医学博士であり日本形成外科学会認定専門医でもある飯塚医師。大学病院の形成外科医として活躍したのち、平成13年に美容外科分野に転身。現在はFGFや金の糸を専門的に取り組むベル美容外科クリニックにて、この施術の第一人者として活躍。個人として数万件を誇る症例実績は、他の医師の群を抜いている存在だ。
一般医療の現場で使われてきた再生医療
美容外科分野での活用方法とその可能性はまだまだ大きい
― FGF注入とはどういうものなのでしょうか?
主に、しわなどを目立たなくさせるために用いられている施術です。
ただ、これまで美容外科分野で積極的に使われてきたヒアルロン酸のように、物理的に膨らませる方法ではなく、自己再生能力を利用した再生医療であるということが一番の特徴です。

もともとFGFは一般の医療現場で使われていたものなんです。火傷や傷跡など組織の欠損部分を修復するための治療として利用されていましたが、加齢によるシワもこういった欠損と同じものとして捉えてみることでアンチエイジング分野での活用が広がりました。

少し専門的な話になりますが、FGFは人間がもともと持っている新しい細胞をつくるための成長因子なんです。この成長因子が繊維芽細胞という細胞を新たに作る部分へ指令をだし、新しい細胞を作り出すというのがFGF療法の仕組みです。
― PRP療法とはどのように違うのでしょうか?
一般的なPRP治療(自己多血小板血漿注入)は基本的に表皮の増殖因子です。深い部分(真皮)への作用はFGFの役割なんです。
PRPとFGFでは、それぞれ力を発揮する場所が違うため、それぞれの役割に応じて効果を出す治療です。私たちとしては、シワを改善するにはFGF注入が理屈にあっていると考えています。要するに繊維芽細胞を増殖させて細胞を作って行くということです。

なお、当院で注入する箇所の多い部位としては目周りに注入する方が多いです。次に首のしわです。エステサロンでも首と手は治療が難しいと言われていますが、FGF注入はその効果がてきめんに出る箇所だと考えます。

もう一つ、目の下のクマやたるみ取りで外科手術と組み合わせることも効果的です。外科で下眼瞼の脱脂をすると、その部分に凹みが生じることが少なくありません。こういったことを回避するために、必要な箇所に必要な量だけFGFを注入すると、仕上がりに大きく差が出ますね。
「膨らみ過ぎる」という最大のリスクに対してどう臨むのか
数万件の症例実績を積み重ねたからこその技術・ノウハウとは
― 聞きにくい質問ですが、デメリットはありますか?
最大のリスクは「膨らみ過ぎる可能性がある」という点でしょう。
これは、注入する医師の知識や経験、技術力などによってリスクの程度は大きくかわります。当院では、数万件の症例を通じて十分な検証と経験の結果を踏まえて施術を行っていますが、それでも1回目はやや量を抑えて様子を見るようにしています。
もちろん1回で効果が出るように施術に臨みますが、リスクを最大限抑えるということは医師として必要な判断だと考えています。
編集後記
FGF療法については未知だったのですが、今回お話を聞いて原理や安全性・リスクなどを理解することができました。「再生医療」という言葉が“魔法の治療”のように一人歩きしがちな美容外科業界の中で、堅実にその原理を研究し、安全第一で施術に臨む姿勢には心を打たれました。これまでクリニックで行ってきた数万件という症例の実績こそが、医師と施術に対する信頼の証なんだと思います。
ベル美容外科クリニック
私たちベルクリニックは「形を変えない若返り美容整形」がモットーです。 金の糸美容術®やFGF注入、 水光注射など、これら全てのメニューは形を変えずに容姿を美しく、または若返らせることにあります。詳しく知りたい方は是非一度クリニックにお越しください。カウンセリングでは決して施術を強要することはございません。合わないと思うときは私たちからお断りすることもございます。 シミもくすみもシワもたるみも何もなく、透き通った白い素肌の自分に戻りたくありませんか?
月曜~土曜:10時00分~19時00分
飯塚雄久 医師
日本形成外科学会認定専門医
日本美容外科学会会員
東京慈恵会医科大学形成外科講師

昭和62年東京慈恵会医科大学卒業
昭和62年東京慈恵会医科大学形成外科入局
平成9年神奈川県厚木病院形成外科責任医長
平成13年高須クリニック勤務(美容外科症例数は数万例に及ぶ)
平成19年ベル美容外科クリニック顧問医就任

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