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レモンボトルは、2022年に韓国でリリースされた脂肪溶解注射用の薬剤です。
正式名称は「Lemon Bottle Lipolysis」で、現在では世界50カ国以上の医療機関やエステサロンで採用されています。
従来の脂肪溶解注射に含まれていた「デオキシコール酸」を配合せず、100％天然由来成分で構成されている点が特徴です。
デオキシコール酸は脂肪細胞を強力に破壊する反面、注入時の強い痛みや腫れを引き起こすリスクがありましたが、レモンボトルはこの成分を使用しないことでダウンタイムを大幅に軽減しています。
レモンボトルは3つの天然由来成分が相乗的に働くことで脂肪を分解・排出します。
ブロメライン
パイナップルの果実や茎から抽出されるタンパク質分解酵素です。
脂肪細胞の「膜」はタンパク質でできているため、ブロメラインがこの膜を溶解することで脂肪細胞を破壊します。
さらに抗炎症作用があり、施術後の腫れや痛みを軽減する効果も期待できます。
レシチン
大豆から抽出される脂肪分解成分です。
破壊された脂肪細胞の中身（中性脂肪）を乳化し、水に溶けやすい状態に変化させます。
乳化された脂肪はリンパ液や血液に乗って体外へ排出されやすくなります。
リボフラビン（ビタミンB2）
脂肪代謝を活性化させる成分です。
炭水化物・脂質・タンパク質をエネルギーに変換する過程を助け、分解された脂肪の排出をサポートします。
細胞のエネルギー代謝を促進し、脂肪をエネルギーとして利用しやすい状態にする働きがあります。
施術はまず医師によるカウンセリングで、脂肪の付き方や適切な注入量を診断するところから始まります。
注入部位をマーキングした後、細い針を使用してレモンボトルを皮下脂肪層に注入します。
施術時間は部位にもよりますが、顔であれば10〜20分程度で完了します。
注入された薬剤は脂肪細胞に働きかけ、細胞膜を破壊して脂肪を分解します。
分解された脂肪は血液やリンパ液に乗り、汗や尿として体外に排出されます。
効果実感までの目安
軽い引き締め感は1〜3日後、見た目の変化（むくみ減少）は1週間後くらいから、明確なサイズダウンは2〜4週間後（複数回施術後）に実感できることが多いです。
一度破壊された脂肪細胞は再生しないため、効果は半永久的でリバウンドしにくいとされています。
成人の脂肪細胞の数は基本的に増減しないため、脂肪細胞自体を減らすことで長期的な部分痩せが期待できます。
レモンボトルには、従来の脂肪溶解注射にはない複数のメリットがあります。
デオキシコール酸を使用したBNLSやカベリンなどの従来製剤は、注入後に強い腫れや痛みが数日〜1週間程度続くことがありました。
レモンボトルは天然由来成分のみで構成されているため、腫れや赤みが出にくく、施術当日からメイクや日常生活に復帰できるケースがほとんどです。
仕事や学校を休めない方、周囲にバレたくない方にとって大きなメリットといえます。
デオキシコール酸は脂肪細胞だけでなく周囲の組織にも刺激を与えるため、注入時にズキズキとした鈍痛を感じることがありました。
レモンボトルはこの成分を含まないため、注入時の痛みが大幅に軽減されています。
痛みに弱い方や、過去に脂肪溶解注射で痛みを経験して躊躇している方でも受けやすい施術です。
肥満は脂肪細胞の「数」が増えるのではなく、一つひとつの脂肪細胞が「肥大化」することで起こります。
レモンボトルは脂肪細胞の膜を破壊し、細胞自体を老廃物として体外に排出させるため、脂肪細胞の数そのものが減少します。
成人の場合、脂肪細胞の数は基本的に増えないため、一度減った部位はリバウンドしにくいという特徴があります。
ダイエットや運動では「部分痩せ」は難しいとされていますが、レモンボトルは気になる部位にピンポイントで薬剤を注入できます。
二重あご、フェイスライン、二の腕、お腹、太ももなど、運動では落としにくい部位の脂肪に直接アプローチできる点が大きなメリットです。
レモンボトルはデオキシコール酸を使用した強力な製剤と比較すると、穏やかな作用設計となっています。
そのため、基礎代謝が低い方、脂肪が硬い方、皮下脂肪が非常に厚い方は効果を実感しにくい場合があります。
