大場教弘医師(プリモ麻布十番クリニック)|鼻中隔延長に向いている人とは
これまでのキャリアの多くを形成外科医として歩んできた大場医師。その実力は多くの美容外科医やタレント・モデルからも高い評価を集めている。日本形成外科専門医、日本美容外科学会専門医、さらには麻酔科標榜医として優れた手技はもちろん、安全な美容医療の提供に尽力し他院修正など難易度の高い手術を数多く手がける凄腕ドクターだ。多くの患者さんから"最後の砦"とも呼び声高い大場医師の鼻中隔延長鼻のこだわりと技術に迫る。
東洋人に多い『ブタ鼻』を改善してくれる鼻中隔延長
手術に用いられるそれぞれの材質の特徴やメリット・デメリットとは?
― まず鼻中隔延長とはどのような手術でしょうか?
鼻先が低く、短く上向きの方が東洋人に多いのですが、鼻中隔延長術は鼻先を高くし、向きを希望の方向に向けることが出来るとても有用な術式です。主に軟骨を用いて鼻先を整えます。
用いる軟骨は耳介軟骨、肋軟骨、鼻中隔軟骨が代表的です。それぞれメリット、デメリットがありますが、耳介軟骨は採取部の傷が隠れやすく、鼻に移植した際に優しい印象です。
肋軟骨は強く、量も多く採取できますので、あらゆる希望の形に対応しやすく、修正手術の際にも用いやすいです。
鼻中隔軟骨は東洋人ではやや小さく薄い方が多いのですが、元の鼻が大きな方は鼻中隔軟骨を大きく採れる可能性があり、同一術野から採取できるというメリットがあります。
鼻中隔延長術自体の費用はおよそ60万円から100万円程度ですが、複合手術の中で用いられる手術なので、トータルの費用はもう少し高くなることが多いかと思います。
切らない鼻中隔延長術は、PCLの糸を入れて鼻先を高くする方法がありますが、体内で吸収される材質のため形の維持が難しく戻ってしまうこと、瘢痕を作り鼻先を痛めてしまうリスクがあるのがデメリットです。
― 鼻中隔延長のメリットとはなんでしょうか?
鼻中隔延長のメリットは、鼻先の高さが得られ、向きを希望の感じに向けて整えることができるので、正面からは鼻の穴が目立ちにくくなったり、小鼻の横幅が少し控えめになったりするのが良い点です。
斜めや横からみると、顔の立体感が生まれ、顔の輪郭が整います。鼻筋がどこからみても綺麗に整った感じになります。下から見ると団子鼻がトライアングルに近く変化しますので上品な感じに見えます。
鼻先が低く、短く上向きの方が多い東洋人において、顔のバランスを改善させるとても有用な術式です。
― 反対に鼻中隔延長のデメリットはありますか?
鼻中隔延長のデメリットは、移植する軟骨を採取する必要がある点です。肋軟骨や耳介軟骨を用いることが多いかと思いますが、その部分の採取した傷跡が残ります。
また、鼻中隔延長後の鼻先は縦方向で硬くなるほか、鼻閉が起きることがあります。
適切に形成されれば将来メンテナンスが必要ということはありません。もしも希望が変わったりした場合の修正は、反対に他の鼻の手術よりも希望に近くしやすい場合も多いと思っています。
鼻中隔延長と鼻尖形成の違い
ダウンタイムはどれくらい必要?
― 鼻中隔延長のダウンタイムはどれくらいでしょうか?
手術後翌日、二日目に感染予防のために、点滴で抗生剤投与を行っていますのでご来院いただきます。ギプス固定を術後5日程度行いますので、5日目以降はギプスが外れ、外出してもそれほどおかしくない状態になります。
1週間目に鼻腔内の縫合部を抜糸すると以降処置は不要となります。ご自宅やホテルなどで栄養をしっかりとお取りいただき、ゆっくりと休んでいただくとリスクが軽減し安心です。
― 鼻中隔延長と鼻尖形成は何が違うのでしょうか?
