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高濃度ビタミンC点滴は、12.5g〜50g以上のアスコルビン酸(ビタミンC)を静脈内に直接投与する美容・健康療法です。
経口摂取では腸管からの吸収に限界があり、1回あたり最大でも200〜400mg程度しか血中に取り込めませんが、点滴では血中ビタミンC濃度を経口摂取の20〜100倍まで高めることが可能です。25gの点滴はレモン約1,200個分に相当するビタミンCを含み、静脈内投与により全身に高い血中濃度で届けられます。
日本国内で使用される高濃度ビタミンC製剤は、主にアイルランドのMylan社製(50%アスコルビン酸、25g/50ml/バイアル)や韓国製、アメリカ製などの輸入品です。
国産のビタミンC注射薬には防腐剤が含まれているため、高濃度点滴には使用できません。点滴療法研究会が推奨する製剤は、米国薬局方(USP)が定める2〜8℃の冷蔵保存を厳守したものであり、温度管理が徹底されていないと酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)が増加し、効果が著しく低下します。
投与時間は12.5gで約30分、25gで約50分〜1時間です。点滴速度が速すぎると血管痛や低血糖のリスクが高まるため、医師が患者の状態を見ながら調整します。
美白・シミ予防
ビタミンCはチロシナーゼ(メラニン生成酵素)の活性を阻害し、シミの原因となるメラニン色素の生成を抑制します。また、すでに生成されたメラニンを還元して淡色化する作用もあるため、既存のシミや色素沈着を軽減する効果も期待されます。
コラーゲン生成促進・肌のハリ改善
ビタミンCは真皮の線維芽細胞を活性化し、コラーゲン・エラスチンの合成を促進します。コラーゲンの三重らせん構造を安定させるにはビタミンCが必須であり、不足するとコラーゲンが正常に機能しません。点滴で高濃度のビタミンCを供給することで、肌のハリや弾力の改善が期待できます。
抗酸化作用・アンチエイジング
ビタミンCは強い電子供与体として働き、活性酸素(フリーラジカル)を直接中和します。紫外線やストレス、喫煙などで発生した活性酸素による細胞の酸化ダメージを防ぎ、老化の進行を遅らせます。
疲労回復・免疫力向上
ストレスを受けると副腎からコルチゾール(抗ストレスホルモン)が分泌されますが、この際に大量のビタミンCが消費されます。高濃度点滴でビタミンCを補充することで、ストレスによる疲労の蓄積を防ぎ、回復を早めます。また、ビタミンCは白血球の機能を活性化し、免疫力を高める効果もあります。
高濃度ビタミンC点滴には、内服やサプリメントでは得られない複数のメリットがあります。
ビタミンCは水溶性ビタミンであり、経口摂取では腸管からの吸収に上限があります。1日に数gを内服しても、吸収されるのはごくわずかで、余剰分は尿として排泄されます。
一方、点滴では血中濃度を350〜400mg/dL以上まで高めることが可能です。この高濃度状態でビタミンCはより高い抗酸化作用を発揮し、経口摂取では得られないレベルの美容・健康効果が期待できます。
点滴により直接血管内にビタミンCを投与するため、消化・吸収のプロセスを経ずに全身の細胞へ届きます。
疲労回復については点滴直後から変化を実感される方もいます。美白・美肌効果は2〜3週間の継続で徐々に現れ始め、肌のトーンアップやハリの改善を実感できるようになります。
ビタミンCは水溶性であり、過剰に投与しても体内に蓄積せず尿として排泄されます。
G6PD欠損症のスクリーニング検査を事前に行い、腎機能・心機能に問題がない方であれば、重篤な副作用はほとんど報告されていません。長年にわたる海外の臨床試験でも、治療を中止せざるを得ないような副反応の報告はありません。
高濃度ビタミンC点滴は単なる美白治療ではなく、疲労回復、免疫力向上、抗酸化、コラーゲン生成促進など、美容と健康の両面に働きかけます。
「肌のくすみが気になる」「慢性的な疲労感がある」「風邪をひきやすい」といった複数の悩みを同時にケアできる点が、他の美容点滴にはない大きな特徴です。
G6PD(グルコース-6-リン酸脱水素酵素)欠損症は、赤血球の酵素が先天的に欠損している遺伝性疾患です。
日本人の該当率は極めて低いとされていますが、この体質を持つ方が高濃度ビタミンC点滴を受けると、ビタミンCが生成する過酸化水素により赤血球の膜が破壊される「溶血」が起こり、重度の貧血を引き起こす危険があります。
