老人性血管腫とは|自然に消えない赤いほくろの原因と治し方を紹介
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赤いほくろの正体「老人性血管腫」とは?
気が付いたら赤いほくろができていたという方もいるのではないでしょうか。
これは老人性血管腫と言われるもので、自然に消えるものではありません。
基本的に悪化することはないとされていますが、顔など露出する機会の多い部分にできてしまうこともあり、見た目の問題から除去したいと希望する方も増えてきています。
そこで今回は、老人性血管腫の原因とその治し方について紹介していきます。
老人性血管腫とは?
老人性血管腫は赤いほくろのようなもので、皮膚の中の毛細血管が増えたことによってできる皮膚の病変です。”老人性”とついているため、高齢者にできやすいと思ってしまいますが、実際には
30代でも発症することも。
老人性血管腫は自然に治るものではない
出来てしまった老人性血管腫は放置していても消えることはなく、基本的に残り続けてしまいます。顔・胸元・背中・腕などにできやすいといわれていますが、それ以外の部位にできることもあるため、全身のどこでもできると考えても良いかもしれません。
老人性血管腫の原因
明確な原因はわかっていませんが、加齢・紫外線・遺伝などが関係している可能性が考えられそうです。また、なりやすい人の傾向としては、肌の白い人や紫外線を多く浴びた人などが
痛み・かゆみを伴うものではありませんが、数ミリ程度の大きさで、平らなものもあれば隆起しているものもあるようです。
老人性血管腫は危険性を伴う?
見た目に赤いぽつぽつとしたデキモノがあるため気になりますが、特に悪影響を与えるものではないため治療をしなくても問題ないとされています。
老人性血管腫の治し方
凍結療法
老人性血管腫を除去する方法として
凍結療法があります。
血管腫の部分に液体窒素を当てていくことで、極度に冷やされ凍結していき、やけどと同じような状態になります。
しばらくすると凍結させた部分がかさぶたになって、剥がれ落ちます。
剥がれ落ちた部分は、時間の経過とともに代謝機能によって自然治癒していくようです。施術してから約2週間程度で元の状態に戻ると言われています。
ただし、色素沈着が半年〜2年ほど残ったり、瘢痕になる可能性もあるということを知っておかなければなりません。
《治療回数・頻度・費用相場》
老人性血管腫の状態にもよって異なりますが、通院の必要がなく日帰りで完了することが多いと言われています。
クリニックによっても異なりますが、基本的に老人性血管腫の治療は美容目的になるため、自由診療となり全額自己負担です。
ただし、クリニックによってはいぼ治療として保険適用で受けられるケースもあるようです。
炭酸ガスレーザー
老人性血管腫に使用される
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)は、水分に吸収される性質を利用して、蒸散させて老人性血管腫を除去していくという方法です。
ほくろなどの除去にも使われるような施術で、一瞬で蒸発させる方法で、出血をしても少量で済み、ミリ単位以下でコントロールが可能という特徴があるようです。
凍結療法に比べて瘢痕になる可能性が低く、傷が残りにくいと言われています。また、色素に反応しない老人性血管腫の場合も炭酸ガスレーザーで行われることが多いようです。
《治療回数・頻度・費用相場》
炭酸ガスレーザーは1回30秒以内に終わり、大きさや深さによっては一度で治療が済むこともあるようです。
費用は老人性血管腫の大きさ・数・受けるクリニックによって費用は異なりますが、5千円〜1万円が相場のようです。
Vビームレーザー
Vビームレーザーは、ヘモグロビンに吸収されやすい性質を持ち、それによって老人性血管腫や毛細血管拡張症などの治療に使用されることが多いようです。特に多発した血管腫や平らな血管腫に対して行われることが多いと言われています。
これは、冷却機能が搭載されており、レーザーを照射する直前に冷却ガスが発生して、熱ダメージから皮膚を保護するだけでなく、痛みを軽減させるという特徴があります。
ただし、ケロイド体質と、その他疾患等で医師が使用不可と判断した場合にはVビームレーザーによる治療を受けられないため、事前に診察を受けてVビームレーザーで治療が可能か確認が必要です。
《治療回数・頻度・費用相場》
Vビームレーザーの治療回数の目安は症状・状態にもよりますが、1〜2回ほどのようです。
Vビームレーザーは他の治療とは異なり、1つあたりの料金設定ではなく、範囲での料金設定が多いです。そのため、手のひら1枚分で約3万円ほどのようです。
ヤグレーザー
ヤグレーザーもVビームレーザーと同様に、ヘモグロビンに吸収されることで、老人性血管腫などの改善していく治療方法です。
色素で反応するという点では同じものですが、ヤグレーザーは、単発で盛り上がった老人性血管腫に対して行うという点が異なります。
これもレーザーの先端に冷却装置が付いているため、比較的周りの組織に与えるダメージが少ないでしょう。
《治療回数・頻度・費用相場》
小さいものであれば1回、大きいものでは2ヶ月に1 回のペースで2〜3回ほど受けることで改善が見込めるようです。
クリニックによって数によって費用を設定しているところもあれば、ショット数で設定しているところもあるため相場が大きく異なってきます。
おおよそですが、2,3千円〜1万円が目安と考えておいた方が良いでしょう。
切除法
切除法は、老人性血管腫が大きい場合やレーザー治療で効果がなかった場合などに行われることが多い治療法です。
特に大きな老人性血管腫はレーザーよりも切除する方が、身体にかかる負担が少ないでしょう。
ただし、切開を行うために切除痕が残ってしまうため、本当にその方法が適切なのかを十分に確認しなければなりません。その一方で、血管腫そのものを切り取ってしまうため、再発する可能性は低いでしょう。
《治療回数・頻度・費用相場》
切除する方法のため、治療回数は1度で済むことが多いでしょう。ただし、切開をしているので抜糸のための通院が必要になります。
費用は老人性血管腫の大きさや受けるクリニックなどによって異なりますが、約1万円〜3万円が相場のようです。
老人性血管腫では見られない症状・状態
老人性血管腫だと思っていた赤いほくろは、別の病変であるという場合も0ではありません。
特に、血腫部分が急激に盛り上がる・血が出る・徐々に肥大化している・色味が変わってきているなどは老人性老人性血管腫では見られない症状・状態なので注意しなければなりません。
気が付いた時点で早めに皮膚科や形成外科などに相談するようにしましょう。
老人性血管腫の治療は保険適用外
老人性血管腫は、基本的に体に害を及ぼす心配はなく、除去する費用はすべて自己負担となります。よって、クリニックごとに費用が変わってくるため、あらかじめ調べておく必要があります。
赤いほくろが気になったら早めに病院へ相談しよう
赤いほくろは身体に悪影響を与えてしまうものではないと言われています。そのため、気にならなければ治療を行う必要もありません。
しかし、老人性血管腫だと思っていた赤いほくろが、別の病変である可能性も。その場合、身体に悪影響を及ぼすものもあるため、赤いほくろが気になったら早めに病院へ相談をしましょう。