肌カビの治し方|症状からニキビと見分ける方法や予防法も解説
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肌カビの症状や原因、対処法について紹介します
肌に赤いものができている場合、女性なら特に気になってしまうものでしょう。この症状を放置しておくとさらに悪化してしまうこともありますし、正しい方法で対処していくことが大切です。まずは肌カビの原因について知っておきましょう。
肌カビができる原因
肌カビが好む環境を作ってしまうと、増殖してしまい皮膚真菌症になってしまう可能性が高いとされています。その環境というのが
・高温多湿な環境
・多くの汗や皮脂などの汚れが残った状態
・疲れやストレスなどで起きる免疫力の低下
などが挙げられます。梅雨の時期などの季節によっても変わってきますが、予防方法としては、
肌を清潔に保つことが大切な要素になっています。
肌カビとニキビの違い
普段なら治るはずのニキビがなかなか治らない場合、実はその症状はニキビではなく、
カビによる症状かもしれません。
医学的には、肌カビによってもたらされる皮膚の症状のことを
皮膚真菌症と呼ばれています。真菌とは、いわゆるカビの総称で、大きく分けて
表在性と
深在性に分けることが可能です。
これらはそうしたカビが皮膚のどの深さにいるかで分けられており、今回紹介していく肌カビは、主に爪や角質などの表在性に分類されています。
肌カビの種類
【①白癬菌】
肌カビの種類として白癬菌によるものがあります。白癬菌は
髪の毛や爪、角質などに含まれるタンパク質を好むという特徴を持っています。
30種類以上の種類があり、さまざまな場所に存在しているということです。白癬菌は手や体にも感染しますが、ほとんどの場合は足に感染します。足は靴を履くので蒸れやすいですし、高温多湿なので菌にとって過ごしやすい環境であると言われています。
水虫と呼ばれる症状はこの白癬菌によるものであり、足白癬とも呼ばれることがあります。また、他にも股間や身体など、どこにでも出来てしまうことがあり、注意が必要です。
【②カンジダ】
主に口腔内や消化管、膣などの粘膜の周辺に存在しているカンジダ菌は、通常であれば何ら問題を起こすことなく存在しています。しかし、
高温多湿な環境下であったり、不衛生な状態が続いていたりすると、増殖をはじめ、赤みのある発疹が出来てしまったり、白みのある状態になってしまうこともあります。
特に影響のある部位で、口の粘膜や鼠径部(そけいぶ)、わきの下、指のすき間、乳房の下、爪などに出来てしまいやすいと言われています。
【③マラセチア菌】
肌カビの種類としてマラセチア菌によるものがあります。マラセチア菌は皮膚に存在している菌の一種であり、皮脂や湿気の多い場所を好みます。
このマラセチア菌が増殖することで皮膚病を発症することもあるので注意しましょう。
ニキビと似た症状が発生しますが、痛みや痒みなどを伴わないことが特徴です。また、放置しても治ることが少ないため、早めの治療が大切です。
肌カビによる症状
脂漏性皮膚炎
肌カビによる症状として脂漏性皮膚炎があります。この脂漏性皮膚炎は
皮脂の分泌が多い部位で起こりやすいことが特徴であり、頭皮や背中、脇の下などに発生しやすいと言われています。
頭皮に起こった場合、最初はフケの量が増える程度です。しかし、症状が進むと炎症や痒みなども出てきてしまいます。顔や体に起こった場合も、皮膚の乾燥や赤み、痒みなどといった症状が起こります。
マラセチア毛包炎
肌カビによる症状としてマラセチア毛包炎があります。これは顔ではなく体にできやすいことが特徴であり、マラセチア菌の異常繁殖が原因と言われています。
毛穴が炎症が起こすことで発症する症状であり、見た目はニキビと似ています。しかし、
ニキビと違って自然治癒することは少ないため、なかなかニキビが治らない場合はマラセチア毛包炎かもしれません。
肌カビの治し方
基本的には内服薬での治療が一般的と言われています。また、部位や症状の程度によっては外用薬での治療も行われることがあります。
基本的にこうした投薬治療によって症状は改善していくと言われていますが、そのまま放置してしまうと、症状の悪化を引き起こしてしまうため、注意が必要です。
肌カビの予防方法
生活環境を清潔にする
肌カビを予防したいという場合、生活環境を清潔にすることが重要です。寝具などは毎日洗っていない人も多いかもしれませんが、不潔な寝具をずっと使い続けるのは良くありません。
寝具で増殖した菌が肌にも付着することになりますし、最低でも週に1回は取り換えるようにしましょう。また、毎日の洗顔や洗髪を丁寧に行うこともポイントです。
髪はしっかりとドライヤーで乾かす
肌カビを予防したいという場合、お風呂上りに髪の毛をきちんと乾かすことが大切です。髪の毛が濡れていると頭皮が暖かく、湿気の多い状態となります。
このような環境は菌の増殖に最適ですし、普段よりも菌が増殖しやすくなってしまいます。タオルで水気を拭き取ったら、ドライヤーを使って髪の毛をしっかり乾かすようにしましょう。
不潔なメイク道具を使わない
肌カビを予防したいという場合、不潔なメイク道具を使わないこともポイントです。女性の場合は毎日メイクをしている人も多いでしょう。
直接肌につけて使うパフやブラシなどは菌が繁殖しやすいと言われています。また、化粧品の成分だけでなく皮脂や汚れも付着してしまいますし、何ヶ月も使っていると雑菌だらけになってしまいます。パフなどは1週間に1回は洗うか、使い捨てにするのがおすすめです。
不安な場合は早めに医療機関に相談することが大切
肌カビを放置しておくとさまざまなトラブルの原因になってしまいます。悪化するとなかなか治らないこともありますし、できるだけ早く対策を行うことがポイントです。痒みや赤みが気になる場合は早めに皮膚科を受診しましょう。