XERF(ザーフ)

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XERF(ザーフ)の内容・効果

XERF(ザーフ)とは

XERF(ザーフ)は、韓国のLUTRONIC社が開発した世界初のデュアル周波数モノポーラRF(高周波)たるみ治療機器です。
従来の高周波治療機器が単一の周波数(6.78MHz)のみを使用していたのに対し、XERFは6.78MHzと2MHzの2つの周波数を同時に照射できる特許技術を搭載しています。

この革新的な技術により、真皮層から深層脂肪層、さらに筋膜付近まで広範囲に熱エネルギーを届けることが可能になりました。
日本では韓国KFDA(食品医薬品安全処)の承認を取得した機器として、2023年頃から美容クリニックへの導入が進んでいます。



デュアル周波数の仕組み

高周波(RF)には物理的な特性として、周波数が低いほどエネルギーが深く浸透するという性質があります。
これはラジオ放送でAM(低周波)が遠くまで届き、FM(高周波)は近距離でクリアに聞こえるのと同じ原理です。

6.78MHz(高周波)の役割

真皮層〜浅層脂肪層をターゲットにします。
熱発生効率が高く、コラーゲン繊維を収縮させて即時的なハリ感を生み出します。
肌表面のキメ改善や毛穴の引き締めに効果的です。

2MHz(低周波)の役割

深層脂肪層〜筋膜付近までエネルギーを届けます。
従来の高周波機器では到達が難しかった深部の脂肪層にアプローチし、下垂した脂肪を引き締めます。
フェイスラインのリフトアップや二重あごの改善に効果を発揮します。

この2つの周波数を同時に照射することで、低出力でも深部まで熱を届けられるようになり、従来機器の課題であった「深く届かせるには高出力が必要=痛みが強い」という問題を解決しました。



3段階の照射モード

XERFにはShallow(浅層)・Middle(中間層)・Deep(深層)の3つの照射モードがあり、部位や症状に応じて使い分けます。

Shallowモード(6.78MHz単独)

主に真皮上層〜中層をターゲットにします。
肌表面のハリ・ツヤ改善、毛穴の引き締め、小じわの改善に適しています。
目元や額など皮膚の薄い部位に使用します。

Middleモード(6.78MHz単独・中深度)

真皮層から浅層脂肪層にかけてアプローチします。
フェイスラインの軽度なもたつき、頬のたるみ改善に効果的です。

Deepモード(6.78MHz+2MHzデュアル)

真皮層から深層脂肪層、筋膜付近まで最も深くエネルギーを届けます。
二重あごの改善、本格的なリフトアップ、輪郭の引き締めを目指す場合に選択されます。

これらのモードに加えて出力は10段階で調整可能なため、患者一人ひとりの肌の厚み、脂肪のつき方、たるみの程度に合わせたオーダーメイド治療が実現します。



期待できる効果

XERFの照射により、以下のような効果が期待できます。

1. たるみ・リフトアップ効果

熱エネルギーによりコラーゲン繊維が即座に収縮し、施術直後から引き締め効果を実感できます。
さらに、熱刺激を受けた線維芽細胞(コラーゲンを作る細胞)が活性化され、2週間〜1ヶ月かけて新しいコラーゲンとエラスチンが生成されます。
この二段階の作用により、即時的な効果と持続的な改善の両方が得られます。

2. 小顔効果

深層脂肪層への熱作用により脂肪がわずかに収縮し、フェイスラインが引き締まります。
特にDeepモードでは皮下脂肪の線維性隔壁(脂肪を区切る膜)が収縮するため、頬や顎下のボリュームダウンが期待できます。

3. 肌質改善

真皮層へのアプローチにより、肌のハリ・ツヤが向上します。
毛穴の開きや小じわの改善、肌のキメが整う効果も報告されています。

効果の持続期間

施術直後から軽いリフティング効果を実感でき、2週間〜1ヶ月後にコラーゲン生成による本格的な効果がピークを迎えます。
効果の持続は約6ヶ月〜1年とされており、維持するためには半年〜1年に1回のメンテナンス施術が推奨されています。

