外陰脂肪腫について|症状・治療法・手術にかかる費用を紹介
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外陰脂肪腫とは?放っておいて大丈夫?
外陰部にもデキモノが発生することがあります。
デキモノには種類がありますが、比較的良くできると言われているのが脂肪の塊が腫瘍化した外陰脂肪腫です。
今回は意外と知らない、外陰脂肪腫の症状や治療などを紹介していきます。
外陰脂肪腫の症状
外陰脂肪腫とは、
脂肪組織が増殖して腫瘤を形成したもので、会陰部であればどこにでも発症する可能性があります。
外見は淡黄色から橙黄色の色合いで、大きさはニキビ程度の数ミリから10センチ以上にまで成長することも。
大きさによってはドーム状に盛り上がったりもしますが、、触ってみると軟らかい手触りをしています。
痛みやかゆみなどの自覚症状はありませんが、腫瘍が成長すると歩きにくくなる等の日常生活に支障をきたしてしまう可能性が出てきます。
外陰脂肪腫の原因
外陰脂肪腫は
脂肪細胞が増殖することによりできると言われていますが、詳しい発症原因は現在のところ分かっていません。
成熟した脂肪細胞には増殖能力を持っていませんが、成人においても脂肪細胞へと分化しうる未分化細胞が毛細血管の周囲には至るところで残存しており、それば脂肪細胞の増殖に関与していると想定されています。
しかし脂肪腫では80%近くの症例で遺伝子異常を持っていることが知られており、
遺伝子異常が脂肪細胞の分化と増殖に関与しているとの見解もあります。
外陰脂肪腫を放置すると起こりうるリスク
場所的に恥ずかしさを感じる方が多いため、単なるデキモノ程度の認識を持ち放置されている場合も少なくありません。確かに外陰脂肪腫の多くは良性のため、放置しても問題がないこともあります。
しかし、まれに悪性の脂肪肉腫が発症している場合があります。外陰脂肪腫の外見からでは良性なのか悪性なのかは判断するのが困難な場合が少なくありません。
仮に悪性の場合、
周囲のリンパ節や臓器に広がったり、転移したりするリスクに直面するので放置することは好ましくありません。
外陰脂肪腫の治療法
外陰脂肪腫の治療の基本は、
手術により脂肪腫を取り除く方法です。手術では、腫瘍の真上から直径に乗って切開し、腫瘍の被膜を破らないようにして周囲組織から剥離を行った後に摘出します。
腫瘍摘出後は止血措置を行い血腫の生成を防止し、場合によってはドレーン管を一時的に手術部位に留置する処置がとられることがあります。
ごく稀に外陰脂肪腫が骨盤内にまで広がっていることもあり、手術も大掛かりになってしまうこともあります。
外陰脂肪腫の術後の過ごし方
外陰脂肪腫では会陰部に切開を加えているので、麻酔が切れると痛みが出てきます。痛み症状に対しては、鎮痛剤などで対処することになりますが、2〜3日程度でピークを迎えます。その後も1〜2週間は軽い痛みが続くことが多いようです。
そこで手術後の過ごし方は、できるだけ安静を心がけることが望ましいです。身体を休めることで、傷の回復も早まるでしょう。
痛みには鎮痛剤のほかに、円座クッションを腰にあてがうことで軽減させることができそうです。
外陰脂肪腫の施術費用
外陰脂肪腫の手術は保険適用により受けることが出来ます。3割の自己負担による場合の費用は、
7000円〜25000円程度のようです。
ただし、切開範囲や出血量は腫瘍のサイズにより、費用は左右されます。腫瘍が大きくなれば当然、切開範囲も広くなるので手術が大掛かりになり、費用も高額になり手術跡も目立ちます。
そのため費用を抑えて手術跡を小さくするためにも、早期の治療が大切であるといえます。
外陰脂肪腫かもしれないと感じたら 一度クリニックに相談しよう
外陰脂肪腫を発症しても、痛みやかゆみなどの特徴的な自覚症状を伴いません。しかし外見だけをもとに素人判断で放置しておくことは危険です。稀にではありますが、悪性の外陰脂肪腫の場合も想定されるからです。
悪性であれば放置しておくと、全身への転移により生命に関わる場合もあります。また類似した外見をしているもののなかには、細菌やウィルスによる感染症の場合もあります。
そのため、外陰部にデキモノを発見したら、皮膚科や婦人科を受診することが必要です。