2018-01-14

過剰な汗の原因について｜部分汗や懸念される病気など気になる情報をご紹介します

※この記事はプロモーションを含みます

過剰な汗の原因について紹介します

蒸し暑い季節や運動中、入浴後にかくのが「汗」です。時に不快感を覚えたり、臭いを気にしなければならない嫌なものですが、そもそもどうして出るのでしょうか。そして「汗っかき」と言われる場合、懸念すべき病気が？これから、そんな汗にまつわる原因を紐解いて説明していこうと思います。

本来、汗の持つ役割

最も重要な役割は「体温調節」です。体温が必要以上に上がるのは気温の上昇や運動時、風邪などがありますが、汗の水分が蒸発する時に熱を奪っていくので、体温をいつも36.5℃前後に保つことが出来ているという訳です。もし熱を発散出来なければ、身体に熱が籠もってしまうので、必要な生理現象といえます。

過剰な汗の原因

ストレス、緊張

精神的な要因が絡んでいるケースでは、具体的にはストレスや緊張、興奮が原因となります。これは精神性発汗というものです。人前に出る時や驚いた時などにジワッとする経験は誰にでもあると思いますが、「手に汗を握る」という言葉通り、手のひらや足の裏、脇の下など局所的に出ます。人類が外敵から逃げたり戦う時に、木の枝をしっかり握って滑りにくくするために必要だったと言われています。

運動不足

運動不足の人は、顔からたくさん汗が出ると言われています。その原因として、運動不足の状態だと体温が上昇することも無く、特に下半身や腕、手足の汗腺が衰えてしまうからと言われています。また、代謝が落ちることで老廃物を排出できずに、時折かく汗は臭いとも言われており、定期的な運動は必要です。

食生活

食生活が原因となることもあり、食べ物によって起こるのは味覚性発汗と言われています。唐辛子や酢などの辛みや酸味が強い食べ物を食べると、舌で感じた刺激が味覚神経でなく、暑さや痛みを感じる感覚神経を通じて脳に伝わることにより、発汗が促されます。また、汗腺を刺激する動物性脂肪や中枢神経を興奮させるカフェインも控えましょう。

睡眠不足

睡眠不足も原因の一つとなります。睡眠が足りないと自律神経の副交感神経がバランスを崩してしまい、発汗コントロールが上手く出来なくなります。睡眠不足はストレスにも繋がるので、一日7時間程度の睡眠が適切です。日頃からなかなか寝付けない人は軽い運動で入眠がスムーズになり、睡眠の質も良くなるそうです。

ホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスの乱れることも原因となり、特に女性は更年期を迎えると脇の下に汗が多くなるようです。これは、自律神経の失調が原因です。更年期でなくても、何らかの原因でホルモンバランスが乱れると同様の症状が現れます。生活習慣の見直しや、更年期であれば婦人科に相談する必要があります。

遺伝的要素

アポクリン腺は遺伝によって継ぎやすいと考えられています。誰もが持っているものですが、その量や太さは親からの優性遺伝で決まります。

過剰な汗から懸念される病気

頭【ホットフラッシュ】

突然頭だけに極端な汗をかいたり、顔が熱くなってのぼせやほてりが出る場合、それは更年期障害によるホットフラッシュかもしれません。更年期障害の症状の中でも悩む人が多い症状なのですが、その理由は女性ホルモンの影響で自律神経の調節が上手くいかない状態になり、血管のコントロールが出来なくなるからです。

額【バセドウ病】

額に極端に多い場合は、バセドウ病や糖尿病の可能性も否定出来ません。バセドウ病は甲状腺という臓器が甲状腺ホルモンを過剰に分泌し、身体が元気になり過ぎて暑がったり多汗になります。また、糖尿病では糖尿病神経障害というものがあり、自律神経系の障害で量が多くなります。糖尿病神経障害では反対に全くかかないという症状もあるそうです。

顔【顔面多汗症】

もし異様に顔から汗が出る場合、運動不足でないようなら顔面多汗症の疑いがあるかもしれません。この病気の症状は、常に顔が湿っていたり、緊張やストレスを感じた時に滴り落ちるほどの量をかきます。原因はまだはっきり解明されていないのですが、交感神経が活発になり過ぎているのではないかと考えられています。日常生活に支障が出るようなら早めに病院で受診する必要があります。

脇【原発性腋窩多汗症】

脇の下に汗をかくのは誰しもあることで普通のことですが、左右の脇にシミが出来るほどの異常な量であれば原発性腋窩多汗症という病気も考えられます。この病気の原因ははっきりしたことはまだわかっていませんが、交感神経が人よりも興奮しやすいためだと考えられています。家族内発症もみられ、遺伝する可能性もあるようです。昼間の量が多いという特徴もありますので、心当たりがある人は受診しましょう。