【医師インタビュー】ボトックス注射って?どんな効果?|大塚美容形成外科

このエントリーをはてなブックマークに追加

【医師インタビュー】ボトックス注射って?どんな効果?|大塚美容形成外科

この記事の監修医師

この記事は、石井秀典医師(大塚美容形成外科・歯科 大塚院)が監修しています。

Q.大塚美容外科のボトックス注入施術について教えてください。

ボトックス注射は、シワを改善する注射で、メスを使わないプチ整形として人気です。 ボトックスとは、米国アラガン社の登録商標で、ボツリヌス菌から産生されたA型ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)を有効成分とする筋弛緩作用のある注射剤です。ボトックスは、アラガン社の製剤名ですが、広く使われていることからボツリヌストキシン製剤のことを総称でボトックスと呼ぶようになりました。

A型ボツリヌス毒素(ボツリヌストキシン)は、末端神経からの伝達物質アセチルコリンの放出が抑制され神経伝達を阻害し、筋肉の収縮を抑制します。筋肉の動きが弱まる(筋肉の収縮を抑制)ことで眉間や目尻の表情ジワを改善します。またエラに注入することで咬筋の動きを弱めたり、筋肉質のふくらはぎに注入し筋肉の動きを抑制したりすることで、小顔など痩身効果も期待できます。
専門医が患者様の症状や骨格、筋肉のつきかたなどに合わせて、注入量や箇所を決めますので、表情が不自然になってしまうことはありません。
この他にも、伝達物質アセチルコリンの放出を抑制する作用を利用して、ボトックスをワキに注入し汗腺(エクリン汗腺)からの発汗を抑える多汗症の治療としても使われています。

メスを使わず、注射を打つだけの施術で、痛みやダウンタイム、副作用がないので人気の施術となっています。
当院ではアラガン社のボトックスビスタ以外に、ゼオミンとレジェノックスというボトックスも取り扱いがあり、目的や症状に合わせて使いわけしています。

Q.3種類のボトックスの違いについて教えてください。



ボトックスビスタはアメリカ・アラガン社のボツリヌス毒素製剤です。アメリカのFADの認可だけでなく、日本の厚生労働省でも承認を受けているボツリヌストキシン製剤です。アメリカをはじめとしてイギリス・ドイツ・フランスなど世界80か国以上で使われており、日本でも多数の症例実績があります。無菌状態で製造されて保管輸送されるという徹底した品質管理下で輸入されていますので、安全性にも有効性にも定評があります。ボトックスビスタは、販売元のアラガン・ジャパン株式会社が行うセミナーを受講して、認定を取った医師のいる病院・クリニックでないとボトックスビスタを治療で使用することはできません。

ゼミオンはドイツのMerz社(メルツ)が製造している最先端ボツリヌストキシン製剤です。2010年以降米国FDA・欧州のCE・韓国のKFDAでも承認を受けています。ゼミオンは、複合たんぱく質を含む量が少なく抗体産生が起きづらく継続治療に向いています。温度変化による変性がないため安定した効果を望めます。またほかのボツリヌストキシン製剤と比較して効果の発生が早めなのも特徴です。

レジェノックス(リジェノックス)は韓国のヒューゲル社が開発し、ハンスバイオメド社が販売しているボツリヌストキシン製剤です。従来のボツリヌストキシン製剤と比較臨床治験を行い、同じ効果が得られることをKFDA(韓国食品医薬品安全庁)が認定しています。
ジェネリック製品なので安価で施術を受けられるのも人気です。

かかる料金ですが税別でボトックスビスタは1回1部位¥25,000、ゼオミンは1回1部位¥80,000、レジェノックスは1回1部位¥14,500となっています。
大塚美容形成外科・歯科
大塚美容形成外科・歯科は、1976年の大塚本院開設以来、「最小の手術で、最大の効果を」を基本理念として日々患者様と対峙しております。美容形成外科歴10年以上の医師が中心の当院では、皆様の美しくなりたいという気持ちを叶えるための努力を惜しみません。コンプレックスや悩みを解消した後の、心からの笑顔を見ることが私たちにとっての最大の喜びです。何か気になることがありましたら、お気軽に私たちにご相談ください。
月曜~金曜:10:00~18:30
土・日:10:00~17:30
石井 秀典先生
平成12年 帝京大学医学部 卒業
平成12年 帝京大学医学部形成外科 入局
平成12年 大塚美容形成外科 入局