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XERF(ザーフ)のメリット

XERF(ザーフ)には、従来の高周波治療機器やHIFUにはない以下のようなメリットがあります。



痛みが大幅に軽減されている

XERFの最大のメリットは、従来の高周波治療と比較して痛みが格段に少ないことです。

従来のサーマクールなどの高周波機器では、深部に熱を届けるために高出力で照射する必要があり、強い熱感や痛みを伴うことが課題でした。
中には麻酔クリームや鎮痛剤を併用するケースもありました。

XERFはデュアル周波数技術により低出力でも深部まで熱を届けられるため、出力を上げずに効果を得ることが可能です。
さらに、特許取得の「Wave Fit Pulse」技術により、3〜12の可変パルスを組み合わせて照射し、パルスサイクルごとに肌表面を冷却してから高周波を照射します。
これにより急激な熱上昇を防ぎ、「じんわり温かい」程度の感覚で施術を受けられます。

多くのクリニックで表面麻酔なしでの施術が可能と報告されており、痛みに弱い方でも安心して受けられる治療として評価されています。



頬コケのリスクが低い

HIFUやサーマクールなどのたるみ治療で懸念されるのが、「頬コケ」(頬がげっそりこける現象)です。
特に顔の脂肪が少ない方や、過度に繰り返し施術を受けた方に起こりやすいとされています。

XERFは3段階の深度調整により、脂肪を過度に減らさずに引き締めることが可能です。
ボリュームが必要な部位にはShallowモード、引き締めたい部位にはDeepモードというように、部位ごとに照射の深さを変えることで、自然な仕上がりを実現します。

医師の診断に基づき、「どこを引き締めて、どこのボリュームは維持するか」を細かく設計できるため、頬コケのリスクを最小限に抑えられます。



ダウンタイムがほとんどない

XERFは非侵襲治療(肌を切らない・傷つけない治療)であり、ダウンタイムがほとんどありません。

施術直後から軽い赤みや火照りが生じることがありますが、数時間〜1日程度で自然に消失します。
施術当日からメイクが可能で、洗顔や入浴の制限もありません。
仕事を休む必要がなく、日常生活への影響は最小限です。

糸リフトや切開リフトのように腫れや内出血が長引くことがないため、周囲に気づかれずにたるみ治療を受けたい方に適しています。



首や目元などデリケートな部位にも照射できる

XERFはチップに5つの温度センサーを搭載し、肌表面の温度をリアルタイムで監視しています。
一定以上の温度に達すると自動的に照射をストップする「エネルギーカットオフ機能」が働くため、やけどのリスクが大幅に軽減されています。

この高い安全性により、従来の高周波治療では難しかった首元、目元、口周りなどの皮膚が薄くデリケートな部位への照射も可能になりました。
首のシワやたるみ、マリオネットライン(口角から下に伸びるシワ)など、顔全体を総合的にケアできます。

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XERF(ザーフ)のデメリット・リスク

XERFは安全性の高い治療ですが、医療行為である以上、いくつかのリスクや注意点があります。
施術を検討する際は、以下のデメリットを理解しておくことが重要です。



効果の持続期間が永久ではない

XERFの効果は約6ヶ月〜1年で徐々に薄れていきます。
これは施術で刺激されたコラーゲンも、時間とともに自然に代謝・分解されていくためです。

なぜ効果が持続しないのか

肌のコラーゲンは常に新陳代謝を繰り返しており、新しく作られる一方で古いものは分解されます。
XERFで増加したコラーゲンも例外ではなく、施術後約6ヶ月を過ぎると徐々に元の状態に戻り始めます。
加齢によるたるみの進行も止まるわけではありません。

対策

・効果を維持するには半年〜1年に1回のメンテナンス施術が推奨されます
・1回の施術で満足せず、長期的な治療計画を医師と相談しましょう
・日常的なスキンケア(保湿・紫外線対策)も効果の持続に寄与します



即効性ではHIFUに劣る場合がある

XERFは広範囲に緩やかに熱を加える治療であり、HIFUのような「点」で強力に熱を入れる治療とはアプローチが異なります

なぜ即効性に差があるのか

HIFUは超音波を一点に集中させ、SMAS筋膜(表情筋を覆う膜)を直接収縮させるため、施術直後から強いリフトアップ効果を実感しやすい傾向があります。
一方、XERFは熱を「面」で届けて徐々にコラーゲン生成を促すため、即座の変化はHIFUより穏やかです。

