副乳ができる3つの原因|ある人の割合や乳がんのしこりとの違いを解説
※この記事はプロモーションを含みます
私にもある?人体の不思議「副乳」に迫る!
副乳とは、通常の2つの乳房の他にも複数の乳房が存在する状態のことを言います。副乳とはどのようなものか、あるいは、なぜできるのか、できてしまった場合どのように対処したらよいのか、そして、乳がんとどのように識別したら良いのかについて、以下では詳しく説明していきます。
そもそも副乳とは??
副乳とは、乳房の正常な存在部位以外に通常とは異なった場所に乳頭、あるいは乳腺組織が存在することを言います。
生まれつきあるもので、日本ではおよそ10人に1人ほどの割合で存在すると言われており、世界人口でも女性は5%程度、男性は2%程度あると言われています。
女性ホルモンの影響を受けることから、乳房が膨らみはじめる思春期の時期や、妊娠して初めて気づく人も多いです。生理中や妊娠前後は女性ホルモンのバランスが変わり、身体の変化を伴うので自覚しやすくなるからです。できる場所としては、脇の下、乳頭、足の付根のライン上にあります。このラインはミルクラインと呼ばれています。
副乳が表れる原因(1)ホルモンバランス
それでは、なぜ副乳はできるのでしょうか?第一の要因としては、ホルモンバランスの乱れが挙げられます。
ホルモンバランスは、妊娠時に女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンが分泌されることで、メラノサイトという色素細胞が刺激されます。
正常な乳腺と同じように、ホルモンの分泌に副乳も影響を受けることから、月経前、特に
妊娠中には気づかなかった方でも目立つようになって、気がつくようになります。
副乳が表れる原因(2)遺伝
また、一般的に副乳は遺伝するものであるという説も存在します。実際に、副乳をもつ母親から生まれた子どもには副乳が存在しているケースが多くあると言われています。一方で、両親に副乳がなくとも自分には存在するケースもあり、遺伝性については現在も研究が進められていますが、
未だに明確な答えは出ていないのが現状です。
副乳ができたら、どうしたらいいの?
上で説明してきた副乳そのものは特に病気ではありません。しこりができたり、はりがあり、痛みが生じることもありますが、
基本的にホルモンバランスが落ち着けば、そうした症状も緩和されます。ただし、極稀に乳腺が発達している場合には乳腺炎を起こすこともあります。
副乳が痛い場合には、保冷剤などを患部に当てると痛みを抑えることができます。直接保冷剤を当てるのではなく、ガーゼや薄いタオルで包んでから冷やすようにすると効果的です。この方法は乳腺炎と同じ対処法であるため、乳腺に母乳が溜まっている場合にも有効な方法です。
しかし、ここまで行っても副乳の乳腺炎がツライ、また副乳が外見上のコンプレックスになってしまう場合は、
クリニックで除去するという方法があります。その場合、医療機関においてレーザー治療を受けるか、切除手術を受けることになります。
乳腺を持たない場合はレーザー治療がなされ、乳腺がある場合には切開して乳頭部分の切除と乳腺の除去を行います。
【クリニックでの副乳除去に関する記事】
▷
副乳除去とは~口コミ&体験談もあり!
母乳が溜まってしまって痛い場合は、マッサージも効果的
さらに、副乳ができた時にはセルフマッサージも非常に効果的です。乳腺に母乳が溜まってしまって痛みが出ているケースが非常に多いことから、
溜まってしまった母乳を流すようにマッサージを行うと効果的です。
手のひらで優しく寄せ上げるようにマッサージを何セットか行った後、親指、人差し指、中指の三本で優しく挟むようにマッサージを行うようにします。副乳の周りをほぐすようなイメージでマッサージを行うようにするのが効果的です。
このしこりは乳がん?それとも副乳?
副乳と乳がんは間違えられることが非常に多いですが
全く別物です。これを識別するためには2つの違いを理解することが大切です。
まず一つ目の違いはしこりがあらわれる期間です。副乳は
生理や妊娠、授乳中などにしこりのような腫れが一時的に起こるものです。これはホルモンバランスと関係しているからです。
一方、乳がんは
ホルモンバランスと関係なくどのタイミングでも発生する可能性があることから、しこりが自然に消えることもありません。
2つ目の違いとして、副乳は元々複数あった乳房が退化したものであるため、乳頭にあたる
色素の濃い部分が存在します。一方で、乳がんは乳管内において発生するため、初期症状として皮膚表面に
色の変化が起こることはありません。
副乳があっても、正しい知識で対応を!
副乳は生まれた時に誰もがもっている可能性があるもので基本的に害はないものです。遺伝的な要因、もしくはホルモンバランスによってできるもので、そのため、できたとしても特に気にする必要はありません。
しかし、痛みを伴う場合もあります。その場合には、医療機関で取り除いてもらうこともできますし、セルフマッサージや冷やしたりすると痛みを緩和することができます。