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メソナJは、株式会社MTGが開発した医療機関専用の美容成分導入機器です。「メソポレーション」と呼ばれる技術を応答しており、針を一切使わずにビタミンC、トラネキサム酸、ヒアルロン酸などの美容成分を肌の奥深くまで届けることが可能とされています。
従来のイオン導入では浸透させることが難しかった高分子成分（分子量が大きい成分）も導入できるのが大きな特徴の一つで、ヒアルロン酸（分子量100万以上）や成長因子なども肌内部に届ける効果が期待されます。
メソナJは「エレクトロポレーション」という技術を基盤としています。これは特殊な電気パルス（短い電気刺激）を皮膚に与えることで、細胞膜に一時的に微小な穴（直径約数十ナノメートル）を開ける技術です。
通常、肌の表面にある角質層は外部からの物質の侵入を防ぐバリア機能を持っています。化粧品を塗っても成分の多くはこのバリアに阻まれ、肌表面にとどまってしまいます。メソナJはこのバリア機能を一時的に緩め、美容成分が真皮層近くまで到達できる通路を作り出します。
電気パルスを止めると細胞膜の穴は数分以内に自然に閉じるため、肌へのダメージはほとんどありません。
ビタミンC誘導体
メラニン生成を抑制し、シミ・くすみの改善に働きかけます。また、コラーゲン生成を促進することで、肌のハリ・弾力アップも期待できます。
トラネキサム酸
肝斑や炎症後色素沈着の原因となるプラスミンの働きを抑え、シミの改善・予防に効果を発揮するといわれています。
ヒアルロン酸
分子量100万以上の高分子でも導入可能。肌内部の水分保持力を高め、乾燥による小じわやハリ不足の改善につながります。
成長因子（グロースファクター）
細胞の増殖や修復を促すタンパク質。肌のターンオーバーを正常化し、エイジングケア効果が期待できます。
1. カウンセリング・肌診断（約10〜15分）
肌の状態を確認し、導入する美容成分を決定します。シミが気になる方にはトラネキサム酸、乾燥が気になる方にはヒアルロン酸など、悩みに合わせて成分を選択します。
2. クレンジング・洗顔
メイクや皮脂汚れを落とし、成分が浸透しやすい状態に整えます。
3. メソナJ照射（約20〜30分）
美容成分を塗布しながら、専用のハンドピースを肌に当てて電気パルスを照射します。冷却機能（5〜10℃）と温熱機能（40〜42℃）を使い分けることで、成分の浸透効率を高めます。
4. 仕上げ
施術後は日焼け止めを塗布して終了。すぐにメイクも可能です。
メソナJには以下のようなメリットがあります。
メソナJは電気パルスを利用した導入法のため、針を刺す施術のような痛みがありません。施術中に感じるのは、電気パルスによる軽いピリピリ感や、冷却・温熱機能による温度変化程度でしょう。
水光注射やダーマペンのように針で皮膚に穴を開ける施術では、表面麻酔を塗っても完全に痛みをなくすことは難しく、痛みに弱い方は施術を躊躇してしまうこともあります。メソナJなら麻酔なしで快適に施術を受けられるため、痛みに敏感な方にも適しています。
針を使わないため、施術後の赤みや腫れ、内出血といったダウンタイムがほとんどないといえるでしょう。施術直後からメイクが可能であり、そのまま仕事や外出に支障がないと考えられます。
水光注射の場合は施術後に針穴からの出血や赤み、腫れが数日〜1週間程度続くことがあり、人前に出る予定がある方は施術のタイミングを調整する必要があります。メソナJならそうした配慮が不要なため、忙しい方でも気軽に施術を受けられるでしょう。
イオン導入では分子量500〜3,000程度の小さな成分しか浸透させることができませんでした。これはイオン導入が電気的な反発力を利用して成分を押し込む仕組みのため、分子サイズが大きい成分は浸透が難しいと考えられています。
メソナJのエレクトロポレーション技術は、細胞膜に一時的に穴を開けて成分を通すため、分子量10万〜100万以上のヒアルロン酸や成長因子といった高分子成分も導入できます。これにより、より多様な肌悩みに対応した施術が可能になるといえます。
メソナJは針や熱による直接的な組織損傷がないため、肌への負担が最小限に抑えられています。レーザー治療やピーリングのように角質を削ったり、熱で細胞にダメージを与えたりすることがないため、敏感肌やアトピー肌の方でも医師の判断のもと施術を受けられる場合があります。
