大場教弘医師(プリモ麻布十番クリニック)|豊胸術(バッグ挿入)

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これまでのキャリアの多くを形成外科医として歩んできた大場医師。その実力は多くの美容外科医やタレント・モデルからも高い評価を集めている。「豊胸術は当院の得意な手術の一つ」そう言い切る大場医師の徹底した完成度へのこだわりと信念に迫る。
各豊胸術にはそれぞれメリットやデメリットがある
個人の体型などに制約を比較的受けにくい「確実性」と「安全性」が豊胸バッグの魅力
― いろいろな豊胸術がありますが、豊胸バッグのメリットは何でしょうか?
胸を大きくする方法にはプロテーゼを使った豊胸術の他にも、脂肪注入法やヒアルロン酸豊胸などさまざまな豊胸術があります。
ただ、バッグ以外の豊胸術の場合、体型による制約が生じることがあります。例えば、痩せている人は十分な脂肪が取れないため、脂肪注入法による豊胸術では2カップアップというような大きなバストの変化は難しいようです。こういった方にしっかりと効果を出そうとすると、しこり形成などのトラブルが起きるリスクが高くなってしまいます。

一方、豊胸バッグの場合であれば、どのような体型の方に対しても「バストを大きくする」という目的に確実に応えることができます。もちろん、豊胸バッグにはとても多くの種類が揃っているので、一人ひとりの現在の体型や理想のバストサイズ・形などに応じて最適なものを選択することが大切になります。
― 見た目が不自然になってしまうことが心配ですが、その点はいかがでしょうか?
私個人としては、デザインや触り心地、普段と変わらない生活ができるかなどを追求して、選択するバッグの種類やバッグを入れる場所を決めるようにしています。当院ではアナトミカルタイプのソフトコヒーシヴシリコンプロテーゼを選択し、より自然な見た目になるようバッグの位置を慎重に調整しています。

バッグを挿入する層に関しては、その人その人によって使い分けていますが、多くの方の場合、大胸筋筋膜下に入れます。この方法であれば、少し痩せ型の人でも元々の軟部組織を最大限有効に使ってより自然な見た目に仕上げることができます。
また、大胸筋筋膜下法の場合、筋肉の動作による影響を受けないので、不自然なバストの動きは起こりません。これも自然さを求めるうえでの大きなメリットと言えますね。
― バッグを挿入することで、妊娠や出産、授乳などに悪影響はあるのでしょうか?
当院では豊胸術の際に、経腋窩法を用いております。わきの下から筋膜下、あるいは筋下へ直接アプローチしますので、正常乳腺組織、機能を障害することがないと考えています。最新のシリコンプロテーゼであれば、構造上しっかりとしていますので、妊娠、出産、授乳にバッグが悪影響を及ぼすことはないとされています。
正しい医学的根拠と豊富な経験に基づいた豊胸手術
常に最新の技術や知識を吸収することは安全な医療の前提になる
― バッグの素材や形の選び方についてアドバイスがあれば教えてください。
痩せている方は、より自然に仕上げるためにアナトミカルタイプを用いることが多いですが、比較的ふくよかな方で「とにかくサイズを大きくしたい」というご希望の方にはラウンドタイプの大きいサイズを用いたりすることもあります。

ただ、入れられるサイズは、基本的にその人の体型次第です。例えば、小柄で痩せ型の人が300ccや400ccのバッグをいれると明らかに不自然です。逆に、大柄の人は500ccくらいでも許容範囲になることもあります。
これは見た目の問題の他に、実は医学的な制限も関係してきます。胸には、胸骨正中から1.5cmくらいのところと、胸の外側あたりに感覚神経である肋間神経の枝があります。この枝と枝の間がバッグを挿入できる限界範囲の目安です。神経の枝を切ってしまうと、感覚が鈍くなったり、痺れが残ったりしますので十分に注意する必要があるんです。
あと、豊胸できるバストの高さにも限界があります。これも個人差がありますが、主に関係するのは“皮膚の伸びやすさ”になります。その人の年齢、授乳経験の有無、皮膚の質などにも左右されます。