25g以上の高濃度ビタミンC点滴を受ける前には、G6PD活性の定量検査(採血)を行うことが強く推奨されます。検査結果が出るまで約1週間かかり、G6PD欠損症と診断された場合は点滴を受けることができません。
ビタミンC(アスコルビン酸)の分子構造はブドウ糖と非常に似ているため、体が「ブドウ糖が入った」と誤認し、血糖を下げるインスリンを過剰分泌することがあります。
その結果、冷や汗、めまい、動悸、ふらつきといった低血糖症状が現れることがあります。特に点滴開始後15分以内に起こりやすいとされています。
予防策として、空腹状態での点滴は避け、軽食を摂ってから来院することが推奨されています。
高濃度ビタミンC点滴は浸透圧が高いため、点滴中に血管に沿った痛みを感じることがあります。これは比較的よく見られる症状で、点滴速度や血管の状態が関係しています。
対処法として、点滴速度をゆっくりにする、刺入部位周辺を温める、点滴液にマグネシウムを追加するなどの方法があります。点滴終了後に痛みが再燃することはありません。
大量のビタミンCを点滴すると、代謝産物としてシュウ酸が生成されます。腎機能が低下している方は、シュウ酸が腎臓に蓄積して腎結石や腎機能のさらなる低下を招く可能性があります。
また、点滴による水分負荷が心臓に負担をかけるため、腎不全、透析中、心不全、高度な浮腫や腹水がある方は点滴を受けることができません。
高濃度ビタミンC点滴では、麻酔は使用しません。
点滴針の刺入時には通常の採血と同程度の痛みがありますが、細い針(22〜24ゲージ)を使用するため、強い痛みを感じることは少ないでしょう。
点滴中は高浸透圧の溶液が血管内に入るため、血管に沿った軽い痛みやツッパリ感を感じることがあります。痛みの程度は投与するビタミンCの量、点滴速度、血管の状態によって異なります。
血管痛が強い場合は、以下の対処が行われます。
点滴速度の調整
速度をゆっくりにすることで、浸透圧による血管への刺激を軽減します。
刺入部位の保温
温かいタオルやカイロで点滴部位を温めると、血管が拡張して痛みが和らぎます。
マグネシウムの添加
点滴液にマグネシウムを加えることで、血管痛を予防できることが知られています。
点滴終了後は痛みがほぼなく、通常の生活に支障はありません。
まれに針の刺入部に軽度の内出血が生じることがありますが、1〜2週間程度で自然に消失します。
高濃度ビタミンC点滴は非侵襲的な治療であり、ダウンタイムはほとんどありません。点滴終了後はすぐに日常生活に戻ることができ、仕事やメイクにも支障はありません。ただし、以下のような一時的な症状が現れることがあります。
点滴中〜直後
軽度の血管痛、刺入部の違和感を感じることがあります。ビタミンCの抗ヒスタミン作用により、眠気やボーっとする感覚が出ることもありますが、一時的なものです。
点滴後1〜2時間
ビタミンCの利尿作用により、トイレが近くなることがあります。また、低血糖症状(めまい、冷や汗、ふらつき)が出る可能性があるため、点滴後すぐに激しい運動や車の運転は控えることが推奨されます。
点滴後数時間〜翌日
疲労感の軽減や体の軽さを実感される方もいます。口渇(のどの渇き)を感じる方もいるため、水分補給を心がけてください。
点滴後の注意事項
点滴当日は、過度な飲酒、長時間の入浴、激しい運動は控えることが望ましいです。糖尿病で簡易血糖測定器を使用している方は、ビタミンCとブドウ糖の分子構造が似ているため、点滴後12時間は測定値が実際より高く表示されることがあります。この間はインスリン量の自己調整を控え、主治医に相談してください。
高濃度ビタミンC点滴は自由診療(保険適用外)のため、クリニックによって料金設定が異なります。
投与量別の相場
・12.5g:8,000円〜12,000円程度
・25g:12,000円〜20,000円程度
・50g:20,000円〜30,000円程度
初回にG6PD活性検査(採血)を行う場合は、別途5,000円〜8,000円程度の検査費用がかかります。検査結果は一生変わらないため、一度受ければ他院でも検査データを持参することで原則として再検査は不要となるでしょう。
製剤の品質
アイルランドMylan社製など信頼性の高い製剤は価格が高めですが、温度管理が徹底されており、酸化していない高品質なビタミンCを投与できます。極端に安価な場合は、品質管理体制や製剤のグレードが異なる可能性があるため、事前に確認することが重要です。
クリニックの立地・診療体制
