鈴木 知佳医師(東京イセアクリニック)|日本形成外科学会認定専門医に聞くデリケートゾーンの悩みと治療法
女性の身体は、年齢を重ねるごとに様々な変化を経験します。
特にデリケートゾーンに関する悩みは、「人に相談しにくい」「自分だけが抱えているのではないか」と感じ、一人で深く思い悩んでしまう方が少なくありません。
40代の女性からは、出産後の変化や加齢に伴う不快感として、「尿漏れやお湯漏れ」、そして「小陰唇の大きさや左右差」といった具体的なご相談が増える傾向にあります。
これらの変化は、日常生活における不快感につながるだけでなく、自身の身体への自信喪失やパートナーシップへの影響など、精神的な負担も大きいものです。
しかし、多くの女性が同じ悩みを抱え、医療によってその症状が改善されています。
そこで今回は、こうしたデリケートな悩みに真摯に寄り添い、日本形成外科学会認定の専門医であり医学博士でもある鈴木知佳先生に、デリケートゾーンの具体的なお悩みとその解決策について、詳しくお話を伺います。
鈴木先生はカウンセリングから施術まで一貫して女性医師が担当することで、患者様が安心して相談できる環境を提供されています。
形成外科のスペシャリスト、鈴木先生の経歴
編集部
鈴木先生、本日はお忙しい中ありがとうございます。
まずはじめに、先生のこれまでのご経歴、そして専門分野についてお聞かせいただけますでしょうか?
鈴木先生
はい、これまでの経歴としましては、2014年に東京医科大学を卒業し、初期研修を修了しました。
その後、2016年に東京医科大学形成外科に入局し、大学および大学関連病院にて形成外科の研修を積んでまいりました。
そして、2019年に東京イセアクリニックに入職いたしました。
形成外科入局から現在に至っても脂肪注入の基礎研究を行っており、論文執筆、科研費の研究費も取得しております。それにより学位を取得しております。
臨床経験を積んだうえで形成外科専門医も取得し、2025年にサブスペシャリティとして日本美容外科学会(JSAPS)の専門医を取得予定です。
編集部
東京医科大学から現在まで、形成外科一筋で長年ご経験を積まれているのですね。
デリケードゾーンのお悩みと原因
編集部
鈴木先生の元には目元の施術のほか女性のデリケートゾーンの悩みも多く寄せられていると伺いましたが、どのようなご相談が多いのでしょうか?
鈴木先生
多くの方が抱えている悩みとして「パートナーに指摘された」「下着や運動で擦れて痛む」「においや黒ずみが気になる」といったことが挙げられます。
特に40代の女性からは「出産後に腟のゆるみが気になる」「昔は感じなかったけど最近不快感を感じる」「尿漏れやお湯漏れがする」「性行為の時に痛みや不快感がある」といったご相談も多く寄せられます。
編集部
なるほど、幅広いお悩みですね。
運動で擦れて痛むというのは、日常的にスポーツをされている方には深刻な問題でしょうし、パートナーとの関係に影響することもあるとなると、一人で抱え込んでしまうお気持ちもよく分かります。
そういった身体の変化は、何が原因で起こるのでしょうか?
鈴木先生
女性のデリケートゾーンは、出産、加齢、ホルモンバランスの変化などによって、見た目や機能に変化が生じやすい部位です。
小陰唇の大きさや左右差については、生まれつきによるものがほとんどです。
編集部
尿漏れは日常生活にも大きく影響しそうですね。
具体的にどのような症状があり、どのように改善ができるのでしょうか?
鈴木先生
尿漏れは、くしゃみやジャンプの際に感じたり、お風呂上がりに膣から水が漏れる「お湯漏れ」として現れることがあります。
当院のアンケート結果でも、「ジャンプした時に尿もれを感じる」「お風呂上がりに膣から水が漏れる」といったお悩みを持つ方がいらっしゃいました。
これらのお悩みには、「腟ヒアルロン酸注入」や「膣縮小」の治療が有効です。
実際に治療を受けられた方からは、「尿漏れが改善した」「お湯漏れを感じなくなった」という声が寄せられています。
編集部
実際に治療で改善されている方がいらっしゃるというのは心強いですね。
小陰唇の左右差や大きさについてはどうでしょうか?
鈴木先生
小陰唇のお悩みとしては、「大きさが気になる」「左右の大きさが異なる」「パートナーに指摘された」「汚れが溜まりやすく、臭いが気になる」「尿が小陰唇に引っ掛かり排尿しづらい」といったことが挙げられます。
これらの問題は「小陰唇縮小」という治療で改善が見込めます。
デリケードゾーンの治療について詳しく解説
編集部
膣のゆるみや尿漏れに対して行われる「膣縮小」には、どのような治療法がありますか?