ただし、極度に肌が荒れている状態や、炎症を起こしているニキビがある部位には施術できないため、事前に医師に相談することが重要です。
メソナJは1回の施術で劇的な変化を感じにくい施術です。これは針を使わないぶん、成分の浸透量が水光注射などと比べて穏やかであるためと考えられます。
水光注射は針で直接真皮層に成分を注入するため、1回でも肌のハリやツヤを実感しやすい傾向があるでしょう。一方、メソナJは細胞膜の一時的な穴を通じて成分を浸透させるため、1回あたりの浸透量には限界があります。
効果を実感するためには、2〜4週間間隔で5〜10回程度の継続施術が推奨されます。「1回で大きな変化を求める方」よりも「肌への負担を抑えながら少しずつ改善したい方」に向いている施術といえます。
メソナJは美容成分を浸透させることが目的の施術であり、HIFUやサーマクールのように熱で組織を収縮させてリフトアップする効果や、ボトックスのように筋肉の動きを止めてシワを消す即効性は期待できないでしょう。
たるみや深いシワが気になる方は、メソナJだけでなく、HIFUや糸リフトなどの引き締め施術との併用を検討する必要があります。メソナJは「肌質改善」や「美白」「保湿」といった目的に適しており、物理的なリフトアップには向いていないことを理解しておくことがポイントです。
メソナJ自体は肌への刺激が少ない施術ですが、導入する美容成分に対してアレルギー反応を起こす可能性はゼロではありません。特に、成長因子や植物由来の成分などは、体質によっては赤み、かゆみ、腫れなどの症状が出ることがあります。
対策として、初回施術前にパッチテストを行うこと、過去に化粧品かぶれや薬剤アレルギーの経験がある方は事前に医師に伝えることが重要です。施術後に異常を感じた場合は、速やかにクリニックに連絡することが大切です。
メソナJの施術中は、電気パルスによる軽いピリピリ感やチクチク感を感じることがあります。痛みというよりは「弱い静電気が当たっている」ような感覚で、多くの方が問題なく施術を受けられるでしょう。
また、冷却機能を使用する際は冷たさを、温熱機能を使用する際は温かさを感じますが、いずれも心地よい範囲の温度設定（冷却5〜10℃、温熱40〜42℃）のため、不快感を訴える方は少ないといえます。
メソナJは基本的に麻酔を必要としない施術です。針を使わず、熱による組織損傷もないため、痛みを感じにくい設計になっています。
ただし、肌が極端に敏感な方や、電気刺激に対して不安が強い方には、出力を弱めに設定して施術を行うこともあります。施術中に不快感を感じた場合は、遠慮なくスタッフに伝えることで出力調整が可能です。
施術後に痛みが残ることはほとんどありません。まれに施術直後に軽い火照りや熱感を感じる方もいますが、30分〜1時間程度で自然に収まるでしょう。
施術後に痛みや強い赤みが続く場合は、導入成分に対するアレルギー反応の可能性があるため、施術を受けたクリニックに連絡して相談することが大切です。
メソナJはダウンタイムが非常に少ない施術ですが、施術後の経過を時系列で確認しておきましょう。
施術直後
軽い赤みや火照りが出ることがありますが、多くの場合は数十分で落ち着きます。施術直後からメイクが可能で、そのまま外出することもできるでしょう。
数時間後
赤みや火照りはほぼ消失します。導入成分による保湿効果で、肌がしっとりとした感触になっていることを感じる方もいるでしょう。
当日〜翌日
特に制限はありませんが、施術当日は過度な日焼けや激しい運動、サウナ・長風呂などは避けることが推奨されます。これは血行が促進されることで、稀に赤みが再発する可能性があるためです。
1週間後
肌のトーンアップや透明感、保湿感など、施術効果を徐々に感じ始める方が多い時期です。ただし、1回の施術で劇的な変化を感じることは少なく、継続施術によって効果が積み重なっていくといえるでしょう。
メソナJの施術料金は、導入する美容成分の種類や量、施術範囲によって異なります。
顔全体1回の相場
10,000円〜25,000円程度
顔＋首1回の相場
15,000円〜35,000円程度
5回コースの相場
40,000円〜100,000円程度（1回あたり8,000円〜20,000円）