対策

「今すぐ劇的な変化がほしい」方にはHIFUが向いている場合があります
・XERFは「痛みを抑えながら緩やかに改善したい」方に適しています
・クリニックによってはHIFUとXERFの併用治療も行っており、両方のメリットを活かすことも可能です



熱傷(やけど)のリスク

XERFは皮膚深層を加熱する治療であるため、熱傷のリスクがゼロではありません
温度センサーや冷却機能により大幅にリスクは軽減されていますが、完全には排除できません。

熱傷が起こる原因

・照射出力が患者の肌状態に対して高すぎる場合
・同じ部位に繰り返し照射した場合
・機器の設定ミスや施術者の技術不足

対策

・施術中に異常な熱さや痛みを感じたら、すぐに施術者に伝える
実績のあるクリニック、訓練を受けた施術者を選ぶ
・施術後に水疱や強い赤みが続く場合は直ちに受診する



施術を受けられない方がいる

以下に該当する方は、XERFの施術を受けることができません。

禁忌事項

・体内にペースメーカー、金属プレート、金属糸などの電子・金属機器がある方
・妊娠中または妊娠の可能性がある方
・施術部位に皮膚疾患(感染症、炎症、ヘルペスなど)がある方
・ケロイド体質の方
・重度の糖尿病、心臓疾患のある方

施術前に注意が必要な方

・直近4週間以内に施術部位にヒアルロン酸注入、ボトックス治療を受けた方
・直近6ヶ月以内に施術部位に脂肪注入を受けた方

これらに該当する場合は、必ず事前に医師に申告してください。



自由診療のため費用が高額

XERFは美容目的の治療であり、公的医療保険は適用されません
全額自己負担の自由診療となるため、継続的に受けるには一定の費用がかかります。

1回の施術で5万円〜15万円程度が相場であり、年に1〜2回のメンテナンスを続けると、年間10万円〜30万円程度の費用が発生します。
費用対効果を十分に検討した上で治療を決定しましょう。

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XERF(ザーフ)の痛み・麻酔

施術中の痛み

XERFの施術中の痛みは、「じんわりと温かい」「軽い熱感がある」程度と表現されることが多く、従来の高周波治療と比較して大幅に軽減されています。

痛みが少ない理由

XERFには痛みを軽減するための複数の技術が搭載されています。

1. Wave Fit Pulse技術

特許取得済みのパルス制御技術により、3〜12の可変エネルギーパルスを組み合わせて照射します。
パルスサイクルごとに冷却→照射→冷却を繰り返すため、急激な温度上昇を防ぎます。

2. ICD(Integrated Cooling Device)

チップに内蔵された冷却システムにより、照射と同時に肌表面を冷却します。
これにより表皮へのダメージを最小限に抑えながら、深部に熱を届けます。

3. 低出力で深部到達

デュアル周波数技術により、出力を上げずに深部まで熱を届けられるため、高出力による痛みが発生しません。

ただし、骨に近い部位(額、こめかみ、顎など)や、出力を上げた場合には熱感や軽い痛みを感じることがあります。
痛みの感じ方には個人差があるため、施術中に我慢できない痛みを感じた場合は遠慮なく施術者に伝えてください。



麻酔について

XERFは基本的に表面麻酔なしで施術可能です。
これは従来のサーマクールなどの高周波治療と大きく異なる点であり、XERFの快適性を象徴しています。

ただし、以下の場合は麻酔クリームの使用を検討することがあります。

麻酔を使用する場合

・痛みに非常に敏感な方
・Deepモードで高出力照射を行う場合
・広範囲に長時間照射する場合

麻酔を希望する場合は、カウンセリング時に医師に相談してください。
麻酔クリームを使用する場合は、施術30分〜1時間前に塗布し、効果が出てから施術を開始します。



施術後の痛み

施術後の痛みはほとんどありません
一部の方で、顎下やフェイスラインに軽い筋肉痛のような感覚を感じることがありますが、これは深層の筋膜付近まで熱が届いた証拠であり、数日で自然に消失します。

