多汗症手術について詳しく解説|手術の内容、費用、リスクなど
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多汗症の手術について
人一倍の汗をかいてしまうことに悩みを抱えている方は少なくありません。多汗症ではないかと思ったら、まずは
医療機関を受診しましょう。
適切な治療を受けることで、
症状を改善できる可能性があります。現在は、
様々な治療法がありますし、手術による治療も可能です。今回は
多汗症の手術による治療について詳しく解説していきます。
多汗症の症状について
多汗症は、
本来汗をかく状況で無いにもかかわらず、
大量に汗をかいてしまう症状のことを指します。ただし、
症状は全身に及ぶ場合と局所的な場合とがあります。
頭から背中や脇など全身から大量に汗をかく症状もありますが、
手のひらや足の裏しか大量の汗が出ない症状もあります。
気温がとても高い時であれば、大量の汗をかいてもおかしくはありません。しかし、多汗症の症状があるとあまり暑いわけでもない、または運動をした訳でもないのに
大量の汗をかくことがあります。
多汗症の原因
①他の疾患との関連が疑われるケース
多汗症は、
他の疾患が関係していることがあります。
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるバセドー病が隠れているかもしれません。バセドー病は
20~30代の女性に多い疾患です。また、
更年期障害の症状の一つです。
糖尿病の症状にも大量の汗がありますし、褐色細胞腫かもしれません。他にも、
結核や白血病の恐れもあります。多汗症のような症状は、体からのサインであり、
内分泌異常や代謝、中枢神経や循環器系の疾患が隠れていることもあるので、早めに医療機関を受診して調べたほうが良いでしょう。
②原因がはっきりわからないケース
はっきりと原因がわからない多汗症も少なくありません。肥満であれば、
人一倍の汗をかくことも珍しくはないのですが、それほど太っているわけでもなく
他の疾患を患ってもいないのに多汗症になることもあります。
実は、遺伝が関係しているという報告もあります。自分の親族の中に多汗症の人がいれば、
その人の遺伝が原因である可能性も考えられます。まだまだはっきりとは原因がわかっていないケースもありますので、
必ずしも病気が潜んでいるわけではありません。
多汗症の治療手術について
①施術方法について
多汗症の手術は、
根本的に汗を止めてしまいます。
発汗を指令している交感神経を切除する方法は、手のひらの多汗症治療で行われることが多いです。
わきの多汗症治療の場合、
わきの下から内視鏡を使って交感神経を切除します。左右同時に行う場合もありますし、別の日に片側ずつ行うこともあります。施術の際に、わきの下を
数センチ程度切開しますが、目立たないように縫合するのであまり傷跡の心配をする必要はありません。また、
多くの場合抜糸の必要がない方法で縫合します。
手術にかかる時間はそれほど長くはなく、
20分から45分くらいで終わります。多くの場合、全身麻酔の下で施術は行われます。
②施術の効果について
根本的な治療ですから、
手術が終わった直後から効果を実感できます。手のひらの汗を止める為に行われることが多いとは言え、止まるのは手のひらの汗だけではありません。
顔や首など他の場所の汗も止まります。
交感神経を切除することで、
脈拍の速度も落ち着かせることができるので、精神的なことが原因の多汗症であれば
かなり効果的です。ストレスを感じやすい人ならば、この方法が良いかもしれません。顔の汗が止まることもあって
女性はメイク崩れを防ぐこともできます。
③施術の費用相場について
費用が気になるところですが、
保険適用されますから
あまり高額にはなりません。
3割負担の場合は9万円前後くらいで済むでしょう。
1割負担ならばもっと安く済みます。
ただし、美容外科の場合は
自由診療のみの場合もありますので、この場合は保険治療に比べると
高額な費用が必要です。高額療養費制度を利用すれば、一定額を超えた分は戻ってきます。また、生命保険に入っているのならば
手術給付金の対象になるので詳しいことを聞いておくと良いでしょう。
④多汗症手術のリスクについて
汗をかかなくなると思って
多汗症の手術を受ければ、気になっていたところは確かに汗が出なくなるでしょう。しかし、
代償性発汗によって他の場所から
たくさん汗が出る恐れがあります。汗の量を減らすのではなく、部分的に汗を止めているだけなので、出ようと思った場所以外から
まとめて汗が出るようになるリスクがあることを頭に入れておきましょう。
手術以外の多汗症の対処法について
多汗症への対処法は、手術しかないというわけではありません。他にも
良い治療法があります。
医療用の制汗剤を処方されることもあります。市販されているものとは違うので、汗を止める効果が
とても高いです。
また、
ボトックス注射もあります。手軽ですが、
ボトックス注射は効果が数か月くらいなので定期的に注射し続ける必要があります。必ずしも手術しないといけないわけではありません。軽度や中度くらいであれば
これらの治療法も効果があります。
最後に
多汗症の症状はさまざまな悩みの種になりますよね。そんな症状にお悩みの方は、今回ご紹介した
多汗症手術を検討してみても良いかもしれません。あまり思い悩まずにまずは
医療機関で診察を受けることから始めてみてくださいね。