篠﨑 智公医師(東京ココセランクリニック)|シリコンと脂肪注入、豊胸の最前線を現役院長に聞いた

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「ボリュームが足りない」「授乳後にしぼんでしまった」「自然なふくらみがほしい」——豊胸手術を考える理由は人それぞれですが、理想のバストを手に入れるためには、自分に合った方法を選ぶことが大切です。今回お話を伺ったのは、シリコンインプラントと脂肪注入の両方を扱い、一人ひとりに寄り添った施術を行う篠﨑先生。それぞれの特徴やダウンタイム、クリニック選びのポイントまで、医師の視点から詳しく解説していただきました。
編集部
今日はお時間をいただいてありがとうございます。
本日のインタビュアーを務める菅原と申します。
宜しくお願いします。

篠﨑先生
篠﨑です。
本日はよろしくお願いします。

豊胸手術の相談で多いお悩みとは?


編集部
では、早速質問に移らせていただきます!
豊胸手術を希望される方からのご相談はどのようなものが多いのでしょうか?

篠﨑先生
豊胸は女性にとって象徴的な部分でもあるので、「ボリュームが足りない」「授乳後に胸がしぼんでしまった」「デコルテ部分をふっくらさせたい」などのお悩みをよく聞きますね。

当院の豊胸は大きく分けて「シリコンインプラント」と「脂肪注入」の2種類を扱っています。

編集部
年齢層としてはどのような方が多いですか?

篠﨑先生
20代、30代、40代の方まで幅広いですね。
50代以上の方は少ないですが、産後の方から若い方まで多くの方から相談を受けています。

シリコン vs. 脂肪注入、それぞれの特徴


編集部
豊胸手術にもいろいろ種類があるとは思いますが、ココセランクリニックで扱っているシリコンと脂肪注入について詳しく聞いても宜しいですか。

篠﨑先生
まずシリコンは形がしっかりと決まっていることが特徴的ですね。
「お洋服の上からもしっかりボリュームを出したい」という方に向いています。
ただし、シリコンには「縁の部分が目立ってしまう」などのデメリットもあるので、そういった場合はハイブリッド豊胸(シリコン+脂肪注入)を選択すると、自然な仕上がりになります。

一方で、「異物を入れたくない」という方には脂肪注入をおすすめすることが多いですね。

編集部
シリコンにもいくつか種類があると伺いましたが、選ぶことはできるのでしょうか?

篠﨑先生
はい、大きく「モティバ」と「ペアル」という2種類のメーカーがあり、どちらも選択できます。
どちらも最新の第6世代のシリコンで、仮に破損したとしても中のジェルが流れ出ないように設計されています。


編集部
へえ、それは朗報ですね!
シリコン豊胸を検討している方の中には「破裂」を心配する声もあると思うので。

篠﨑先生
そうですね、初期の頃は生理食塩水の入った水風船みたいなものでしたから。
破裂のリスクや劣化があったので10年毎とか、一定期間でシリコンバッグを入れ替えないといけませんでした。
でも現代のバッグは非常に丈夫で、一度入れたら一生入れたままというケースも多いです。

編集部
技術の進歩は目覚ましいですね!
ここまでシリコンについて詳しく教えていただきましたが、脂肪注入の方にもデメリットはありますか?

篠﨑先生
やはりシリコンに比べると変化が少ないという点ですかね。

脂肪注入は1回の施術では十分なボリュームを得にくいため、しっかり仕上げたい場合は3回ほど施術を受ける必要があります。
また、体型によっては脂肪を採取できる量が少なく、理想のサイズまで持っていくのが難しいケースもありますね。

編集部
なるほど、ありがとうございます。
それぞれの特徴がよくわかりました。

実際に豊胸を手術を受けたいとなった場合に施術方法を選ぶためのポイントはありますか?

篠﨑先生
うーん、その人が何を大事にしているかによって選ぶポイントも変わるんですよね。

例えばシリコンであれば脇の下や胸の下に2~5センチ程度の傷跡が必ずできます。
もちろん綺麗になるように工夫はしますが、傷を残したくないという場合、シリコンは難しいです。
逆に、先程も言いましたが、プロポーションをしっかり出したい場合は、脂肪注入よりもシリコンが適しています。

つまり、患者さんの希望と医師の認識をすり合わせることが大事です。
うちでは1回のカウンセリングで決めきれない場合は、一度持ち帰って頂いてもう1回お話しましょうみたいなこともしています。
せっかく手術をしたのに、なんか違うよねという形になるとお互いに不幸ですからね。

施術後のダウンタイムと回復期間


編集部
手術後の回復期間について、シリコンと脂肪注入で違いはありますか?

篠﨑先生
シリコンの場合、手術後1ヶ月程度は「ブレストバンド」というバンドを着用し、シリコンがずれないようにします。
ただし、1週間ほどで日常生活には戻れるので、比較的回復が早いですね。

脂肪注入の場合、脂肪を採取した部分(お腹や太もも)のダウンタイムが大変です。
1ヶ月ほどは圧迫着を着る必要があり、脂肪が定着するまでの3ヶ月間は胸を強く揉んだりしないように注意が必要です。
最終的な仕上がりは半年後になります。

編集部
そういえば脂肪注入は、手術後に胸が小さくなると聞いたのですが……?

篠﨑先生
はい、半年後に最終的な仕上がりになると言ったのもそれが理由です。

最初は腫れているため大きく見えますが、1ヶ月ほどでボリュームが落ちます。
そして、3ヶ月後くらいから定着した脂肪が成長し、6ヶ月で最終的なサイズが決まります。

クリニック選びのポイント


編集部
豊胸手術を受ける際、クリニックを選ぶポイントはありますか?

篠﨑先生
「どのクリニックに行くか」よりも「どの医師にお願いするか」が大事です。
大手のクリニックだと、カウンセリングを担当した医師が実際の施術を行うとは限らないこともあるので、指名制度があるかどうかも確認すると良いですね。

また、SNSの症例写真を見る際は「手術直後や1週間後の写真ばかり載せているところは要注意」です。
手術後の腫れが落ち着く3ヶ月後や半年後の写真をしっかり載せているクリニックの方が信頼できます。

まとめ:患者さんに寄り添った施術を


編集部
最後に、豊胸を考えている方へのメッセージをお願いします。

篠﨑先生
当院では、患者さんの理想に近づける努力を全力で行い、しっかりとカウンセリングを重ねた上で施術をしています。
術後のフォローもしっかり行い、長く安心していただけるようサポートしていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

編集部
本日は貴重なお話をありがとうございました!
東京ココセランクリニック
いつでも安心して通える『心地のいいクリニック』を目指す東京ココセランクリニック。 完全個室制でリラックスできる環境、一人ひとりの悩みに合わせた丁寧なカウンセリング、常にアップデートされる施術メニューを提供しています。
診療時間 11:00~19:30
篠﨑 智公医師