施術後に鎮痛剤が必要になることは通常ありません。
強い痛みが続く場合は、熱傷などの可能性があるため、施術を受けたクリニックに相談してください。

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XERF(ザーフ)のダウンタイム

XERFは非侵襲治療であり、ダウンタイムはほとんどありません
施術当日から通常の日常生活を送ることができます。
以下に一般的な経過を時系列で説明します。



施術直後

照射部位に軽い赤み、火照り、熱感が生じることがあります。
これは皮膚が熱エネルギーを受けた正常な反応であり、冷却ジェルやクーリングで軽減されます。
施術直後からメイクが可能で、そのまま外出できます。



数時間後

赤みや火照りは数時間で徐々に落ち着きます
多くの方が施術当日のうちに通常の肌状態に戻ります。
軽い乾燥感を感じる場合があるため、保湿ケアを行ってください。



1日後

赤みがほぼ消失し、軽いリフトアップ効果を実感し始める方もいます。
顎下やフェイスラインに軽い筋肉痛のような感覚が残る場合がありますが、日常生活に支障はありません。
洗顔、入浴、運動に制限はありませんが、激しいサウナや長時間の入浴は当日は控えめにしましょう。



1週間後

施術による軽微な症状はすべて消失しています。
肌の引き締め効果が徐々に現れ始め、フェイスラインがすっきりしてきたと感じる方が増えます。



2週間〜1ヶ月後

コラーゲン・エラスチンの生成が進み、本格的な引き締め効果や肌質改善効果を実感できる時期です。
施術直後よりも、この時期に「やってよかった」と感じる方が多いです。



施術後の注意事項

紫外線対策

施術後の肌は一時的に敏感になっているため、日焼け止めの使用を徹底してください。
紫外線によるダメージは、せっかくの効果を減少させる可能性があります。

保湿ケア

照射後は肌が乾燥しやすくなることがあります。
いつも以上に保湿を心がけ、肌のバリア機能をサポートしましょう。

アルコール・激しい運動

施術当日は血行が促進される行為(飲酒、激しい運動、サウナなど)は控えめにすることが推奨されます。
翌日からは通常通りで問題ありません。

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XERF(ザーフ)の料金・費用

XERFの料金相場

XERFの料金は、照射範囲(ショット数)、クリニック、施術者(医師施術か看護師施術か)によって異なります。
一般的な料金相場は以下の通りです。

ショット数別の相場

・300ショット(部分照射):約22,000円〜50,000円
・400ショット(スタンダード):約50,000円〜80,000円
・600ショット(全顔しっかり):約80,000円〜165,000円

大手美容クリニックでは22,000円〜139,000円の価格帯で提供されていることが多く、部位限定プランや初回限定価格を設定しているクリニックもあります。



料金の内訳

施術料金に含まれるもの

・XERF照射(指定ショット数)
・施術前のクレンジング
・施術後のクーリング・保湿ケア

別途費用がかかる場合

・初診料・カウンセリング料:無料〜5,000円程度
・麻酔クリーム使用:1,000円〜3,000円程度
・追加ショット:1ショットあたり数十円〜数百円

クリニックによって料金体系が異なるため、カウンセリング時に総額を確認することをおすすめします。



他のたるみ治療との費用比較

HIFU(ウルセラ)

・全顔:約200,000円〜350,000円
・XERFと比較すると高額ですが、1回の効果が強く、施術頻度は年1回程度

HIFU(ソノクイーン、ウルトラセルQ+など)

・全顔:約50,000円〜150,000円
・機種によって価格差があり、XERFと同程度の価格帯

サーマクールFLX

・全顔(400ショット):約200,000円〜350,000円
・XERFより高額な傾向があります

ボルニューマ

・全顔:約80,000円〜150,000円
・XERFと同程度の価格帯

XERFは新しい機器でありながら比較的手頃な価格帯で提供されているクリニックが多く、コストパフォーマンスの面でも注目されています。



コストパフォーマンスの考え方

XERFの効果持続期間は約6ヶ月〜1年であるため、年間の治療費で考えると以下のようになります。

年1回施術の場合

・XERFスタンダード(約80,000円)×1回=年間約80,000円

半年に1回施術の場合

・XERFスタンダード(約80,000円)×2回=年間約160,000円

糸リフト(1回20万円〜40万円、効果1〜2年)や切開リフト(1回100万円〜、効果5〜10年)と比較すると、初期投資が少なく、効果を見ながら継続するかどうかを判断できるのがXERFのメリットです。

