手の汗疱について|汗疱の症状や原因、治療法について詳しく解説
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手にできる汗疱について
手のひらや指にできる
無数の湿疹は、
汗疱の可能性があります。
透明で小さな水疱が現れ、痒みと手荒れを引き起こします。
正式名称を
異汗性湿疹や指湿疹と言いますが、その症状をシンプルにまとめた
汗疱という名称が有名です。
その症状、汗疱かもしれません
手のひらに
無数の水ぶくれができて我慢できない痒みがあり、
一般的な痒み止めで症状が改善されない場合、汗疱の可能性があります。
その症状から
主婦性湿疹とよく誤解されがちですが、主婦性湿疹に効果のある塗り薬で症状の改善が見られない場合は
汗疱を疑いましょう。
汗疱の症状について
春や夏の気温の高い時期や入浴時、睡眠時などに
無数の水疱が現れて強烈な痒みが起こります。また我慢できずに水疱を潰すとその部分がへこみ、
皮膚がぼこぼことした形状になってしまうのも大きな特徴です。
水疱の時期を通り越すと
皮膚がガサガサになり乾燥した状態になります。
市販薬の塗り薬では改善が見られず、同じ条件化の下で同じ症状を繰り返すのも
汗疱の症状のひとつです。
原因は人それぞれによって違う
残念なことに
汗疱の具体的な原因は現時点では解明されていません。そのため個人個人で原因を突き止め、
それぞれの症状に合った対処療法を行うのが現時点での治療法となっています。体質として放置せずに、
皮膚科医相談して対処療法を行うようにしましょう。
原因として考えられる可能性のあるもの
①多汗症
多汗症が汗疱の原因になる場合があります。
汗が人よりも多く出るために、皮膚の
表面が水分過多となってふやけてしまうので
毛穴が塞がりやすくなります。
それによって
汗が皮膚内に溜まってしまうので、炎症を起こしてしまい汗疱となって症状が現れている可能性がります。汗をかいたら小まめに手を洗って
汗を流し、毛穴を塞がないように心がけましょう。
②アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎の場合、症状が出やすく悪化しやすい傾向があります。アトピー性皮膚炎の方はそうでない方と
比べて皮膚バリアが薄く、様々な炎症を起こしやすい状態です。
その状態で汗をかくとアトピー性皮膚炎でない方よりも
皮膚が過剰反応を起こしてしまいます。その結果、皮膚が分厚くなってしまい
、汗が体外に排出されにくくなってしまいます。
③ストレスによる自律神経の乱れ
ストレスは万病の元と言われますが、
ストレスからくる自律神経の乱れで発症する可能性もあります。
自律神経は体を活動的にさせる交感神経とリラックスさせる副交感神経があります。しかしストレスで自律神経が乱れると、
交感神経ばかりが活発になってしまい、
汗を過剰に分泌させてしまいます。これによって
皮膚が炎症を起こしてしまうことがあります。
④金属アレルギー
金属アレルギーで汗疱になる可能性もあります。特定の金属を使用した物や、
ニッケルを含む食品を飲食した場合に痒みが出る場合、
金属アレルギーの可能性があります。
金属アレルギーの方が
ニッケルを含んだ食品を体内に取り込むと、体内で
汗を大量に分泌させる成分が活性化してしまい、必要以上に発汗が起こります。症状が出る時にニッケルを含んだ食品を飲食していないか確認してみましょう。
手の汗疱の予防・治療法について
①まずは皮膚科へ
汗疱が出た際には個人の判断で様子見をせず、すぐに
皮膚科へ行くようにしましょう。基本的に
手に現れる症状ですので、服を脱ぐ必要はありません。
ステロイドを処方されることが多いですが、
医師の指示通りの量を塗るようにしましょう。ステロイドで皮膚の状態を改善し、その後
予防ケアをして再発しないようにしていくのが現段階での主な治療法となっています。
②乾燥を避ける
手の乾燥を防ぐようにしましょう。
小まめにハンドクリームや保湿クリームを塗り、皮膚バリアが薄くなるのを防ぎます。春や夏のように汗をかかないからと
秋や冬にケアを怠るのはやめましょう。年間を通してこまめなケアと予防を行うことがとても重要です。
③痒くても熱いお湯をかけたりしてはダメ
痒さのあまり熱いお湯をかけることは絶対にやめましょう。その一時は確かに気持ち良いですが、
皮膚の油分が流されてしまい、
皮膚のバリア機能が失われてしまいます。
痒い場合は
ステロイドを塗って必要以上に皮膚の
バリア機能を低下させないように気を付けるようにしましょう。
手の汗疱は他人には移らない
手に無数の水疱が現れると、見た目のインパクトが強く、
何かの感染症と周囲に勘違いされることがありますが、汗疱は細菌やカビが原因ではないため
他人に移ることはありません。
見た目が水虫に似ているために疑われてしまうこともありますが、
皮膚科で検査をすればすぐに結果がわかります。
汗疱かなと思ったら早めに皮膚科へ
汗疱は一度発症すると
自然治癒しにくい皮膚疾患です。体を守ろうと皮膚が過剰に作られてしまい、さら
に汗が体外に出にくくなるという悪循環も起こしてしまいます。
早めの受診と治療が、
悪循環防止と楽になる為の大きなポイントです。
さいごに
手に現れることから
主婦性湿疹や水虫と間違われたりしがちですが、
早期発見早期治療でかなりの症状を予防できる皮膚疾患です。
なので、
個人で安易な判断はせず、早い段階で
皮膚科を受診するようにしましょう。そしてステロイドの使用や保湿を適切に行い、
悪化を防ぐように心掛けてください。