ダーマボンドなら傷跡を縫う必要がない?知っておくべき使い方と価格
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縫合が必要ない!?ダーマボンドとは?
ダーマボンドとは医療用の接着剤です。糸を使わずに縫合効果が期待できるといわれ腹腔鏡の手術などに利用されています。現在では主に6歳未満の小児の治療の際や早期にスポーツへ復帰する選手の治療などに使用されることが多いようです。
今回は縫合が必要ないといわれるダーマボンドについて解説します。
縫合効果が期待できるダーマボンドについて
ダーマボンドは裂傷部や切開部に沿って液体を塗布し、約5分程度経過すると、乾燥し硬くなることによって傷口をふさぎます。
皮膚同士をつまんで寄せ、その上からダーマボンドを数回重ねて塗るので、層となり細菌などの侵入も物理的に防ぐことができるといわれています。
クリニックによって異なりますが、
ダーマボンドは6歳未満であれば保険適用が可能で、それ以上の年齢については1本につき約2000円前後の費用がかかるようです。
ダーマボンドの用途と剥がれ落ちる期間
傷の長さによって、4cm・15cm・20cm・25cmの中から適切な種類が選択されます。主に子どもの切り傷や刺し傷、裂傷(ぱっくり裂けた)などに使用されることが多いようです。
また早期に復帰しなければならないスポーツ選手などで利用することも。
筋肉には達していないような傷などに対し、縫合糸やスキンテープの代わりにダーマボンドが使われます。
透明のフィルムになって固まるので、傷口が目立つことは少なく、水に濡れてもあまり問題はないでしょう。
傷口が治ると、ダーマボンドを塗布した日から約10日頃までには自然に剥がれ落ちていきます。
ダーマボンドのメリット
主に使用されることの多い6歳未満の子どもは、
じっとしていられず糸を使った縫合が難しい、スキンテープを剥がしてしまうなどの心配がないのがダーマボンドの特徴です。
抜糸や経過観察などで何度も通院する必要がなく、
時間的にも身体的にも比較的負担が少ないです。
基本的には年齢・肌質・体質・体調に関わらず使用することができ、治療に時間がかからないのもダーマボンドのポイントです。さらに治療当日のシャワーや洗顔なども普段通りにでき、抜糸・消毒が必要ないのがメリットでしょう。
ダーマボンドのデメリット
出血した上から塗ると皮下血腫を起こしやすく、もともとは緩衝剤なので皮膚の間にダーマボンドが入り込むとくっつきにくくなり、傷も治りにくくなります。
安静かつしっかりと縫合ができていれば、縫合の方がきれいに治る可能性が高いため、
ダーマボンドの方がきれいになるというわけではないようです。
主に顔に使用されますが、
頭皮の場合は傷口とその周囲の髪を剃らなければ接着しないという点がデメリットです。また、
手足などの身体は皮膚同士がくっつくまでに時間がかかるので、ダーマボンドでの縫合はあまり勧められていないのもデメリットでしょう。
ダーマボンドの使用上の注意
・痛みがある場合には麻酔パッチと併用するので治療を開始するのに時間が必要
・汗をかいたり、お風呂に長く入ったり、傷口をかいたりしないように注意が必要
・目や口、耳などのそばなどに傷がある時には目に入らないように注意が必要
・ダーマボンドの上から薬品・軟膏を塗布することは原則しない方が良い
ダーマボンドは抜糸不要で簡単な方法ではありますが、使用するにあたっては注意が必要なこともあります。医師の指示に従って、傷口が開かないように安静に生活することを心がけましょう。
ダーマボンドの性質を理解しよう
約5分程度で固まり、1週間前後で自然に剥がれ落ちるという縫合と抜糸が必要ないダーマボンドは、痛みもほとんどなく簡単な方法として知られています。
それにより美容外科などの治療でもダーマボンドを希望される方は多いようですが、
出血している上からダーマボンドを塗布すると傷口が治りにくくなるため、縫合の方が傷跡がきれいに治りやすいということもあります。
十分にダーマボンドの性質を理解した上で、ダーマボンドによる傷口の縫合を検討しましょう。