まずは1回試してみて効果を実感してから、継続するかどうかを決めることをおすすめします。

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XERF(ザーフ)と他の施術の比較

XERF vs HIFU(ハイフ)

エネルギーの種類と仕組み

XERFは高周波(RF)を使用し、肌の水分を振動させて熱を発生させます。
熱は「面」で広がり、広範囲を均一に加熱します。

HIFUは高密度焦点式超音波を使用し、虫眼鏡で太陽光を一点に集めるように、エネルギーを「点」に集中させます。
SMAS筋膜(表情筋を覆う膜)を直接収縮させるため、強力なリフトアップ効果が得られます。

ターゲット層の違い

XERFは真皮層〜深層脂肪層までの広い範囲をターゲットにします。
HIFUはSMAS筋膜(皮膚から約4.5mmの深さ)をピンポイントで狙います。
XERFの方が浅い層から深い層まで広くアプローチできるのに対し、HIFUは深い一点を強力に刺激します。

痛みの比較

XERFは痛みが少なく、多くの場合麻酔なしで施術可能です。
HIFUは骨に響くような独特の痛みがあり、特にウルセラなどの強力な機種では表面麻酔を使用することがあります。

効果の出方

HIFUは施術直後から引き上げ効果を強く実感しやすい傾向があります。
XERFは直後の変化は穏やかですが、2週間〜1ヶ月かけてコラーゲン生成による改善が進みます。

向いている人

・XERF:痛みを抑えたい方、広範囲の引き締めを求める方、頬コケが心配な方
・HIFU:即効性を求める方、SMAS層からのリフトアップを求める方



XERF vs サーマクール

同じ高周波治療でも技術が異なる

サーマクールもXERFも高周波(RF)を使用する点は共通ですが、技術に大きな違いがあります。

サーマクールは6.78MHzの単一周波数を使用し、主に真皮層(約1.5mm〜3mm)をターゲットにします。
XERFは6.78MHz+2MHzのデュアル周波数により、真皮層から深層脂肪層(筋膜付近)まで幅広くアプローチできます。

痛みの比較

サーマクールは深部に熱を届けるために高出力が必要で、熱感や痛みが強い傾向がありました。
XERFはデュアル周波数により低出力で深部到達が可能なため、痛みが大幅に軽減されています。

照射深度の調整

サーマクールはチップの種類によって深さが決まります。
XERFはShallow・Middle・Deepの3段階で深度を細かく調整でき、1回の施術で複数の深さにアプローチできます。

費用の比較

サーマクールFLXは全顔で20万円〜35万円と高額な傾向があります。
XERFは全顔で8万円〜15万円程度と、比較的手頃な価格で提供されています。

向いている人

・XERF:痛みを抑えたい方、費用を抑えたい方、深層脂肪層のたるみが気になる方
・サーマクール:長年の実績と信頼性を重視する方、真皮層の引き締めを特に求める方



XERF vs オリジオ

オリジオも高周波を使用したたるみ治療機器ですが、XERFとは以下の点が異なります。

周波数の違い

オリジオは単一周波数を使用します。
XERFはデュアル周波数により、より深い層までアプローチが可能です。

冷却・安全機能

XERFは5つの温度センサーとWave Fit Pulse技術により、より精密な温度管理と安全性を確保しています。

導入時期

オリジオの方が先に市場に出ており、実績のあるクリニックが多いです。
XERFは後発ながら、痛みの軽減と深部到達性で差別化を図っています。



比較まとめ


痛みの少なさ

XERF > ボルニューマ ≒ オリジオ > サーマクール > HIFU(ウルセラ)

即効性(リフトアップ効果)

HIFU(ウルセラ)> HIFU(その他機種)> サーマクール ≒ XERF

深部到達性

XERF(Deepモード)≒ HIFU > サーマクール > 一般的なRF機器

費用の安さ

XERF ≒ ボルニューマ > HIFU(一般機種)> サーマクール > HIFU(ウルセラ)