特に「むくみ」が原因の輪郭肥大には効果が出やすい一方、硬い脂肪や筋肉による厚みには効果が薄いことがあります。
効果が出にくい場合の対策として、施術後に軽い有酸素運動を取り入れて代謝を上げることや、水分を十分に摂取して老廃物の排出を促すことが推奨されています。
1回の施術で劇的な変化を期待する方には向いていません。
一般的に効果を実感するには3〜6回の施術が必要で、顔（フェイスライン・二重あご）で4〜6回、ボディ（二の腕・お腹・太もも）で7〜10回が目安とされています。
2〜4週間に1回のペースで通う必要があるため、総額が当初の想定を超えることも珍しくありません。
事前に必要な回数と総費用を医師と相談し、予算計画を立てることが重要です。
天然由来成分を使用しているがゆえに、特定のアレルギーを持つ方は施術を受けられません。
具体的には、パイナップル、大豆、小麦、クルミ、海藻、ラテックス（ゴム）アレルギーの方は禁忌となります。
また、妊娠中・授乳中の方、18歳未満の方、施術部位に炎症や感染症がある方も施術を受けることができません。
事前のカウンセリングでアレルギー歴を必ず申告してください。
天然成分とはいえ、完全に副作用がないわけではありません。
施術後に赤み、腫れ、内出血、かゆみ、熱感などが生じることがあります。
ほとんどの場合、数日〜1週間程度で自然に治まりますが、症状が長引く場合は速やかに施術を受けた医療機関を受診してください。
レモンボトルはデオキシコール酸を含まないため、注入時の鈍痛やズキズキ感が大幅に軽減されています。
ただし、注射針を刺す際のチクッとした痛みは避けられません。
顔への施術の場合、30G（ゲージ）前後の細い針を使用するクリニックが多く、痛みは「採血程度」と表現されることが一般的です。
1箇所に大量に注入する場合は、薬剤が組織を押し広げる感覚から軽い痛みを感じることがあります。
多くのクリニックでは以下の麻酔オプションを用意しています。
表面麻酔（麻酔クリーム）
施術30分前に塗布することで、針を刺す際の痛みを軽減します。
追加料金がかかる場合とサービスに含まれる場合があるため、事前に確認してください。
笑気麻酔
鼻から吸入するタイプの麻酔で、リラックス効果と軽い鎮痛効果があります。
痛みに特に敏感な方や、広範囲に注入する場合に選択されることがあります。
麻酔なし
レモンボトルは痛みが少ないため、麻酔なしで施術を受ける方も多くいます。
まずは麻酔なしで試し、痛みが強い場合に次回から麻酔を追加するという方法もあります。
施術直後は注入部位に軽い違和感や熱感を感じることがありますが、数時間で落ち着くことがほとんどです。
従来のデオキシコール酸製剤のような「触ると痛い」「ズキズキする」といった術後の痛みはほとんどありません。
鎮痛剤を服用する必要があるケースは稀です。
レモンボトルのダウンタイムは、デオキシコール酸を使用した従来の脂肪溶解注射と比較して大幅に短いのが特徴です。ただし、完全にゼロというわけではなく、時系列で以下のような経過をたどります。
施術直後
針穴程度の傷跡と軽い赤みが生じます。
注入部位に熱感や軽い腫れを感じることがありますが、メイクで隠せる程度です。
施術当日からメイクや洗顔が可能なクリニックがほとんどです。
数時間後〜翌日
赤みは徐々に落ち着きます。
稀に内出血が出る場合がありますが、コンシーラーでカバーできる程度です。
腫れが出る場合も、従来製剤のような「パンパンに腫れる」状態にはなりにくいです。
2〜3日後
ほとんどの方が通常の状態に戻ります。
内出血が出た場合は、黄色っぽく変色しながら徐々に吸収されていきます。
1週間後
赤み、腫れ、内出血などの症状はほぼ完全に消失します。
このタイミングで効果を実感し始める方もいます。
施術後の注意事項
効果を最大限に引き出すために、施術後2週間程度は以下の点に注意してください。
長時間の入浴やサウナなど高温環境は炎症を悪化させる可能性があるため控えてください。
激しい運動、過度な飲酒、喫煙も同様です。
施術部位を強くこすったり、マッサージしたりすることも避けてください。
レモンボトルの料金は「1ccあたりいくら」という単位で設定されていることが多く、相場は1ccあたり2,750円〜5,500円程度です。
