高濃度ビタミンC点滴の副作用とは|受ける前に知って起きたい基礎知識

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高濃度ビタミンC点滴は副作用がほとんどないって本当?

顎に手を置いて何かを考えている女性 高濃度ビタミンC点滴とは、高濃度のビタミンCを点滴で体内に投与する治療法です。 主にアンチエイジング目的で実施されていますが、治療である以上は、副作用の問題が気になるところですよね。 今回は、高濃度ビタミンC点滴を受ける前に知りたい副作用の基礎知識を紹介します。

高濃度ビタミンC点滴とは?

何かを思いついた女性 高濃度ビタミンC点滴では、ビタミンドリンクやサプリメントでの摂取時より、約10〜50倍も高濃度なビタミンを体内に直接注入します。 ビタミンCには、細胞を構成するコラーゲンの生成免疫機能の活性化・体内で生成された活性酸素の排除による抗酸化力の強化などの作用があるといわれています。 そのため、高濃度ビタミンC点滴には、アンチエイジング肌のハリといった美容効果が期待できます。

高濃度ビタミンC点滴は副作用がほとんどない

人差し指を立ててポイントや注意点を示している女性しかし、一日の必要量をはるかに超えるビタミンCを摂取するとなると、過剰摂取による副作用の問題はないのか気になりますよね。 しかし、ビタミンCは水溶性のビタミンであるため、体内の組織に溜めこめず、不要な分は尿により体外に排出させてしまうので、副作用は起こりにくいといわれています。 そのため、高濃度ビタミンC点滴は、比較的安全性が高く、副作用が起きにくい方法として行われています。

健康状態によっては副作用が起きる可能性がある

頭を抱えて悩んでいる女性 しかし、安全性が高いからといって、誰でもビタミン点滴を受けられるというわけではありません。 まず、G6PD欠損症と言う遺伝子の病気を持っている方は、受けられません。溶血性貧血という症状を引き起こすリスクが高くなってしまうからです。 そのため、ビタミン点滴を受ける前には遺伝子の検査が必要です。 また、浮腫腹水などの症状がある方も、体内の電解質異常を悪化させるリスクがあります。そのため、透析を受けている心不全などの持病がある場合には、注意が必要になってきます。

高血糖の方も注意しなければならない

高濃度ビタミン点滴を受ける際に注意が必要なのは、糖尿病治療を受けている方です。 ビタミン点滴後の数時間の間は簡易血糖測定器で測ると、血糖値が高くなる現象が起こります。これは見かけ上の血糖値の上昇に過ぎず、実際の血糖値はさらに低くなっています。 そのため、自己血糖測定によりインシュリン注射量を決めている方は、インシュリンの注射量に注意しなければなりません。 高濃度ビタミンC点滴を受ける際は自身の体調や状態が施術に適しているか医師と確認を取ってから施術をうける必要がある

高濃度ビタミンC点滴は血管痛が起きることがある

びっくりして驚いている顔 高濃度ビタミンC点滴に限った話ではありませんが、点滴中に血管に痛みを覚えることがあります。 点滴では腕などの末梢の静脈に短いチューブ(カテーテル)を挿入し、そこを経由して薬液を注入していきます。この際に毛細血管から注入するので、物理的な刺激による炎症や傷がついてしまうことがあります。 その結果、血管に痛みを感じる「静脈炎」が起こることがあります。そのため点滴中に痛みを感じるようであれば、早めにそのことを医師に伝えましょう。

高濃度ビタミンC点滴が受けられるかは医師に相談しよう

笑顔のクリニックの男性医師 高濃度ビタミンC点滴は、安全性が高く、副作用が起きるリスクも低いといわれている方法です。 しかし、もともと持病がある方や、その日の体調が優れない方は、高濃度ビタミンC点滴を控えなければならない方もいます。 特に、疾患がある方は、主治医に高濃度ビタミンC点滴を受けても問題ないのか聞いてみましょう。 その上で、問題がない場合には、安全性を確保するために、高濃度ビタミンC点滴を受ける前に疾患・治療の有無を医師に伝えてくださいね。

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