美容皮膚科(注射・注入)
アンチエイジングについていろいろ調べていたところ、FGFとPRPに興味を持ちました。どちらの方が良いのでしょうか?違いを教えてください。
FGF治療とPRP治療のどちらが良いかについては、お肌の状態やクリニック(成長因子などを追加していることが多く、その成分によって違いがでるため)によって異なるため、FGFとPRPの違いについてお話させていただきます。
■概要
FGF(線維芽細胞増殖因子)を注入・塗布すると、線維芽細胞が増殖して組織が再生し、コラーゲンやエラスチンが増生することで患部が盛り上がります。この盛り上がりによって、しわやくぼみ、ほうれい線などを改善します。
PRP(自身の血液から抽出した多血小板血漿)も注入すると、細胞の活性化やコラーゲンの増生によって患部が盛り上がります。
どちらも、自分の体内で細胞やコラーゲンが増殖することで膨らむ効果があり、しわやくぼみなどを改善する施術です。そのため、ヒアルロン酸のように施術直後から効果があるわけではなく、術後時間をおいて徐々に効果が出てくる治療であるという点も同様です。
■メリット・デメリットの違い
美容医療相談室に寄せられる体験談の内容、数から判断すると、この盛り上がりの効果においては、FGFの方がより効果が高いようです。持続期間についても、PRPは1~5年程度ですが、FGFはもっと長期的に効果が持続している方が多いです。
ただ、盛り上がる効果が高い、その効果が持続するということはリスクにもなり得ます。FGFによって盛り上がりすぎて不自然になってしまったというご相談も多く、そうした場合にも自然に元に戻らないためです。
こういった膨らみすぎ、しこりといったリスクは技術の進歩によって軽減されつつありますが、やはりFGFを単体で利用した場合のほうが起きやすく、PRPのほうがリスクは抑えられていると言えます。
■費用
FGFの場合は1部位あたり10万円程度が目安となりますが、PRPの場合は15万円~20万円と、PRPの方が少し費用は高くなっています。
■その他注意すべきポイント
PRPはW-PRP(白血球含有多血小板血漿/セルリバイブ)、成長因子天下W-PRP(セルリバイブジータ)など、さまざま成分が添加された治療があります。添加された成分によっても効果が違いますので、十分に注意してください。
■まとめ
FGFもPRPも経験・知識の豊富な医師がしっかりとしたカウンセリングを元に行えば効果が期待できますが、一定のリスクを伴う施術であることも事実です。
治療を受ける前に
・どのような成分なのか(添加されているのか)
・医師の技術は優れているか(膨らみすぎのリスクを避けるため)
・症例数はどのくらいあるのか
などの点をしっかりと確認しておくようにしましょう。可能であれば、FGFを得意とする医師、PRPを得意とする医師、両方のカウンセリングを受けてみると良いと思います。
▽関連施術はこちら
┗FGF治療とは
┗PRP皮膚再生療法(多血小板血漿注入)とは
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