ダウンタイムの短さ

XERF ≒ サーマクール ≒ ボルニューマ > HIFU

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XERF(ザーフ)の失敗・修正

XERFは安全性の高い治療ですが、期待した効果が得られなかったり、トラブルが発生したりするケースもあります。
よくある失敗パターンとその原因・対策を解説します。



効果を実感できなかった

失敗の内容

施術を受けたが、期待していたほどの引き締め効果やリフトアップ効果を感じられなかった。

なぜ効果が出にくいのか

たるみの原因がXERFのターゲット層にない場合:XERFは真皮層〜深層脂肪層に作用しますが、たるみの主な原因がSMAS筋膜の緩みにある場合は、HIFUの方が効果的なことがあります。
照射設定が適切でなかった場合:出力が低すぎたり、照射モードの選択が適切でなかったりすると、十分な効果が得られません。
1回の施術で過度な期待をしていた場合:XERFは穏やかに効果が現れる治療であり、切開リフトのような劇的な変化は1回では難しいです。

対策

・カウンセリングで自分のたるみの原因を正確に診断してもらう
・XERFが適応かどうか、他の治療法との比較を医師に相談する
・1回で判断せず、2〜3回継続してから効果を評価する
・効果のピークは施術後2週間〜1ヶ月であることを理解しておく



頬がコケてしまった

失敗の内容

施術後、頬や顔全体がげっそりとした印象になり、老けて見えるようになった。

なぜ頬コケが起こるのか

XERFの熱エネルギーにより脂肪が収縮するため、もともと顔の脂肪が少ない方や、Deepモードで高出力照射を繰り返した場合に、脂肪のボリュームが減りすぎて頬がこけることがあります。
特に元々痩せ型の方頬の脂肪が少ない方に起こりやすいです。

対策

・カウンセリングで顔の脂肪量を評価してもらい、頬コケのリスクがあるか確認する
・ボリュームを維持したい部位にはShallowモード、引き締めたい部位にはDeepモードを使い分けてもらう
「コケたくない」という希望を明確に伝える
・万が一コケが生じた場合は、ヒアルロン酸注入で補正することも可能



赤みや腫れが長引いた

失敗の内容

施術後の赤みや腫れが数日経っても引かず、予定していた外出や仕事に影響が出た。

なぜ症状が長引くのか

出力設定が高すぎた場合:肌の状態に対して過度な熱が加わると、炎症反応が強く出ます。
肌が敏感な状態だった場合:生理前後、体調不良時、肌荒れがある時などは反応が強く出やすいです。
施術後のケアが不適切だった場合:直後の飲酒、サウナ、激しい運動などで血行が促進されると、赤みや腫れが悪化することがあります。

対策

・肌の状態が良い時に施術を受ける
・初めての施術では控えめな出力から始めてもらう
・施術当日は飲酒、サウナ、激しい運動を避ける
・赤みが3日以上続く場合は施術を受けたクリニックに相談する



やけど(熱傷)が発生した

失敗の内容

施術後に水疱ができたり、皮膚が変色したりするやけどが発生した。

なぜやけどが起こるのか

同じ部位への重複照射:同じ箇所に何度も照射すると熱が蓄積し、やけどのリスクが高まります。
機器の設定ミス施術者の技術不足
冷却機能が十分に働いていなかった場合

対策

実績のあるクリニック、訓練を受けた施術者を選ぶ
・施術中に異常な熱さを感じたら、すぐに伝える
・万が一やけどが発生した場合は、直ちに医師の診察を受ける
・写真を撮影し、クリニックに報告する



期待した部位に照射されなかった

失敗の内容

フェイスラインを特に改善したかったのに、照射が頬中心で、気になる部位への照射が少なかった。

なぜ起こるのか

・カウンセリングで希望が十分に伝わっていなかった
・ショット数が少なく、重点的に照射できなかった
・施術者が患者の希望を把握していなかった

対策

・カウンセリングで具体的にどの部位を改善したいかを明確に伝える
・照射範囲とショット数を事前に確認する
・施術前のデザインを医師と一緒に確認する

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XERF(ザーフ)の名医

XERFの効果を最大限に引き出すためには、クリニックと医師の選び方が重要です。
以下のポイントを参考に、信頼できる医療機関を選びましょう。



XERFの導入実績・症例数を確認する

XERFは比較的新しい機器であり、すべてのクリニックに導入されているわけではありません。
導入しているクリニックの中でも、症例数や実績に差があります。

確認すべきポイント

・XERFの導入時期(早期導入クリニックは経験が豊富)
・症例写真(ビフォーアフター)の公開数
・XERFに関するセミナー発表や学会発表の実績
・LUTRONIC社(開発元)からの認定やアワード受賞歴