導入成分によっても価格が変動し、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸などの一般的な成分は比較的安価ですが、ヒト幹細胞培養液や高濃度成長因子などを使用する場合は、1回30,000円〜50,000円以上になることもあります。
メソナJは1回あたりの効果は穏やかですが、ダウンタイムがなく継続しやすいというメリットがあります。5〜10回の継続施術で効果を実感する施術のため、コース契約で1回あたりの単価を下げるのがコスパを高めるポイントといえるでしょう。
また、自宅でのスキンケアでは浸透しにくい高分子成分を導入できる点を考えると、高級美容液を毎日使い続けるコストと比較すれば、月1回のメソナJの方が費用対効果が高いという考え方もできます。
ご自身の予算と求める効果のバランスを考慮して選択することが大切です。
浸透力の違い
イオン導入は電気的な反発力（プラスとプラス、マイナスとマイナスが反発する力）を利用して成分を押し込む仕組みです。そのため、電荷を持つ小さな分子（分子量500〜3,000程度）しか浸透させることができません。
メソナJは細胞膜に一時的に穴を開けて成分を通すため、分子量10万以上の高分子成分も導入可能です。浸透量はイオン導入の約20倍ともいわれています。
導入できる成分の違い
イオン導入で導入できるのは主にビタミンC誘導体、トラネキサム酸、アミノ酸など低分子の成分に限られます。メソナJはこれらに加え、ヒアルロン酸、コラーゲン、成長因子なども導入できます。
価格の違い
イオン導入は1回3,000円〜8,000円程度と比較的安価です。メソナJは1回10,000円〜25,000円程度と高めですが、浸透力と対応できる成分の幅を考えると、相応の価値があるといえるでしょう。
技術の基盤は同じ
メソナJもケアシスも、エレクトロポレーション（電気穿孔法）という同じ技術を基盤としています。どちらも電気パルスで細胞膜に一時的な穴を開けて成分を浸透させる仕組みです。
機器の違い
メソナJは株式会社MTGが開発した機器で、冷却（5〜10℃）と温熱（40〜42℃）の両機能を搭載しています。冷却で毛穴を引き締めながら導入したり、温熱で血行を促進しながら導入したりと、目的に応じた使い分けが可能です。
ケアシス（CARESYS）は株式会社ウィズアスが開発した機器で、クライオ（冷却）モードに特化しています。-20℃まで冷却できるため、赤みや腫れを抑えながらの導入に優れているといえるでしょう。
効果の違い
浸透力や導入効率に大きな差はないとされていますが、温熱機能を使いたい場合はメソナJ、強力な冷却を求める場合はケアシスが適しています。どちらを選ぶかは、クリニックの導入機器や施術者の方針によって決まることが多いでしょう。
浸透方法の違い
水光注射は極細針（31〜32ゲージ、直径約0.2〜0.26mm）を使用して、美容成分を直接真皮層に注入します。メソナJは電気パルスで成分を浸透させるため、針は使用しません。
効果の実感度
水光注射は真皮層に直接成分を届けるため、1回でも肌のハリやツヤの変化を感じやすい傾向があるでしょう。メソナJは浸透量が水光注射より少ないため、複数回の継続施術で徐々に効果を実感する施術です。
痛み・ダウンタイムの違い
水光注射は針を使用するため、表面麻酔を塗っても完全に痛みをなくすことは難しく、施術後は針穴からの出血や赤み、腫れが数日〜1週間程度続くことがあります。メソナJは痛みがほぼなく、ダウンタイムもほぼゼロといえます。
選び方の目安
「1回で効果を実感したい」「多少の痛みやダウンタイムは許容できる」方は水光注射、「痛みやダウンタイムを避けたい」「肌への負担を最小限に抑えたい」方はメソナJが向いているといえるでしょう。
メソナJで効果を実感できない原因として最も多いのは、施術回数の不足です。1〜2回の施術で劇的な変化を期待して受けたものの、思ったほどの効果を感じられなかったというケースです。
メソナJは1回の施術で導入できる成分量に限りがあるため、肌質改善や美白効果を実感するには5〜10回程度の継続が推奨されます。クリニックによっては「1回で効果を実感できる」と過度な期待を持たせるカウンセリングを行う場合もあるため、事前に必要な回数の目安を確認しておくことが重要です。