ただし、クリニックによって価格設定は大きく異なり、1cc 3,300円前後を提示しているところが多い印象です。
注意すべきは、1回の施術で必要な注入量は部位によって異なるという点です。
フェイスライン：10cc程度
膝上：10〜20cc程度
二の腕・下腹部・腰回り・ヒップ下：20〜40cc程度
例えばフェイスラインに10ccを注入する場合、1ccあたり3,300円のクリニックでは1回33,000円となります。
レモンボトルは複数回の施術が必要なため、「1回の料金×必要回数」で総費用を計算する必要があります。
例：フェイスラインの場合
1回10cc×3,300円＝33,000円
5回施術で33,000円×5回＝165,000円
ボディ部位はさらに注入量が多くなるため、総額が20〜30万円を超えることも珍しくありません。
事前に医師と相談し、必要な回数と総費用の見積もりを確認することが重要です。
「安い」という理由だけでクリニックを選ぶのは推奨されません。
極端に安い場合、薬剤を薄めて使用している、または1回の注入量が少なく効果が出にくい可能性があります。
脂肪吸引と比較すると、脂肪吸引は1部位30〜50万円程度かかりますが1回で完了します。
レモンボトルは1回あたりの費用は安いものの、複数回通う必要があるため、最終的な費用は同程度になることもあります。
ダウンタイムの長さ、痛みへの耐性、予算、スケジュールなどを総合的に判断して選択してください。
BNLSは日本のクリニックで最も普及している脂肪溶解注射の一つです。
主成分の違い
BNLSアルティメットはデオキシコール酸を従来の200倍含有しており、脂肪細胞を強力に破壊します。
レモンボトルはデオキシコール酸を含まず、天然由来成分のみで構成されています。
効果の強さ
BNLSは1回でも効果を実感しやすいですが、その分ダウンタイムが長く、腫れや痛みが数日〜1週間続くことがあります。
レモンボトルは効果が穏やかで複数回必要ですが、ダウンタイムが短く日常生活への影響が少ないです。
向いている人
短期間で確実な効果を求める方はBNLS、痛みやダウンタイムを避けたい方はレモンボトルが向いています。
カベリンもデオキシコール酸を主成分とする脂肪溶解注射です。
効果とダウンタイム
カベリンはデオキシコール酸の含有量が高く、頑固な脂肪にも効果を発揮します。
一方で、注入時の痛みや術後の腫れはレモンボトルより強く出る傾向があります。
料金
カベリンは1ccあたり4,000〜6,000円程度が相場で、レモンボトルとほぼ同等か若干高めです。
FatX coreはデオキシコール酸を1％と高濃度で配合した製剤です。
効果の違い
FatXは脂肪溶解効果が非常に高く、1回でも明確な変化を実感しやすいです。
ただし、腫れや痛みなどのダウンタイムもそれに比例して強くなります。
用途の違い
FatX Silueta（シルエタ）はボディ用に特化しており、広範囲の脂肪にも効率的に作用します。
レモンボトルは顔・ボディどちらにも使用できますが、皮下脂肪が非常に厚い部位には効果が限定的です。
効果の確実性
脂肪吸引はカニューレ（細い管）で物理的に脂肪を吸い出すため、1回で確実に脂肪を減らせます。
レモンボトルは薬剤による溶解と排出に依存するため、効果に個人差があります。
ダウンタイム
脂肪吸引は術後1〜2週間の腫れや内出血、1〜3ヶ月の圧迫固定が必要です。
レモンボトルは数日で日常生活に復帰でき、ダウンタイムの短さでは圧倒的に有利です。
費用
脂肪吸引は1部位30〜50万円程度で1回完了、レモンボトルは複数回で15〜30万円程度。
最終的な費用は大きく変わらない場合もあります。
レモンボトルで最も多い「失敗」は、期待した効果が得られなかったというケースです。
原因
1〜2回の施術で劇的な変化を期待していた、皮下脂肪が非常に厚い部位に施術した、基礎代謝が低く脂肪の排出がスムーズに行われなかった、といった理由が考えられます。
対策
事前のカウンセリングで現実的な効果の範囲を確認し、必要な回数を理解した上で施術を受けてください。
BMIが高い方は、まず食事制限や運動である程度体重を落としてからレモンボトルを検討することが推奨されます。
