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イソトレチノイン（別名：アキュテイン）は、重症のニキビを対象とした内服薬による治療です。
これは、ビタミンAの誘導体を主成分とした薬剤であり、従来の抗生物質や外用薬で十分な改善が見られなかったニキビに対し、根本的な改善を目指します。
イソトレチノインの作用は主に3つあり、強力に皮脂の分泌を抑えること、毛穴の詰まり（角化異常）を正常化すること、そしてニキビの炎症を鎮静化させることが挙げられます。
内服期間は通常4〜6ヶ月程度で、医師の厳格な管理のもとで服用されます。
ニキビの原因に内側から包括的にアプローチし、再発しにくい肌質へと整える治療法といえるでしょう。
イソトレチノイン治療の最大のメリットは、難治性のニキビに対して高い治療効果が期待できることです。
従来の治療法では改善が困難だった重症ニキビや、繰り返し再発するニキビを根本的に改善へと導くことが可能です。
また、治療完了後も皮脂腺の機能が抑制された状態が続き、長期間にわたりニキビの抑制効果が持続しやすいことも大きな利点です。
ニキビがなくなることで、ニキビ跡ができるリスクを大幅に軽減できることにもつながるでしょう。
ニキビによる精神的なストレスの軽減にも貢献することが期待されます。
イソトレチノインは高い効果が期待できる反面、いくつかのデメリットとリスクが存在します。
最も重要なリスクは、胎児に対する催奇形性（重大な先天異常を引き起こす可能性）です。
そのため、妊娠中や妊娠の可能性がある方、妊娠を希望する方は服用が厳禁であり、服用期間中およびその前後には厳重な避妊が必要です。
その他の一般的な副作用としては、皮膚や粘膜の乾燥症状（口唇炎、ドライアイなど）が高頻度で発生します。
また、まれに肝機能や血中脂質の数値に影響を及ぼすリスクがあるため、定期的な血液検査によるモニタリングが不可欠となるでしょう。
イソトレチノインは、錠剤を水で飲む経口内服薬であるため、外科的な処置や注射などは伴いません。
したがって、服用そのものに痛みはなく、麻酔を使用することもありません。
しかし、服用後に副作用として、皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、吐き気などの不快な症状を感じる可能性はあります。
特に皮膚や唇の乾燥はほぼ必発の副作用とされているため、治療期間中は保湿剤やリップクリームを頻繁に使用するなど、対策を講じることが大切といえるでしょう。
イソトレチノイン治療には、外科手術のようなダウンタイムは原則としてありません。
しかし、内服を開始した初期（通常1〜2週間）に、ニキビが一時的に悪化する好転反応が見られることがあります。
これは、肌のターンオーバーが促進されることによる一過性の現象で、多くの場合1ヶ月ほどで落ち着いていきます。
また、副作用による皮膚や唇の乾燥、軽度の皮むけ、日光への過敏性などが生じるため、日常生活において徹底した保湿と紫外線対策が必要となります。
これらは治療の過程で不可避な体調変化であり、継続的なケアが必要な期間といえそうです。
イソトレチノインは国内未承認薬のため、公的医療保険が適用されない自由診療となります。
そのため、薬剤の費用は全額自己負担です。
薬剤の種類や1日の服用量、クリニックの価格設定によって異なりますが、一般的に1ヶ月あたりの薬剤費は8,000円～15,000円程度が目安といえるでしょう。
この他に、治療開始前と治療期間中に安全性を確認するための血液検査費用が別途必要となります。
長期間の服用となるため、総額の費用はクリニックによって大きく異なります。
日本で未承認である理由
イソトレチノインは、重症ニキビに高い効果が期待されますが、2025年12月現在、国内では厚生労働省の承認を得ていません。
最大の理由は、服用期間中および一定期間後に女性が妊娠した場合、胎児に重大な奇形や異常を引き起こす「催奇形性」という極めて高いリスクがあるためです。
日本では、このリスク管理を徹底するため、医師が輸入し、厳格な指導と定期検査のもとで自由診療として処方されています。
個人輸入のリスク
インターネット等を通じて個人で輸入する行為は、以下の理由から強く推奨されていません。
・品質の保証がない：偽造品や粗悪品である可能性があり、健康被害のリスクがあります。
・副作用への対応不可：医師によるモニタリング（血液検査など）がないため、肝機能障害などの重篤な副作用が起きても早期発見や適切な対処ができません。
・公的救済制度の対象外：個人輸入によって健康被害が生じた場合、日本の医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため、救済措置を受けられないことがポイントといえるでしょう。
安全に治療効果を得るためには、必ず専門知識を持つ医師の診断を受け、正規ルートで処方された薬剤を使用することが不可欠といえるでしょう。
イソトレチノインの施術における失敗例やトラブルとしては、以下のようなケースが挙げられます。
・妊娠による胎児への影響
服用中や避妊期間を定めた期間内に妊娠してしまった場合、薬剤の催奇形性により、胎児に重大な先天異常や奇形、流産を引き起こすリスクが極めて高くなります。医師の指示する厳密な避妊期間や方法を守らず、自己判断で服用を続けた結果、取り返しのつかない事態につながる失敗例といえます。
・過度な乾燥や炎症による肌トラブルの悪化
服用中に生じる皮膚や粘膜の乾燥に対し、保湿ケアや紫外線対策を怠った結果、皮膚炎や口唇炎、バリア機能の低下を招くことがあります。特に内服中に脱毛やレーザー治療を併用したり、強い日焼けをしたりすると、肌が過敏になりすぎてシミや瘢痕（傷跡）として残るリスクが高まる失敗例につながる可能性があります。
・副作用の悪化による治療中断と再発
医師の指示なく服用量を増やしたり、肝機能や血中脂質の定期検査を受けなかったりすることで、副作用が重篤化するリスクがあります。体調不良により治療を途中で中断せざるを得なくなり、目標とする累積投与量に達しなかった結果、治療終了後にニキビが再発し、根本的な改善に至らない失敗例となる場合があります。
美容医療相談室に届いたイソトレチノインの美容医療＆美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください！
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