に適用されます。費用相場は80〜120万円、治療期間は2〜3年程度です。
モデレート(中程度矯正)
中程度の反対咬合に適用されます。費用相場は50〜90万円、治療期間は1〜2年程度です。
追加費用
上記の装置代以外に、初診・精密検査料(3〜5万円)、保定装置代(2〜6万円)、定期検診・調整料(3,000〜5,000円/回)、抜歯が必要な場合の抜歯費用(1万円/本程度)が別途かかる場合があります。
反対咬合マウスピースの費用対効果を考える際、以下のポイントを押さえておきましょう。
早期治療のメリット
子どものうちにムーシールドやプレオルソで治療を行えば、10〜15万円程度の費用で済む可能性があります。一方、成人になってからインビザラインや外科矯正で治療する場合は80〜150万円以上かかることもあります。早期治療は経済的にも大きなメリットがあります。
トータル費用の確認
矯正治療は保険適用外の自費診療です。クリニックによって料金体系が異なるため、治療開始前に初診料、検査料、装置代、調整料、保定装置代などトータル費用を確認することが重要です。追加費用がどのような場合に発生するかも事前に確認しておきましょう。
医療費控除の活用
矯正治療は医療費控除の対象となる場合があります。1年間の医療費が10万円を超える場合、確定申告をすることで税金の一部が還付される可能性があります。
どちらも子どもの反対咬合治療に使用されるマウスピースですが、特徴に違いがあります。
対象年齢
ムーシールドはSサイズが3〜5歳の乳歯列期、Mサイズが6歳以降に適応。プレオルソは3〜10歳まで幅広く対応可能です。
装着時間
ムーシールドは就寝時(8〜10時間)のみ。プレオルソは就寝時に加えて日中1時間以上の装着が推奨される場合があります。
素材
ムーシールドは硬くて耐久性のあるプラスチック製。プレオルソは柔軟性のあるポリウレタン製で装着感に優れますが、劣化しやすい傾向があります。
適応症例
ムーシールドは反対咬合専用。プレオルソは反対咬合に加え、出っ歯、開咬、過蓋咬合など複数の症例に対応可能です。
費用
ムーシールドは約5万円、プレオルソは10〜15万円が相場です。
反対咬合の治療には、マウスピース以外にワイヤー矯正という選択肢もあります。
見た目
マウスピースは透明で目立ちにくく、取り外しも可能。ワイヤー矯正は金属の装置が目立ち、自分で外すことはできません。
痛み
マウスピースは痛みが少なく、特に子ども向けの機能的装置はほとんど痛みがありません。ワイヤー矯正は装着時や調整時に痛みを感じることがあります。
適応症例
マウスピースは軽度〜中等度の歯槽性反対咬合に適しています。ワイヤー矯正は重度の症例や複雑な歯の移動が必要な場合に優れています。
治療期間
軽度の症例では大きな差はありませんが、複雑な症例ではワイヤー矯正の方が効率的に歯を動かせる場合があります。
子どもの反対咬合治療には、上顎前方牽引装置(フェイスマスク)という選択肢もあります。
作用機序
マウスピースは舌や筋肉のバランスを整えて顎の成長を誘導。上顎前方牽引装置は外側からの力で上顎を前方に引っ張り、骨格的な改善を図ります。
装着方法
マウスピースは口腔内のみで使用。上顎前方牽引装置は顔の外側にマスク状の装置を装着するため、見た目のインパクトがあります。
適応症例
骨格性の反対咬合で上顎の成長促進が必要な場合は、上顎前方牽引装置の方が効果的です。マウスピースと併用されることもあります。
マウスピース矯正で最も多い失敗パターンは、装着時間の不足です。
原因
子どもの場合、就寝時に装置を外してしまう、嫌がって装着しないなどの理由で、必要な装着時間を確保できないケースがあります。大人のインビザラインでも、食事や外出時に外したまま長時間装着を忘れてしまうことがあります。ムーシールドは毎晩8〜10時間、インビザラインは1日20〜22時間の装着が必要であり、これを下回ると計画通りに歯が動きません。
対策
子どもの場合は保護者が装着を見守り、習慣化するまでサポートすることが重要です。装着を嫌がる場合は歯科医に相談し、装置のサイズや種類を変更する、日中の装着から段階的に始めるなどの工夫を検討します。大人の場合はスマートフォンのアラームやアプリを活用し、装着時間を管理しましょう。
治療で一度改善した噛み合わせが、数年後に再び反対咬合に戻ってしまうケースがあります。
原因
子どもの骨格は成長期が終わるまで変化し続けます。特に骨格性の要素を持つ反対咬合の場合、下顎の成長が予想以上に大きくなると、歯並びは改善しても顎のバランスが崩れて反対咬合が再発することがあります。また、治療終了後の定期検診を怠り、異変に気づくのが遅れることも後戻りの原因です。
対策
成長期が終わる15〜18歳頃まで定期検診を続け、経過観察を行うことが重要です。後戻りの兆候が見られたら早期に再治療を開始することで、大きな問題を防げます。
マウスピース単独では改善が難しい骨格性の反対咬合に対し、不適切な治療計画で進めてしまうケースがあります。
原因
事前の精密検査が不十分で、歯槽性と骨格性の区別がつかないまま治療を開始してしまうことがあります。また、マウスピース矯正しか行っていないクリニックでは、他の治療法との比較検討が十分にされない場合があります。
対策
治療開始前にセファロ(頭部X線規格写真)などの精密検査を受け、反対咬合の原因を正確に診断してもらうことが重要です。骨格性の要素が強い場合は、上顎前方牽引装置との併用や、成長後の外科矯正を視野に入れた長期計画を立てる必要があります。複数の治療法を提案できるクリニックを選びましょう。
