眼瞼下垂治療は何科?|形成外科・美容外科・眼科それぞれの特徴解説
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眼瞼下垂の症状にお悩みの場合、何科にすればいいのか
まぶたが腫れっぽい印象になり、瞼を開きにくいと感じるようになった場合、
眼瞼下垂の可能性があります。
改善するためにはどの診療科目を受診して、どのような治療法の選択肢が用意されているのでしょうか。今回は
眼瞼下垂の診療科目について詳しく紹介していきます。
形成外科、眼科、美容外科などの選択肢がある
眼瞼下垂を根治させるためには
自然治癒では難しく、
手術を受けて治療をする必要があります。
それではどの診療科目を受診すればいいのでしょうか。
まず、患部が眼球に近接していることから
眼科を受診することができます。つぎに、瞼の機能の回復を目的にしていることから
形成外科でも取り扱っています。さらに審美的問題であることから
美容外科も診察可能です。
それぞれの科によって、施術の特徴が異なる
このように眼瞼下垂と言う一つの病気について、複数の診療科目で診療可能のなかから、どの診療科目を受診するべきでしょうか。これについては、
治療目的がどの点を重視しているのかに着目すれば答えが見えてくるかもしれません。瞼の印象をきれいにする
審美性を重視するか、瞼の
機能回復を重視するかの問題です。
それでは「形成外科」「美容外科」「眼科」の3つ、それぞれの医療機関について具体的に紹介して行きます。
形成外科について(1)治療の目的は、機能回復が第一義的
形成外科は、傷や変形によりもたらされる
機能障害を治すことを主な目的とし、顔や手足など身体表面の専門的な知識と診療技術を持ち、適切に対応する診療を行うことを目的にしています。
そのため治療の目的は
機能回復を第一義的に追求することになるため、二重のラインの仕上がりなどの
審美的な障害については治療目的としては必ずしも重視されていません。瞼の開きにくさなどの機能障害を改善するための手術が実施されており、
見た目が満足できないからとって再手術を受けることは出来ません。
形成外科について(2)保険適用での治療が可能な場合が多い
眼瞼下垂の治療においては機能回復が重視される形成外科ですが、一番のメリットは
健康保険の適用を受けることができる点にあります。3割負担の場合において、片目の手術であれば22500円程、両目の手術であれば45000円程の自己負担金で済ませることができます。とにかく瞼を開けにくく、緊張性頭痛などに悩まされているので
とにかく何とかしたい、という方は形成外科がおすすめです。
美容外科について(1)機能回復に加えて、美容もしっかり考慮される
眼瞼下垂はハードコンタクトレンズの長期間の使用による刺激が原因となって、瞼の筋肉の運動障害が生じることが原因となっている場合が少なくありません。
そのため患者の年齢層が、
審美的な見た目も重視する傾向が強い若年の女性に重なります。この点、美容外科では機能面の回復のみならず
見た目にも満足できる結果も同時に追求した治療を受けることが出来るのが特徴です。眼瞼下垂の手術の際には、どのようなイメージの仕上がりにしたいのかを相談しておくことで、
機能回復はもちろん審美的にも満足できる結果を期待できます。
美容外科について(2)基本自由診療
美容外科では
原則全額自己負担となり、
30-50万円程度の負担が必要になります。
しかし保険適用を受けることができると5万円程度の自己負担で済みます。それでは美容外科で眼瞼下垂を保険適用手術で治療するための条件とは何でしょうか。まず
健康保険の適用されているクリニックであることが必要です。そしてこの病気が原因で日常生活に支障をきたしていることも必要です。
純粋に美容目的の場合には健康保険の適用は受けることは
出来ません。
眼科について(1)眼科によっては、手術に対応していないクリニックもある
眼瞼下垂は視機能にも関連する瞼の運動機能障害であるため、
眼科でも治療を受けることができます。健康保険の適用を受けることができるので
治療費を抑えることが出来るメリットがあります。
しかし眼瞼下垂では瞼裏の筋肉や、その周辺の組織への緻密な技術に基づいた手術を行うことから専門性が高く、眼瞼下垂手術に対応していないクリニックもあります。
眼科について(2)眼科も基本、機能回復が第一義的
また眼科も形成外科と同様に、瞼の運動機能障害を改善することを主目的に据えた治療が実施されるので、
見た目の印象までは考慮された治療を受けることが出来るとは限りません。
視機能の維持の上では審美的な側面は
二義的な意味合いしか持たないため、致し方ない側面があります。しかしこの病気を得意にする眼科なら失敗の恐れも少なく、リーズナブルな負担で、症状を改善したいのであれば選択肢に入れるべきでしょう。
何科を選択するかは、自身の希望と照らし合わせて慎重に行うべき
このように眼瞼下垂では、
形成外科、美容外科、眼科の3つの診療科目のいずれかにおいて治療を受けることができます。それぞれの診療科目には治療の目的には違いがあり、優先順位も異なります。
どこまで
経済的負担を想定することができるのか、
機能障害の改善を重視するのか、見た目の印象などの
審美的な側面も重視するのか、等の判断要素を考慮して、診療科目やクリニックを決定することになるでしょう。
まとめ
眼瞼下垂は瞼が開きにくくなるだけでなく、見た目の印象も変わってきます。
手術で治療できますが、
機能面と審美面のどちらの改善をより重視するのか、
用意できる予算との兼ね合いで診療科目やクリニックを判断するのが妥当です。