なお、どこに入れるか、どのバッグを入れるかはとても重要なことなので、当院では細かなチックシートで患者様の希望を細かく確認して、最適な方法を見いだすようにしています。
― プリモ麻布十番クリニックではどんなバッグを使っているんでしょうか?
私はたくさんのメーカーを選りすぐって、実際にバッグを自分の手で触って選ぶようにしています。その中で現在、当院で主に使用しているプロテーゼは『Motivaエルゴノミックス』というタイプのシリコンプロテーゼです。
これは、起きている(立っている)時はアナトミカルタイプで、横になるとラウンドタイプの形になる最新のシリコンプロテーゼです。これまでにも多くのシリコンプロテーゼを扱っていますが、伸長率や表面加工なども含め、とても優れたプロテーゼだと言えます。
また、このプロテーゼには『マイクロトランスポーター』というマイクロチップが入っています。これは、「どのような豊胸術を、いつ、どこで、どのようなオペで行ったか」を記録できるチップです。
過去に豊胸手術をした方の中には、何年か経ってトラブルが起きたときに「どんなバッグが入っているか分からない」「術式も分からない」ということが実はとても多いんです。このプロテーゼのシリーズは専用の読み取り器によって、外科的に取り出さなくても、いつ、どこで、どのバッグが入れられたかがわかるようになっています。将来的に万が一入れ替えなどを行う場合でも、貴重な情報が世界中どこでもわかるという画期的なシステムです。
“感染0件”を実現する徹底した安全意識。
施術前から、術中・アフターフォローまでとにかく手間やコストは惜しまない。
― 大場先生が豊胸手術において特に重要視していることを教えてください
当院で特に大事にしているのは、安全への徹底した取り組みです。
豊胸手術に伴うリスクに「被膜拘縮」や「感染」などが挙げられます。当院では感染のリスクを回避するために、プロテーゼを挿入する際にポリウレタン製のディスポーザブル開創器具を使用しています。これによって、感染の原因となる常在菌をシャットアウトし感染発生率を大幅に低下させることができます。
さらに、プロテーゼを挿入後、ポケット内に専用の洗浄管をいれて、生理食塩水と抗生物質の溶液を500ccずつ入れて洗浄しています。
もちろんこれらはコストも手間もかかる方法なんですが、こういった取り組みの結果“感染ゼロ”が実現できているんだと思います。
被膜拘縮対策には、テクスチャードタイプのプロテーゼを採用し、拘縮予防効果があるとされる内服薬を術後3か月処方させていただきます。また、高周波温熱療法(CET)を術後2週間以降で行っており、これは高周波の効果で、創傷治癒を促し、被膜が厚く硬くなるのを予防する狙いがあるんです。前述の感染対策も、拘縮予防の一つとも考えており、このような取り組みの結果、当院での被膜拘縮率は低率、軽度であると思っております。
豊胸術は、「ただ切って、挿入するだけ」なら30分くらいで終わらせることも出来る手術です。しかし、当院では約2時間の手術時間を頂戴しています。どんなに手間やコストがかかっても、常に最高の結果と、患者様の満足を得るために全力で取り組んでいます。これが当院の徹底していることです。
― 最後にクリニックを選ぶ際のアドバイスがあればお願いします
症例写真がしっかりしているところを選ぶのも一つの選択方法だと思います。症例が多くて、結果がよく、写真の撮影条件が正確であること。 写真を撮影することや、きちんと経過を観察することも治療の一環であり、施術の正確さと同様に大切なことだと考えます。手術が終わったからすぐに完成、終了ではなく、1週間、1ヶ月、3ヶ月など継続的に手術の結果に関わっていくことは信頼できるクリニックの証だと思います。
編集後記
「医師にはそれぞれの意見や見解がある」決して他の医師や術式を否定することなく、それでいて自身の手術には確かな理論とプライドがある。きっとそれは、大場先生のこれまでの豊富な経験と実績、努力から生まれているものなんだろうと感じました。
全ての質問に対して、一つ一つとても誠実に丁寧にご回答にいただ姿勢がとても印象的で、お話を聞くほどに信頼を覚える素敵な先生でした。
プリモ麻布十番クリニック
プリモ麻布十番クリニックでは安心・安全を第一に、まごころのこもったサービスと最先端の美容医療を提供いたします。医師とのカウンセリングでは患者様のご希望を第一にうかがい、メディカルエステ・ホームケアから大きく印象を変える最先端の美容外科手術まで、幅広い治療内容から到達目標やライフスタイル、ご予算に応じたご提案をさせていただきます。
平日: 10時00分~19時00分(土曜日・祝祭日も診察)
大場教弘 医師
96年  大阪市立大学医学部卒業
96年~ 大阪市立大学医学部付属病院 形成外科・美容外科
99年~ 大阪市立大学大学院医学研究科
03年~ 大阪市立大学医学部付属病院
形成外科・美容外科
佐野記念病院 形成外科(非常勤)
大東中央病院 形成外科(非常勤)
05年 リッツ美容外科 東京院
09年 プリモ麻布十番クリニック

美容医療の進歩は日進月歩であり、私達医師は常に世界中からの情報収集・技術の研鑽を怠ることはできません。しかし、いくら高い専門知識・技術があっても、それをわかりやすく患者さまに伝え、理解と承諾を得ることができなければ、質の高い医療とは言えません。
私達は患者さまの不安を少しでもなくすべく、IC(Informed Consent)、SDM(Shared Decision Making)を大切に、丁寧なカウンセリングを心がけ、可能なダウンタイムや希望される変化の度合い、など十分に伺ったうえで、最適な治療をご一緒に検討して参ります。
ご自身を客観的に判断するのは難しい、何をしたらよいのかわからない、とおっしゃる患者さまも少なくありません。私達は患者さまの美容に関する最初の相談相手でありたいと考えております。小さなお悩みもためらわずにご相談ください。