インターネット通販で販売されているトレーニングマウスピースを自己判断で使用し、効果が出なかったり、悪化させてしまうケースがあります。
原因
市販品は個人の口腔状態に合わせた調整ができず、反対咬合の原因(歯の傾き、顎のズレなど)に応じた適切なアプローチができません。また、専門家の診断なしに使用すると、問題の見落としや不適切な使用による悪影響のリスクがあります。
対策
反対咬合の治療は必ず歯科医師の診断のもとで行うべきです。プレオルソなどの既製品であっても、歯科医師による調整と定期的な経過観察が不可欠です。市販品での自己治療は避けてください。
反対咬合のマウスピース治療で良い結果を得るためには、適切なクリニック選びが重要です。以下のポイントを参考に、信頼できる歯科医院を選びましょう。
反対咬合の治療は一般的な虫歯治療とは異なり、専門的な知識と経験が必要です。
確認すべき資格
日本矯正歯科学会認定医や日本矯正歯科学会専門医などの資格を持つ歯科医師が在籍しているかを確認しましょう。これらの資格は一定の臨床経験と試験をクリアした証明です。
子どもの矯正実績
特に子どもの反対咬合治療を希望する場合は、小児矯正の症例数が豊富なクリニックを選ぶと安心です。ムーシールドやプレオルソの取り扱い実績を確認しましょう。
反対咬合の原因や程度によって、適切な治療法は異なります。
なぜ重要か
マウスピースのみを扱うクリニックでは、マウスピース適応外の症例でも無理にマウスピースで治療しようとする可能性があります。ワイヤー矯正、上顎前方牽引装置、外科矯正など複数の治療法を提案できるクリニックであれば、症状に応じた治療法を選択できます。
確認ポイント
初診相談の際に「マウスピースで治せない場合はどうなりますか?」と質問し、他の治療法についても説明を受けられるか確認しましょう。
反対咬合の正確な原因を特定するためには、精密検査が欠かせません。
必要な検査
パノラマX線(歯列全体を撮影)、セファロ(頭部X線規格写真)(顎の骨格を分析)、口腔内写真、歯型採取などを行い、歯槽性か骨格性かを正確に診断できるクリニックを選びましょう。
治療計画の説明
検査結果をもとに、なぜマウスピース治療が適しているのか(または適していないのか)、治療期間や費用、リスクについて丁寧に説明してくれるクリニックが信頼できます。
矯正治療は高額な自費診療であり、料金体系が不明確だとトラブルの原因になります。
確認すべき費用
初診料、検査・診断料、装置代、月々の調整料、保定装置代、再治療が必要になった場合の費用など、トータルでいくらかかるのかを事前に確認しましょう。
支払い方法
デンタルローンや医療ローンに対応しているか、分割払いが可能かも確認しておくと安心です。

出展先:https://www.tkc110.jp/shinbi/invisalign/
東京美容外科は、美容医療において20年以上の実績を持つ大手クリニックであり、赤坂院には専門的な審美歯科部門が併設されているのが特徴です。
マウスピース矯正(インビザライン)では、3D光学スキャナ「iTero」を導入し、従来のシリコン型取りに比べて精密で不快感の少ないシミュレーションを可能としています。
目立ちにくい装置で、周囲に気づかれずに反対咬合の改善を目指せる環境が整っている点は、大きな魅力といえるでしょう。
【東京美容外科 赤坂院 歯科医師】 鶴木 三郎先生
鶴木 三郎 先生は、顎矯正手術(OGS)の指導医としての経験を持つ歯科医師です。
昭和大学歯学部卒業後、帝京大学医学部附属病院での研修や歯科口腔外科での勤務を経て、専門的な矯正治療に取り組み、多数の症例に関わってきました。
日本口腔外科学会や日本顎変形症学会の認定専門医・指導医でもあり、口腔外科的な視点を含めた治療に強みがあるといえるでしょう。
Q.反対咬合は自然に治ることはありますか?
A.1〜2歳頃の乳歯がすべて生え揃っていない時期であれば、約50%は自然に正常な噛み合わせに治ることがあります。しかし、3歳を過ぎても反対咬合の場合、自然治癒の確率は6〜10%程度と非常に低くなります。「様子を見ましょう」と言われることもありますが、3歳以降に自然に治る可能性は低いため、早めに矯正歯科を受診して専門家の意見を聞くことをおすすめします。
Q.大人でもマウスピースで反対咬合を治せますか?
A.大人の場合、インビザラインなどのマウスピース矯正で反対咬合を治療できる可能性があります。ただし、治療可能なのは主に軽度〜中等度の歯槽性反対咬合(歯の傾きが原因のタイプ)です。骨格性反対咬合(顎の骨格自体に問題があるタイプ)の場合は、マウスピース単独では改善が難しく、ワイヤー矯正との併用や、外科手術(顎変形症手術)が必要になることもあります。まずは精密検査を受けて、自分の反対咬合がどのタイプなのかを確認することが重要です。
Q.反対咬合のマウスピース治療は何歳から始められますか?
A.反対咬合専用のマウスピース「ムーシールド」は3歳頃から治療を開始できます。乳歯がすべて生え揃い、レントゲン撮影ができる年齢が目安です。「プレオルソ」は3〜10歳が適応年齢とされています。反対咬合は早期に治療を開始することで、上顎の成長が活発な時期(9〜10歳頃まで)を有効に活用でき、将来の本格的な矯正や外科手術を回避できる可能性が高まります。お子様の反対咬合が気になる場合は、できるだけ早く矯正歯科を受診することをおすすめします。
美容医療相談室に届いた反対咬合マウスピースの美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください!
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