鼻尖形成とは鼻先に軟骨や真皮脂肪などの自家組織を載せて鼻の形を作る方法ですが、もともとの鼻先の軟骨の強さや皮膚の厚さ、硬さによって術後の形が正確に予想しにくい術式です。
その点鼻中隔延長は、鼻中隔軟骨の土台からしっかりと骨格を組み立てるやり方なので、希望の高さや向きを叶えやすい術式です。理想の形に鼻を形成する際には鼻中隔延長術の守備範囲が広く、組み合わせ方も豊富で圧倒的に信頼できる術式です。
豊富な症例数が物語る確かな技術力
ニーズに合わせた幅広い提案力に定評
― プリモ麻布十番クリニックの鼻中隔延長の特徴を教えてください。
当院の鼻中隔延長は耳介軟骨を用いて行うことが多いです。これまでに耳介軟骨を用いた鼻中隔延長術を1200例以上行ってきています。耳介軟骨は採取部の傷が隠れやすく、変形も軽度です。鼻へ移植した際の硬さも肋軟骨を用いた時ほどの硬さではないので、形成した鼻に優しい印象を持っています。
プロテーゼと一緒に行うことが多い術式ですが、プロテーゼはCTデータから作成する完全オーダーメイドプロテーゼを用いており、形がずれにくく、輪郭も浮きにくくとても有用です。
もちろんプロテーゼは用いたくないという方に、鼻背部軟骨移植術を組み合わせることで、鼻の下半部を自家組織のみで形成することもしばしばです。鼻の上半分も自分の組織で形成を希望される方には肋軟骨を用いた方法を提案してます。
鼻の手術は気道の一部の手術なので、安全面に最大限の配慮が必要です。当院では基本的に麻酔科専門医管理による全身麻酔下に手術を行っております。
― これから鼻中隔延長をする方に向けてメッセージをお願いします
鼻中隔延長は決して簡単な術式ではないため、情報があふれる現代において怖い印象をお持ちの方もいらっしゃると思います。手術の合併症を最小限にすためのノウハウが、経験豊富なクリニックにはございます。
この鼻中隔延長術にしか叶えられない鼻の形が多くありますので、鼻先の形成に興味のある方は是非この術式を排除することなく、話を聞いていただけますと幸いです。
診察の際にはシミュレーションソフトを用いますといっそう理解が深まり、お互いのゴールが具体的なイメージで認識できると思います。
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プリモ麻布十番クリニック
プリモ麻布十番クリニックでは安心・安全を第一に、まごころのこもったサービスと最先端の美容医療を提供いたします。医師とのカウンセリングでは患者様のご希望を第一にうかがい、メディカルエステ・ホームケアから大きく印象を変える最先端の美容外科手術まで、幅広い治療内容から到達目標やライフスタイル、ご予算に応じたご提案をさせていただきます。
受付時間:10:00~19:00(年中無休)
大場教弘 医師
96年 大阪市立大学医学部卒業
96年~ 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科・美容外科
99年~ 大阪市立大学大学院医学研究科
03年~ 大阪市立大学医学部付属病院
形成外科・美容外科
佐野記念病院 形成外科(非常勤)
大東中央病院 形成外科(非常勤)
05年 リッツ美容外科 東京院
09年 プリモ麻布十番クリニック
美容医療の進歩は日進月歩であり、私達医師は常に世界中からの情報収集・技術の研鑽を怠ることはできません。しかし、いくら高い専門知識・技術があっても、それをわかりやすく患者さまに伝え、理解と承諾を得ることができなければ、質の高い医療とは言えません。
私達は患者さまの不安を少しでもなくすべく、IC(Informed Consent)、SDM(Shared Decision Making)を大切に、丁寧なカウンセリングを心がけ、可能なダウンタイムや希望される変化の度合い、など十分に伺ったうえで、最適な治療をご一緒に検討して参ります。
ご自身を客観的に判断するのは難しい、何をしたらよいのかわからない、とおっしゃる患者さまも少なくありません。私達は患者さまの美容に関する最初の相談相手でありたいと考えております。小さなお悩みもためらわずにご相談ください。