臍ヘルニアの手術とは|受ける前に知っておきたい方法・日数・経過を紹介
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臍ヘルニアの手術とは?
でべその中でも、腸管が飛び出している臍ヘルニアは、子どもの場合、2歳頃まで様子をみたり、スポンジで圧迫したりして改善できる可能性もあります。
しかし、2歳頃までに落ち着かない、大人になってから臍ヘルニアになった場合には、手術が必要になるでしょう。
今回は臍ヘルニアの改善に効果が見込める手術について紹介して行きます。
臍(へそ)ヘルニアとは?
へそヘルニアの正式名称は
臍ヘルニア(さいヘルニア)です。
これは出生後、臍の緒が取れた部分から腸管が飛び出している症状のことをさしています。
一方、いわゆるでべそと呼ばれているものは、余った皮膚が飛び出している状態のことをさしています。
臍ヘルニアの原因とは
生まれてへその緒がなくなると、徐々に組織や筋膜が覆ってふさがるのが一般的ですが、臍ヘルニアの場合は、
塞がるのに時間がかかる場合と、自然には治らず手術を必要になる場合があります。
臍ヘルニアでも、約2歳頃までに塞がっていくことが多いです。
大人が臍ヘルニアになる原因
大人の場合は、
妊娠や肥満、病気により腹水が溜まったことで腹圧が上昇し、もともと臍帯があって閉じていた弱い部分から腸が押し出される形になって飛び出してしまいます。
臍ヘルニアと臍突出症の見分け方・違い
臍ヘルニアの場合、
立っている状態だとでべそで、
仰向けに寝るとでべそが引っ込むという特徴を持っています。
また、でべそを指で押して話した時に出てくる場合も臍ヘルニアが疑われます。
特にこういった症状・状態でなければ臍突出症かもしれません。
臍ヘルニアで手術が必要になるケースとは?
経過観察やスポンジ圧迫療法でも改善が見られなかった場合、手術が必要となるケースもあります。
審美的な面以外で特に問題がなければそのままにすることもあるようですが、痛み・不快感などがある場合には早めに手術を受けた方が良いでしょう。
稀に起こると言われているものですが、臍ヘルニアになっていることで血流が悪くなる嵌頓(かんとん)になる可能性も少なくありません。最終的に壊死が広がってしまうので注意しなければなりません。
臍ヘルニアの手術
方法・内容
手術には
臍内法と
臍外法の2通りがありますが、ほとんどの場合は傷跡が目立たずおへその中にだけ残る臍内法が適用されます。
出っ張っている臍の下半周を切開したら穴をふさぐように筋肉を縫合して、きれいなくぼみになるようにおへそを形成しながら行われます。
臓器が多く出てしまっている場合には臍外法というおへその外まで傷が出てしまう大きく切開する方法になる可能性もあるでしょう。
入院日数・通院日数
子供の場合、症状・状態にもよりますが、主に
2泊3日の入院で行われることが多いようです。
大人の場合は、飛び出している臓器などに問題がなければ、
日帰りで手術を受けられることもあるようです。無理をしなければ翌日から日常生活を送ることができるでしょう。
臍ヘルニアの術後の経過
手術を安全に行うためにも全身麻酔で行われることが多いです。
そのため、術後意識が朦朧としている状態になり、約1時間程大泣きしてしまいますが、特に問題はないようです。
術後は圧迫固定をしたまま、経過に問題がなければ次の日に退院が可能です。傷口が開かないように安静にする必要が出てくるため、外出を控えるようにしましょう。次の検診で許可が出るまでは約1週間ほど入浴を控える必要が出てきます。
また、傷口からの感染を予防するためにも、保育園・幼稚園・学校への登園も控えなければなりません。
大人の場合は日帰りで受けられることが多いですが、子供の手術のように、術後しばらくは安静にしたり入浴を控えたりするのが一般的です。
特にデスクワークなどお腹に力が入るような仕事でなければ次の日からでも復帰することが可能と言われていますが、それ以外の場合は、うまく調節をして休みましょう。
でべそが気になったら早めに医療機関に相談しよう
でべそですが、単純な臍突出症というでべその状態である場合と、腸管が飛び出している臍ヘルニアの場合があります。
特に臍ヘルニアの場合には、審美的な面だけでなく、痛み・不快感・壊死といったことが起こる可能性も0ではありません。
そのため、でべそが気になった場合には、早めに担当医や形成外科などを受診して相談してみましょう。