顔への施術で、左右の仕上がりに差が出てしまうケースがあります。
原因
もともとの脂肪の付き方に左右差があった、注入量や注入位置が左右で均一でなかった、などが原因として挙げられます。
対策
施術前の診察で左右差を確認し、それに合わせた注入量の調整を医師と相談してください。
症例数が豊富で、顔の解剖学に詳しい医師を選ぶことが重要です。
脂肪が減ったことで、かえって皮膚のたるみが目立ってしまうケースがあります。
原因
もともと皮膚のハリが低下していた、一度に大量の脂肪を減らしすぎた、などが原因です。
対策
年齢や皮膚の状態によっては、レモンボトル単独ではなく、ハイフや糸リフトなどのたるみ治療と組み合わせることが効果的です。
事前のカウンセリングでたるみリスクについても確認してください。
天然成分とはいえ、アレルギー反応が出るケースがあります。
原因
パイナップル、大豆、小麦などのアレルギーを申告しなかった、または自覚していなかった場合に起こります。
対策
カウンセリング時にアレルギー歴を正確に申告してください。
心配な場合は、施術前にパッチテストを依頼することも可能です。
レモンボトルに限らず、脂肪溶解注射全般の症例数が豊富な医師を選ぶことが重要です。
注入量や注入位置の微調整が仕上がりに大きく影響するため、経験値がものを言う施術です。
クリニックのホームページやSNSで症例写真を確認し、自分の悩みと似たケースの実績があるかチェックしてください。
ビフォーアフター写真が豊富に掲載されているクリニックは信頼度が高いといえます。
良い医師は、メリットだけでなくデメリットやリスクも丁寧に説明します。
「何回施術が必要か」「総額でいくらかかるか」「効果が出にくい場合はどうするか」といった点を曖昧にせず、具体的に回答してくれる医師を選んでください。
逆に、「1回で効果が出ます」「絶対に痩せます」といった断定的な説明をする医師は避けた方が無難です。
「レモンボトル」と謳っていても、正規品を使用しているか確認することが重要です。
韓国製の正規品には認証マークや製造ロット番号が記載されています。
極端に安い価格設定のクリニックでは、類似品や希釈した薬剤を使用している可能性もあるため注意が必要です。
施術後に副反応が出た場合の対応体制を事前に確認してください。
24時間対応の相談窓口がある、同じ医師が継続して診てくれる、といった体制が整っているクリニックが安心です。
また、効果が出なかった場合の対応（追加施術の割引、他の施術への切り替え提案など）についても事前に確認しておくとよいでしょう。
Q.レモンボトルは何回で効果を実感できますか？
A.一般的に3〜6回の施術で効果を実感できるとされています。
顔（フェイスライン・二重あご）であれば4〜6回、ボディ（二の腕・お腹・太もも）であれば7〜10回が目安です。
1回目の施術後は「むくみが取れた」程度の変化で、4回目あたりから明確なサイズダウンを感じる方が多いです。
施術ペースは2〜4週間に1回が推奨されています。
Q.レモンボトルとBNLSはどちらがおすすめですか？
A.求める効果とダウンタイムへの許容度によって異なります。
レモンボトルは痛みやダウンタイムを最小限に抑えたい方、仕事や学校を休めない方におすすめです。
BNLSは少ない回数で確実な効果を得たい方、多少の腫れや痛みを許容できる方に向いています。
どちらが自分に合っているか、カウンセリングで医師に相談することをおすすめします。
Q.レモンボトルの施術を受けられない人はいますか？
A.以下に該当する方は施術を受けることができません。
アレルギー：パイナップル、大豆、小麦、クルミ、海藻、ラテックス（ゴム）アレルギーの方
妊娠・授乳中：妊娠中、授乳中の方、または妊娠の可能性がある方
年齢：18歳未満の方
その他：施術部位に炎症、感染症、潰瘍のある方
持病がある方は事前にクリニックに相談してください。
美容医療相談室に届いたレモンボトルの美容医療＆美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください！
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