顎変形症手術の失敗について解説｜失敗しないために出来ること

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受け口や出っ歯などで悩んでいる方は少なくありません。その解決策の一つとして顎変形症手術があります。 外科的な方法で行われる治療で効果が高いですが、その分失敗したときのリスクも高いです。顎変形症手術で失敗しないためにも何を注意しなければならないのかを説明します。

顎変形症とは

症状

顎変形症とは上の顎と下の顎が不整合な状態を指し、そのために噛み合わせが悪くなってしまいます。 顎は咀嚼をするときに大きな力がかかる部位です。噛み合わせが悪いと部分的に力がかかるため、頭痛や肩こりに悩まされたり、しゃべりにくいなどの症状を引き起こしてしまいます。 さらにひどくなると痛みによって口を開けることが困難になり生活に大きな影響が出ることがあるようです。 また機能的に問題がない場合でも、受け口や左右非対称など外見的なコンプレックスを抱いてしまう要因となります。

原因

顎変形症の明確な原因は解明されていませんが、遺伝的要因が影響しているのではないかと言われています。 また、遺伝以外にも度を超えた幼児期の指しゃぶりや事故などの外的な要因で顎のバランスが崩れてしまったというケースも考えられます。 その場合、顎の骨が成長するに従って歪みも大きくなり顎変形症となってしまう可能性があるようです。

顎変形症の手術とは

顎変形症手術は基本的に全身麻酔で行う施術です。口の中から切開して、顎の骨を削ったり分割し、顎のバランスを整えます。 顔の外側から傷が付くことはないので、術後も手術跡が目立ちにくいことが特徴です。 その後、切削や分割をした骨はネジやプレートによって固定します。 術後は骨が安定するまでは動かすことができないため食事の制限などが必要となる点には注意しましょう。 顎変形症手術を行うと噛み合わせが良くなるので顎が動かしやすくなります。 それによって、咀嚼や発声がしやすくなったり、受け口や左右非対称が改善されたりする効果も期待できます。

顎変形症手術には保険適応が可能なケースも

顎変形症手術は通常の歯科矯正とは異なり、保険適用される可能性が高いと言われています。 歯科矯正は審美的な目的が多く、疾患として考えられていませんが顎の骨のズレや変形は生活に支障が出るため治療が必要と判断されているからです。 また顎変形症手術で保険適用を希望する場合には、厚生労働大臣による基準をクリアした上で、地方厚生局に届けを出している医療機関で行う必要があります。 保険適用で、治療を受けたいと考えている場合は地方厚生局のホームページに医療機関のリストがあるので確認してみましょう。 ただし、保険適用の場合はとくに噛み合わせの改善に注力して治療を行います。外見に関してこだわりたいという場合は美容外科などを選ぶのも一つの手段です。 <<検索の方法>> 1・まず地方厚生局のホームページ（https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/）にアクセスします。 2・ご自分がお住まいの地域の地方局を選び、「施設基準届出受理医療機関名簿」でサイト内検索してください。 3・「保険医療機関・保険薬局の施設基準の届出受理状況及び保険外併用療養費医療機関一覧」のページを選び、お住まいの県の「歯科」のリスト開きます。 4・その中から「矯診」または「顎診」の指定医療機関を探してください。

顎変形症の失敗

左右非対称になってしまう

顎変形症の治療は基本的に「かみ合わせの改善」を念頭に施術を行います。そのため、仕上がりの顔のバランスは、必ずしも自分の望んでいた状態になるとは限りません。 左右非対称になってしまったり、外見的な歪みが解消されていないように感じたりするといった失敗例が報告されています。 こういった失敗を避けるためにもカウンセリングの時点でしっかりと仕上がりについてのイメージを医師と共有しておくことが重要です。

出っ歯になる・かみ合わせが悪い

症状の改善を図るために顎変形症の手術を受けたにも関わらず出っ歯になってしまうことも考えられます。 また、似たような例として奥歯のかみ合わせは合うが、他の歯が当たってしまって噛みづらいといったケースも有るようです。 原因としては、想定よりも歪みが強かったり、矯正が足りなかったりといった患者の個人差を医師が予測できなかった場合に起こりやすいです。 ただし、手術後すぐかみ合わせが悪いことは経過中の一時的なものである場合も珍しくありません。 また骨が完全に治癒する前であれば矯正できることもあるので不安な場合は早めに医師へ相談しましょう。