都心の一等地にあるクリニックや、医師が丁寧にカウンセリングを行う体制を整えている施設は、料金が高くなる傾向があります。
追加成分の有無
グルタチオン、ビオチン、プラセンタなどを追加配合したカスタマイズ点滴は、標準的な高濃度ビタミンC点滴より高額になります。
美容・健康維持目的の場合、最初の1ヶ月は週1回、その後は月1〜2回のペースで継続することが推奨されています。
多くのクリニックでは回数券やコース料金を用意しており、例えば25g×10回の回数券では1回あたり10〜15%程度お得になるケースがあります。長期的に継続する場合は、回数券の利用を検討すると費用を抑えられる可能性があります。
主成分の違い
高濃度ビタミンC点滴の主成分はアスコルビン酸、白玉点滴の主成分はグルタチオン(グルタミン酸・システイン・グリシンの3アミノ酸から成るトリペプチド)です。どちらも強い抗酸化作用を持ちますが、作用機序が異なります。
美白効果の比較
白玉点滴はメラニン生成抑制に特化しており、特に肝斑やくすみの改善に期待が持たれています。高濃度ビタミンC点滴もメラニン生成を抑制しますが、コラーゲン生成促進や免疫向上など多面的な効果を持つ点が特徴です。
おすすめの使い分け
「美白を最優先にしたい」→白玉点滴、「美白+疲労回復+免疫向上を同時に求めたい」→高濃度ビタミンC点滴。両者を併用すると、グルタチオンが酸化したビタミンCを還元型に戻す相乗効果が期待できるため、同日または1週間以内の併用が推奨されています。
吸収効率の違い
シナール(アスコルビン酸)などの内服薬は、腸管からの吸収に限界があり、1回あたり最大でも200〜400mg程度しか血中に取り込めません。点滴では12.5g〜50g以上を直接血管内に投与するため、血中濃度は内服の20〜100倍に達します。
効果の発現速度
内服は継続的に服用することで徐々に効果が現れますが、点滴は即効性があり、特に疲労回復は直後から変化を実感される方もいます。
コストパフォーマンス
内服は月数百円〜数千円と安価ですが、高い血中濃度を得ることはできません。点滴は1回8,000円〜25,000円と高額ですが、内服では得られない高濃度の抗酸化作用を発揮します。目的に応じた使い分けが重要です。
主成分の違い
にんにく注射の主成分はビタミンB1(チアミン)を中心としたビタミンB群、高濃度ビタミンC点滴の主成分はアスコルビン酸です。
疲労回復メカニズムの違い
にんにく注射のビタミンB1は乳酸(疲労物質)を分解し、糖質をエネルギーに変換する働きがあります。高濃度ビタミンC点滴は活性酸素を除去し、抗ストレスホルモンの生成をサポートすることで疲労回復に働きます。
おすすめの使い分け
「今日の疲れを即座に取りたい」「二日酔いを早く解消したい」→にんにく注射(所要時間5〜10分、価格1,000円〜3,000円程度)。「慢性的な疲労感を根本から改善したい」「美白効果も同時に得たい」→高濃度ビタミンC点滴。
配合成分の違い
マルチビタミン点滴(マイヤーズ・カクテルなど)はビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどを複合的に配合しています。高濃度ビタミンC点滴は、ビタミンCに特化して大量投与する点が異なります。
効果の違い
マルチビタミン点滴は栄養バランスの補正や総合的な体調管理に向いています。高濃度ビタミンC点滴は、抗酸化・美白・コラーゲン生成などビタミンCの効果を最大限に引き出したい方に適しています。ビタミンC含有量はマルチビタミン点滴が数g程度であるのに対し、高濃度ビタミンC点滴は12.5g〜50g以上と大きく異なります。
原因
・投与量が少ない(10g未満では美容効果を実感しにくい)
・通院頻度が不足している(1回だけでは効果が持続しない)
・期待値と実際の効果のギャップ(1回で劇的な美白は難しい)
・もともと血中ビタミンC濃度が低下していなかった
対策
美容目的の場合、25g以上を週1回で4回から8回程度継続することで効果を実感しやすくなるといえます。1回の点滴で効果がないと判断せず、継続することが重要です。また、カウンセリング時に期待できる効果について医師から現実的な説明を受けておきましょう。
原因
空腹状態で点滴を受けたことにより、体がビタミンCをブドウ糖と誤認してインスリンを過剰分泌し、血糖値が急降下した。
対策
点滴前に軽食を摂ってから来院することが推奨されます。点滴中にめまいや冷や汗を感じたら、速やかにスタッフに伝え、ブドウ糖を補給する対応を受けるようにしましょう。
原因