開発元であるLUTRONIC社から直接研修を受けた医師・スタッフがいるクリニックは、機器の特性を深く理解しており、より効果的な施術が期待できます。



カウンセリングの質を重視する

良いクリニックは、施術前のカウンセリングに十分な時間をかけます。

信頼できるカウンセリングの特徴

・たるみの原因(脂肪の下垂、皮膚の弛緩、筋膜の緩みなど)を丁寧に診断してくれる
・XERFが適応かどうか、他の治療法との比較を説明してくれる
3つのモード(Shallow・Middle・Deep)をどう使い分けるか具体的に説明してくれる
・期待できる効果と限界を正直に伝えてくれる
・禁忌事項や注意事項を確認してくれる

「どんな方にもXERFが最適です」と説明するクリニックには注意が必要です。
たるみの原因や程度によっては、HIFUや糸リフトの方が適している場合もあり、正直に説明してくれる医師を選びましょう。



施術者の技術を確認する

XERFは機器の設定だけでなく、照射のテクニックによっても効果が左右されます。

確認すべきポイント

・医師施術か看護師施術か(多くのクリニックでは看護師が施術を行いますが、医師の指示のもとで行われているか確認)
・施術者がXERFの専門研修を受けているか
・骨格や筋肉の走行に合わせた照射デザインを行っているか

一部のクリニックでは、医師による施術と看護師による施術で料金が異なる場合があります。
より精密な照射を希望する場合は、医師施術を選択することも検討してください。



アフターフォロー体制を確認する

施術後に何かトラブルがあった場合の対応も重要です。

確認すべきポイント

・施術後の経過観察や相談に応じてくれるか
・赤みや腫れが長引いた場合の対応
・効果に満足できなかった場合の再照射や返金ポリシー
・緊急時の連絡先

信頼できるクリニックは、施術後も責任を持って患者をフォローする体制を整えています。



料金の透明性を確認する

自由診療であるため、料金体系はクリニックによって異なります。

確認すべきポイント

・初診料、カウンセリング料が別途かかるか
・ショット数と料金の関係が明確か
・麻酔クリームなどのオプション料金
・追加照射の料金

極端に安い料金には注意が必要です。
ショット数が少なかったり、施術時間が短かったりする場合があります。
相場と比較して、何が含まれているかを確認しましょう。



XERF(ザーフ)を受けるのにおすすめのクリニック・名医



東京イセアクリニック(東京・新宿)

出展先:https://www.tokyoisea.com/liftup/xerf/

東京イセアクリニックは美容外科・美容皮膚科を幅広く扱い、医師の専門性を活かした診療体制を整えています。

XERFはカウンセリングから照射まで医師が担当する方針のため、肌状態や生活に合わせて出力・ショット数を相談しやすいといえます。

切らないたるみケアを検討している方でも、計画を立てながら取り入れやすいでしょう。

東京イセアクリニックのXERF(ザーフ)の名医

【東京イセアクリニック 権東 容秀医師】 権東先生

権東先生は、日本形成外科学会と日本皮膚科学会の両方で認定専門医の資格を持つ、皮膚組織の構造に精通した医師です。

豊富な臨床経験を踏まえ、たるみだけでなく肌質の悩みも含めて照射設計を考えたい方に向く医師といえます。

肌の反応を見ながら無理のない範囲で継続したい方にもおすすめです。


酒井形成外科(東京・大塚)