また、導入する成分が肌悩みに合っていない場合も効果を感じにくい原因となります。たるみが気になるのにビタミンC導入を選んでいたり、シミが気になるのにヒアルロン酸導入を選んでいたりすると、期待する効果は得られません。カウンセリング時に自分の悩みと導入成分の効果をしっかり確認しましょう。
メソナJは基本的に肌への負担が少ない施術ですが、稀に施術後に赤みやかゆみ、肌荒れが長引くことがあります。主な原因は以下の2つです。
導入成分へのアレルギー反応
成長因子や植物由来成分など、特定の成分に対してアレルギーを持っている場合、施術後に炎症反応が起こることがあります。過去に化粧品かぶれの経験がある方は、初回施術前にパッチテストを依頼することをおすすめします。
施術時の出力設定が強すぎた
電気パルスの出力が肌質に対して強すぎた場合、一時的に肌バリアが乱れて刺激に敏感な状態になることがあります。敏感肌の方は、初回は弱めの出力から始めて様子を見てもらうよう依頼することが大切です。
メソナJは比較的リスクの低い施術ですが、肌の状態を正確に診断し、適切な導入成分を選択するためには、皮膚科学の専門知識が必要です。日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医、または日本美容皮膚科学会所属の医師が在籍するクリニックを選ぶと安心感があるでしょう。
エステサロンでも類似の施術を受けられる場合がありますが、医療機関でしか使用できない高濃度の成分や、医師の処方が必要な成分を導入できるのはクリニックだけです。効果を重視するなら医療機関での施術をおすすめします。
信頼できるクリニックでは、カウンセリング時に複数の導入成分の選択肢を提示し、それぞれの効果や適応について丁寧に説明してくれるでしょう。「当院ではこの成分しか扱っていません」という場合は、選択肢が限られてしまい、自身の肌悩みに応じた施術を受けられない可能性があります。
また、「1回で効果を実感できます」など過度な期待を持たせるカウンセリングを行うクリニックには注意が必要です。メソナJは継続施術で効果を発揮する施術であることを正直に説明してくれるクリニックを選びましょう。
万が一、施術後にアレルギー反応や肌トラブルが起きた場合に、すぐに相談できる体制が整っているかを確認しておきましょう。電話やメールで相談できるか、必要に応じて診察を受けられるか、追加料金がかかるかなどを事前に確認しておくと安心感につながるでしょう。
Q.メソナJは何回くらい通えば効果を実感できますか？
A.個人の肌状態や目的によって異なりますが、5〜10回程度の継続施術で効果を実感する方が多いといえます。施術間隔は2〜4週間が推奨されており、3〜6ヶ月かけて集中的に通った後、メンテナンスとして月1回程度継続するのが一つの一般的な継続方法といえます。1回の施術で劇的な変化を求めるよりも、肌への負担を抑えながら徐々に改善していくイメージで取り組むと、期待と結果のギャップが少なくなるでしょう。
Q.メソナJとダーマペンはどちらが効果的ですか？
A.目的と許容できるダウンタイムによって選択が異なります。ダーマペンは針で皮膚に微細な穴を開け、創傷治癒反応を利用してコラーゲン生成を促す施術で、ニキビ跡のクレーターや毛穴の開き、肌の凹凸改善に優れています。ただし、施術後は赤みや腫れが数日〜1週間程度続きます。メソナJは針を使わず、美容成分を浸透させることが目的のため、肌質改善・美白・保湿といった効果に優れ、ダウンタイムはほぼありません。肌の凹凸を改善したいならダーマペン、肌のトーンアップや保湿を求めるならメソナJが向いているといえるでしょう。
Q.メソナJは妊娠中や授乳中でも受けられますか？
A.妊娠中・授乳中の方への施術は、多くのクリニックでお断りしています。メソナJ自体は電気パルスを使用するため、胎児や母乳への直接的な影響は報告されていませんが、導入する美容成分の中には妊娠中の安全性が確認されていないものもあります。また、妊娠中はホルモンバランスの変化で肌が敏感になっているため、通常は問題ない施術でもトラブルが起きやすい状態です。妊娠・授乳が終わってから施術を検討することが推奨されます。
美容医療相談室に届いたメソナJの美容医療＆美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください！
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