点滴速度が速すぎた、血管が細い、浸透圧への感受性が高い、など複数の要因が考えられます。
対策
痛みを感じたら我慢せずにスタッフに伝えることが大切です。点滴速度の調整、温罨法、マグネシウムの追加などで対処可能です。初回から高濃度(50g)を選ばず、12.5gから開始して体の反応を確認するのも一つの方法です。
原因
品質管理が不十分な製剤を使用していた可能性があります。ビタミンC製剤は温度管理が不適切だと酸化型ビタミンC(デヒドロアスコルビン酸)が増加し、抗酸化作用が著しく低下します。また、防腐剤入りの国産製剤を高濃度で使用しているケースもあります。
対策
使用している製剤のメーカーと管理体制についてクリニックに確認してください。アイルランドMylan社製など、点滴療法研究会が推奨する製剤を使用しているクリニックを選ぶことが一つの判断基準になるでしょう。
点滴療法研究会は、高濃度ビタミンC点滴療法の正しい知識と技術を普及するための医師団体です。
認定医資格を持つ医師は、米国のリオルダンプロトコル(高濃度ビタミンC点滴の標準的プログラム)に基づいた講習を修了しており、適切な投与量、投与速度、副作用への対処法について専門的な知識を持っているといえます。
点滴療法研究会の公式サイトで会員クリニックを検索できるため、初めての方は参考にするとよいでしょう。
25g以上の高濃度ビタミンC点滴を受ける前には、G6PD活性の定量検査が必須です。これを省略するクリニックは、患者の安全よりも利便性を優先している可能性があります。
「12.5gなら検査不要」としているクリニックもありますが、25g以上を定期的に受ける予定がある場合は、初回に検査を受けておくことが安全です。G6PD検査には定量検査と定性検査の2種類があり、定量検査のほうが精度が高いため、どちらの検査を行うかも確認しましょう。
高濃度ビタミンC点滴の効果は、使用する製剤の品質に大きく左右されます。
信頼できるクリニックは、製剤のメーカー名(Mylan社、韓国製など)と温度管理体制を明示しています。質問に対して曖昧な回答しかない場合や、極端に安価な場合は、品質に問題がある製剤を使用している可能性があります。
安全な点滴療法のためには、毎回の点滴前に体調の確認、既往歴の確認、食事摂取の有無などを確認することが重要です。
腎機能・心機能に問題がないか、前回の点滴で副作用がなかったか、空腹でないかなどを確認せずに点滴を開始するクリニックは避けた方がよいでしょう。また、点滴中に異常を感じた際にすぐに対応できる体制が整っているかも確認ポイントです。
Q.高濃度ビタミンC点滴はどのくらいの頻度で受けるのが効果的ですか?
A.美白・美肌目的の場合、最初の1ヶ月は週1回、その後は月1〜2回のペースで継続することが推奨されています。効果の持続期間は約1週間程度とされており、定期的に血中濃度を高めることで効果の維持が期待できるでしょう。疲労回復目的であれば、疲れを感じたタイミングで単発で受けることも可能です。ビタミンCは水溶性で体内に蓄積しないため、週1〜2回受けても過剰症になることはありませんが、連日の高濃度投与は医師と相談のうえで検討することが大切です。
Q.高濃度ビタミンC点滴と内服のビタミンCを併用しても大丈夫ですか?
A.併用は問題ありません。むしろ、点滴療法研究会では、点滴を受けている方に毎日2〜6gのビタミンC内服を併用することを推奨しています。点滴で急激に血中濃度を高め、内服で日常的にベースラインを維持するという使い方が効果的であると考えられています。内服の副作用として胸やけ、吐き気、下痢などが出ることがありますが、毎日少しずつ増やしていくと体が慣れてきます。耐えられる最大量を続けることで、点滴の効果をより長く維持する効果が期待されます。
Q.妊娠中や授乳中でも高濃度ビタミンC点滴を受けられますか?
A.妊娠中・授乳中の方への高濃度ビタミンC点滴は推奨されていません。ビタミンC自体は胎児や乳児に悪影響を与えるものではありませんが、高濃度での投与による安全性データが十分ではないため、多くのクリニックでは施術をお断りしています。妊娠・授乳中の美白ケアや疲労回復には、医師と十分に相談のうえで適切な用量のビタミンC内服やその他の方法を検討しましょう。
美容医療相談室に届いた高濃度ビタミンC点滴の美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください!
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