出展先:https://sakai-keisei.gr.jp/menu/biyou-hifuka/xerf/

酒井形成外科は形成外科・美容外科・美容皮膚科を掲げ、部位や治療法ごとに担当医を配置する考え方を採っています。

XERFのページでは作用や注意点まで情報量が多く、施術前に不安や疑問を整理しやすい点が特徴です。

大塚駅から徒歩1分という好立地にあり、仕事帰りや休日の定期的なメンテナンスにも通いやすいでしょう。

酒井形成外科のXERF(ザーフ)の名医

【酒井形成外科 酒井 倫明医師】 酒井先生

酒井先生は、日本形成外科学会の専門医・指導医であり、日本美容外科学会(JSAPS)の専門医資格も有するベテラン医師です。

また、解剖学的な視点から安全性を重視した照射技術を追求しています。

治療の選択肢を整理した上で、納得感を持って進めたい方に向いている医師といえるでしょう。



XERF(ザーフ)の施術を成功させるには


XERF(ザーフ)の施術を成功させる鍵は、経験豊富な名医に依頼することです。

名医であれば、患者さん一人ひとりのフェイスラインの状態や悩みに合わせた細やかな対応が可能です。

また、トラブルを未然に防ぎ、安心して施術を受けられる点も大きなメリットと言えるでしょう。

美容医療相談室では、ドクターのご経歴や学会発表だけでなく、実際に治療を受けた方の体験談、ドクターが評価・信頼するドクターなどの情報を集め、独自の基準をクリアした名医をご紹介していますので、お気軽にご相談くださいね。

▽たるみ治療の名医や詳しい情報を知りたい方はこちらでも解説しているので参考にしてください
輪郭のたるみについて|たるんでしまう原因と改善方法を紹介
【フェイスリフトの名医】と呼ばれる10人の医師!日本が誇るトップクラスの名医情報

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XERF(ザーフ)のよくある質問と回答

Q.XERFとサーマクールはどちらが効果的ですか?

A.どちらが効果的かは、たるみの原因と求める効果によって異なります
サーマクールは主に真皮層(約1.5mm〜3mm)に作用し、肌全体の引き締めや小じわ改善に優れています。
一方、XERFはデュアル周波数により真皮層から深層脂肪層(筋膜付近)まで幅広くアプローチでき、脂肪の下垂が原因のたるみ(フェイスラインのもたつき、二重あご等)により効果的とされています。
また、痛みの面ではXERFの方が軽く、費用も一般的にXERFの方が手頃です。
サーマクールは20年近い実績と信頼性がある点がメリットです。
どちらが適しているかは、カウンセリングで医師に診断してもらうことをおすすめします。



Q.XERFの効果はいつから実感できますか?

A.施術直後から軽いリフトアップ効果を実感できる方もいます。
これは熱エネルギーによりコラーゲン繊維が即座に収縮するためです。
ただし、本格的な効果が現れるのは施術後2週間〜1ヶ月です。
この期間に線維芽細胞が活性化され、新しいコラーゲンとエラスチンが生成されることで、肌の引き締めや質感の改善が進みます。
効果のピークは約1〜2ヶ月後とされており、その後約6ヶ月〜1年かけて徐々に元の状態に戻っていきます。
1回の施術で劇的な変化を期待するよりも、定期的なメンテナンスで効果を維持するという考え方が適しています。



Q.XERFは何回受ければ効果が出ますか?

A.多くの方は1回の施術でも効果を実感できます。
ただし、たるみの程度や期待する効果によっては、2〜3回の施術でより満足度が高まる場合があります。
効果を持続させるためには、半年〜1年に1回のメンテナンス施術が推奨されています。
初回施術から1ヶ月後に効果を評価し、必要に応じて追加施術を検討するのが一般的な流れです。
クリニックによっては3回セットなどのコースプランを用意している場合もあるため、カウンセリングで相談してみてください。



Q.XERFとHIFUを同時に受けることはできますか?

A.同日に併用することも可能なクリニックがあります。
XERFとHIFUはターゲット層が異なるため、組み合わせることで相乗効果が期待できます。
XERFで真皮層〜深層脂肪層を引き締め、HIFUでSMAS筋膜を引き上げるという組み合わせは、より包括的なたるみ治療として注目されています。
一部のクリニックでは「XIFE(ザイフ)」「XIFU(ザイフ)」といったセットメニューとして提供されています。
ただし、両方を同日に行う場合は施術時間が長くなり、肌への負担も増えるため、医師と相談の上で決定してください。

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XERF(ザーフ)の口コミ・体験談

美容医療相談室に届いたXERF(ザーフ)の美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。

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