大場教弘医師(プリモ麻布十番クリニック)｜鼻整形のポイントとこだわりとは
これまでのキャリアの多くを形成外科医として歩んできた大場医師。その実力は多くの美容外科医やタレント・モデルからも高い評価を集めている。日本形成外科専門医、日本美容外科学会専門医、さらには麻酔科標榜医として優れた手技はもちろん、安全な美容医療の提供に尽力し他院修正など難易度の高い手術を数多く手がける凄腕ドクターだ。多くの患者さんから"最後の砦"とも呼び声高い大場医師の鼻整形のこだわりと技術に迫る。
様々な角度からの顔のバランスを整えてくれる鼻整形。それぞれのメリットやデメリットとは？
― まず鼻整形にはどんな種類があるのでしょうか？
鼻を整形する場合、高くする目的で手軽なのはヒアルロン酸注入です。分解剤もありますので、気に入らない場合のやり直しも簡単です。
高さの効果を永続させたい場合には、鼻先は鼻中隔延長術により高くする方法が安全で自然です。鼻背から眉間の高さを得るには主にシリコンプロテーゼを用います。プロテーゼはCTデータから作成するオーダーメイドプロテーゼが性能が高くお勧めです。
鼻先を細く小さくしたい場合には鼻尖縮小術、鼻骨部分を細くしたい場合には整鼻術、小鼻を小さくする場合には鼻翼縮小術、鼻翼挙上術が適応になります。
― 鼻整形のメリットとはなんでしょうか？
鼻は顔の中心にあり、輪郭を作る大切な部分です。これによって正面ばかりでなく、斜めからや横からの顔のプロフィールが良くなります。日本人は短鼻や低鼻が多く、鼻が団子鼻で目立ちやすいという方が多いので、高さや長さを加えていく方向がバランスが良くなり、目立たない忘れ鼻に近くなります。
鼻の中からアプローチする手術が多いので、傷が目立たない点もメリットです。目を整形すると気付かれやすいですが、鼻の形を変えても意外に気付かれにくい点もメリットかと思います。
― 反対に鼻整形のデメリットはありますか？
感染はどんな手術においても完全にゼロにできないことですが、鼻の手術の場合も感染が起きると異物を摘出したり、移植物を摘出して治療することがあります。
プロテーゼや鼻中隔延長術を行うことで鼻が少し硬くなります。鼻先を挙上することが難しくなります。
オープンアプローチで手術する場合には鼻柱に、鼻翼を小さくする場合には鼻翼のふちに傷が残ります。
また、鼻先を延長したり、小さくすることで鼻づまりが起こることがあります。
ダウンタイムや失敗
鼻整形を受ける上でのリスクとは？
― 鼻整形のダウンタイムはどれくらいでしょうか？
翌日や二日目に抗生剤の点滴、ドレーンチェックが必要な手術があります。ドレーンチェックとは、鼻をある程度剥離して形成をおこなったりするとスペースが生まれ血液がたまり腫れが長引いたり、皮膚が紫や黄色っぽくなります。そのため血液を吸い出す必要があり、その吸い出す器具をドレーンと呼び、プロテーゼを用いる場合などによく用いられます。ドレーンを入れた場合、手術後翌日に血液の量を測るチェックのためにご来院いただきます。
またギプスをする場合、術後5日程度の固定が必要です。抜糸が1週間前後であります。
鼻先だけの手術であれば腫れなどは１週間でかなり落ち着きます。
鼻骨骨切り術やプロテーゼによる隆鼻術、鼻翼を小さくするなどの場合、10日間くらいのダウンタイムが必要なことが多いと思います。
ご自宅でゆっくり栄養と睡眠を摂ってお過ごしいただくと良いかと思います。
― 鼻整形の失敗はどんなことがありますか？
形の不満が代表的だと思います。希望に応じて修正可能な場合が多いので、事前にシミュレーション画像で修正点と程度の確認を行って修正すると良いと思います。また状況によってはCTなどで内部の構造をしっかりと診断することも大切です。
費用は修正術の内容と手術時間によって変わってきます。一般的に自院の修正は、他院修正と比較し費用が非常に安い傾向があると思います。
― 切らない鼻整形も人気と聞きますが効果はありますか？
ヒアルロン酸注入は一定の効果があります。入れすぎは良くない場合が多いので、入れる量と場所、入れるヒアルロン酸の種類を適切にすると良い結果が生まれやすいと思います。
鼻に入れる際には硬めの粒子の大きなヒアルロン酸を選択し、長めの鈍針（私は20Gを使用しています）を感染予防に用いると安全だと思います。