鈴木先生
腟縮小には、主に2つの方法があります。
1つ目は、『腟ヒアルロン酸注入』という腟の粘膜下にヒアルロン酸を注入して、腟内部を狭くする方法です。
2つ目は『腟縮小手術』という腟粘膜を切開し、溶ける糸で縫い縮める手術です。
腟後壁の縮小に加え、会陰部まで縫合することで、腟の入り口も引き締める方法です。
編集部
注入による方法と手術による方法があるのですね。
患者さんの状態やご希望に合わせて選択肢があるというのは安心です。
小陰唇の治療「小陰唇縮小」についてはどうですか?
鈴木先生
「小陰唇縮小」は、粘膜側が少し隠れる程度の皮膚を残して、余分な部分を切除する手術です。
メスで大きさや形を整えて縫合します。
編集部
形成外科の専門技術が活かされる治療ですね。
鈴木先生は女性医師として、患者さんのデリケートな悩みに寄り添っていらっしゃると伺いました。
やはり同じ女性だからこそ理解できる部分もあるかと思うのですが、先生の専門性について教えていただけますか?
鈴木先生
私は、日本形成外科学会認定の専門医であり、医学博士の資格も持っています。
東京医科大学を卒業後、形成外科で研修を積んできました。
デリケートゾーンのお悩みは、自分では確認しにくく、他人にも相談しづらいため、一人で悩み続ける方が少なくありません。
当院では、カウンセリングから施術まで女性医師が一貫して担当し、患者様一人一人に適した治療をご提案しています。
解剖を熟知した形成外科専門医として、安心してご相談いただけるよう努めています。
編集部
カウンセリングから施術まで一貫して女性医師が担当されるというのは、患者さんにとって本当に心強いシステムですね。
実際に治療を受けることで、どのような変化が期待できるのでしょうか?
鈴木先生
治療によって、尿漏れなどの不快な症状が改善したり、においや黒ずみが改善したりします。
また、腟の引き締めや潤い・弾力・ハリの実感により、性行為の満足度アップも期待できます。
身体的な不快感が減ることで、パートナーとの関係が前向きになったり、女性としての自信を取り戻せるといった精神的な変化も感じていただけます。
当院のアンケートでも多くの患者様が腟縮小を「おすすめしたい」と回答されています。
編集部
女性としての自信を取り戻せるというのは、とても大切なことだと思います。
多くの患者さんが「おすすめしたい」と回答されているというのも説得力があります。
ただ、手術となると、痛みや術後の経過が気になる方も多いと思います。
それぞれについて教えてください。
鈴木先生
小陰唇縮小は局所麻酔を使用するため、手術中に痛みを感じることはほとんどありません。
施術後は止血のため20〜30分待機していただき、その後ご帰宅いただけます。
翌日からシャワーも可能で、入浴は手術後の2週間後から可能です。
性交渉は1ヶ月間控えていただく必要があります。
腟縮小手術については、上記局所麻酔に加えて、ご希望に応じて静脈麻酔または全身麻酔を使用して行うこともあります。
手術時間はおよそ60分~90分程度で術後は止血のためタンポンを挿入し、ナプキンを当ててお帰りいただきます。
シャワーは手術日を含め3日間控え、入浴は7日間控えていただきます。
性行為は手術3ヶ月後から可能です。
最後に。鈴木先生の想いとお悩みの方へのメッセージ
編集部
なかなか相談しずらいデリケートゾーンのお悩みについて、原因から改善まで詳しく教えていただきありがとうございました。
最後に、こうしたデリケートゾーンの悩みをかかえる方に向けてメッセージをお願いします。
鈴木先生
デリケートゾーンの悩みは、決して珍しいことではありません。
他人と比較しにくい場所だからこそ、悩んでいる人が多いです。
「デリケートなお悩みこそ、専門医へ」という考えを持っていただきたいです。
多くの女性が同じ悩みを抱え、医療によって改善されています。
当院では無料カウンセリングも行っていますので、まずはご自身の状況についてお話を聞かせていただければと思います。
皆さんの不安を解消し、より快適な日常生活を送れるようサポートいたします。
編集部
「デリケートなお悩みこそ、専門医へ」という先生のお言葉が、きっと多くの方の背中を押してくれると思います。
無料カウンセリングがあるというのも、最初の一歩を踏み出しやすくしてくれますね。
鈴木先生、本日は貴重なお話をありがとうございました。
東京イセアクリニック
「自分が患者様だったらしてほしいことをする。」をコンセプトとする東京イセアクリニック。
患者さんに寄り添った姿勢と豊富な施術メニュー、充実したアフターケアで満足度の高い施術を提供しています。
日本形成外科学会の連携施設にも認定されており、他院の医師を指導する立場を取るなど技術力の面でも信頼できるクリニックです。