神経麻痺を引き起こしてしまう

口や顎は多くの神経が通っている部位でもあります。そこを切開して施術を行うことで、一部の神経を傷付けてしまい、術後に感覚が麻痺してしまう可能性があります。 それにより、うまく筋肉が動かないことで滑舌の悪化するなど、日常生活にも影響を及ぼしてしまう可能性があります。 大抵の場合は、時間とともに回復していきますが、神経へのダメージが大きかった場合は麻痺が残る可能性も0ではありません。

顎変形症で失敗した場合の対処法

顔やかみ合わせの軽い歪みであれば、術後の経過で自然に治癒することもあります。まずは信頼できる医師に相談することが重要です。 状態が悪い場合は再手術を行い、輪郭・歯並びの矯正が必要になります。この再手術は一度目の施術よりも難易度が高くなるケースがほとんどです。 また、修正の原因をしっかりと特定しないと、また同様の症状が引き起こされてしまうリスクも考えられます。 そうした課題をしっかりと見極めることが出来る経験・技術を持った医師のもとで施術に臨むことが大切です。

失敗しないために気を付けるポイント

クリニックを料金だけで判断しない

「安いから」といった理由だけでクリニックを選ぶことは避けてください。 とくに顎変形症手術は外科的な技術と歯科矯正の知識を要求される高度な施術です。失敗を避けるためにも確かな技術・経験を持ったクリニックを選ぶことが重要になります。 「自立支援医療機関（育成医療・更生医療）」や「顎口腔機能診断施設」の指定を受けている医療機関はどこか、クリニックに在籍する医師は優秀なのかしっかりと情報を集めておくことが大切です。

カウンセリングは十分に行う

顎変形症手術の失敗の中には、術後の仕上がりが思っていたのと違うといったケースもあります。 「術後のイメージはどうなるか」や、「治療の痛み」、「どういった経過をたどるか」、など疑問や不安に感じることは全て事前のカウンセリングを通して明確にさせておきましょう。 術前のカウンセリングを怠ると後で思ってもいないトラブルになることもあります。カウンセリングを受ける前に自分が気になることをリストアップしておくとスムーズです。

「セカンドオピニオン」を大事にする

顎変形症手術は噛み合わせや顔の歪みを改善できるなどメリットの多い施術であるとともに、やり直すことが非常に難しい施術です。 保険適用したとしても総額で40万円ほど必要になる高価な治療でもあります。 受けた後で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、本当に施術を受ける必要があるのかどうかも含めてよく考える必要があります。 そのためには1つのクリニックだけではなく、複数のクリニックで様々な角度から意見を聞いてみること、つまり「セカンドオピニオン」が重要です。 例えば本当に自分が納得できるまで、カウンセリングを受け続けてみるのも1つの手です。また逆にその場ですぐに治療を決めさせようとするクリニックは残念ながらあまり良いところとは言えません。

医師選びで失敗したくない方へ

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今回は顎変形症手術で起こりうる失敗例を3つ紹介しました。しかし、 ・じゃあどのクリニックを受ければいいの？ ・〇〇クリニックの施術を実際に受けた人の口コミを聞いてみたい ・近くの地域にあるおすすめのクリニックを知りたい など、失敗しないためにクリニックのことをもっと詳しく知りたいという方も多いかもしれません。また「顎変形症手術は〇〇クリニックがいいって聞いたけど実際はどうなのかな？」という方もいらっしゃると思います。 そのような場合には一度「美容医療相談室」にご相談ください。「美容医療相談室」では、経験豊かな専門スタッフが美容医療・美容整形に関するあなたの疑問・質問にお答えします。

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失敗しないためにも医師選びはとても重要

顎変形症手術を受けるときにはしっかりと技術力のある医師を選ぶことがとても大切です。 「名前を聞いたことがあるから」や「値段が安いから」などの理由でクリニックや医師を選んでしまうと、希望通りにならなかったり、トラブルに繋がったりする可能性が高くなります。 また万が一カウンセリングで、リスクや失敗などについて「ちょっと聞きづらいな...」と感じる場合には「美容医療相談室」にご相談ください。 十分な情報が得られずに施術を受けてしまうと、施術の失敗や術後のトラブルに繋がってしまう可能性があるので、顎変形症手術について気になる点は施術を受ける前に全て確認しておきましょう。