PCL製の製品は適切に用いると良いのかもしれませんが、体内に吸収される材質のため形の維持が難しく後戻りが起きること、もしも形が気に入らない場合の修正が簡単ではないことなどがデメリットで注意が必要です。
― 正直鼻整形はバレやすいのでしょうか？
鼻の整形は目の整形に比べるとばれにくいとよく患者様から言われます。ダウンタイムを乗り切れば、傷も目立たないことが多く、自然な変化であれば親族にもばれにくいと思います。
beforeの写真、afterの写真や状態を直接比較すると変化はしっかりわかるのですが、基本的にbeforeの写真をわざわざ見せる方はおられないと思いますので、他人は人の鼻をそれほど覚えていないことが多く、鼻整形はばれにくいようです。
患者様の希望を最大限に実現するため技術・安全性・設備の全てにこだわる
― 大場先生が考える鼻整形の名医とは？
鼻に限らず整形の分野での名医とは、患者様のご希望をしっかりと聞いたうえ、最大限その希望に近づけることができる医師ではないかと思います。
そしてそれに伴うダウンタイムも正確に伝えられ、起こりえる感染や拘縮などの合併症やリスクを説明できることも大切です。患者様の希望を正確に把握する、理解するための一助となるのがシミュレーションです。患者様の顔を一緒に画面を見ながら変化させ、希望のイメ―ジを共有することが可能です。
― プリモ麻布十番クリニックの鼻整形の特徴を教えてください。
当院は鼻の整形の要望を叶えるべく数多くの術式を揃えております。高くしたい、低くしたい、大きい部分を小さくしたい、細くしたい、曲がりを直したい、ハンプをなくしたい、反対にハンプを作りたい、などなど様々なご要望に対応する術式を揃えており、適切な組み合わせを提案させていただきます。
鼻の構造を正確に診断するためのCTも導入しており、CTのデータから、その方にピッタリとフィットするオーダーメイドプロテーゼも作成しております。
鼻の手術の際は気道の確保が安全に大変重要です。当院は常勤麻酔科医が在籍しており、それぞれの術式に最も有効かつ安全な麻酔方法を選択しております。麻酔の副作用も最小限にしているため、ご帰宅の際かなり元気に回復されます。
― これから鼻整形をする方に向けてメッセージをお願いします。
鼻は顔の中心にあり、輪郭の大切な要素です。こだわりの強い部分でもありますので、しっかりと自分の希望を医師に伝えることが大切です。
そのために希望に近い写真を正面、斜め、横の3方向ご用意いただいたり、シミュレーションソフトを用いて術後の形態のイメージに納得して手術に臨まれると良いかと思います。
プリモ麻布十番クリニック
プリモ麻布十番クリニックでは安心・安全を第一に、まごころのこもったサービスと最先端の美容医療を提供いたします。医師とのカウンセリングでは患者様のご希望を第一にうかがい、メディカルエステ・ホームケアから大きく印象を変える最先端の美容外科手術まで、幅広い治療内容から到達目標やライフスタイル、ご予算に応じたご提案をさせていただきます。
受付時間：10:00～19:00(年中無休)
大場教弘 医師
96年 大阪市立大学医学部卒業
96年～ 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科・美容外科
99年～ 大阪市立大学大学院医学研究科
03年～ 大阪市立大学医学部付属病院
形成外科・美容外科
佐野記念病院 形成外科（非常勤）
大東中央病院 形成外科（非常勤）
05年 リッツ美容外科 東京院
09年 プリモ麻布十番クリニック
美容医療の進歩は日進月歩であり、私達医師は常に世界中からの情報収集・技術の研鑽を怠ることはできません。しかし、いくら高い専門知識・技術があっても、それをわかりやすく患者さまに伝え、理解と承諾を得ることができなければ、質の高い医療とは言えません。
私達は患者さまの不安を少しでもなくすべく、IC（Informed Consent）、SDM(Shared Decision Making)を大切に、丁寧なカウンセリングを心がけ、可能なダウンタイムや希望される変化の度合い、など十分に伺ったうえで、最適な治療をご一緒に検討して参ります。
ご自身を客観的に判断するのは難しい、何をしたらよいのかわからない、とおっしゃる患者さまも少なくありません。私達は患者さまの美容に関する最初の相談相手でありたいと考えております。小さなお悩みもためらわずにご相談ください。
