エンライトン

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エンライトンの内容・効果

エンライトンとは

エンライトン(enLIGHTen)は、アメリカのキュテラ社が開発したピコレーザー治療機器です。厚生労働省およびアメリカFDAの承認を取得しており、シミ・そばかす・肝斑・タトゥー除去など幅広い色素性病変の治療に使用されています。

「エンライトン」という名称のうち、現在広く使用されているのは第二世代の「エンライトンSR」と第三世代の「エンライトンⅢ」です。SRは「Skin Revitalization(肌再生)」の略で、タトゥー除去用に開発された初期型を、美肌治療に特化して改良したモデルです。



ピコレーザーとは何か

ピコレーザーの「ピコ」とは「ピコ秒」(1兆分の1秒)という時間の単位を指します。従来のシミ治療に使われていたQスイッチレーザー「ナノ秒」(10億分の1秒)でレーザーを照射していましたが、ピコレーザーはその1000分の1という極めて短い時間で照射します。

この照射時間の違いが、治療効果に大きな差を生みます。従来のQスイッチレーザーは「熱作用」でメラニン色素を破壊していたため、周囲の皮膚組織にも熱ダメージが及び、炎症後色素沈着のリスクがありました。一方、ピコレーザーは熱ではなく「衝撃波(光音響効果)」でメラニンを粉砕するため、周囲組織へのダメージが大幅に軽減されています。



エンライトンの技術的特徴

エンライトンはYAGレーザーの一種で、1064nm532nmの2つの波長を搭載しています。エンライトンⅢではさらに670nmが追加され、3波長での治療が可能になりました。

波長による違い

1064nmは皮膚の深い層まで到達し、真皮層にあるメラニンやタトゥーインクに効果的です。532nmは浅い層に作用し、表皮のシミやそばかすに適しています。670nm(エンライトンⅢのみ)は青・緑・紫など、これまで除去が難しかったカラータトゥーに対応します。

パルス幅の切り替え

エンライトンの特徴は、ピコ秒ナノ秒の両方のパルス幅を症状に応じて使い分けられる点です。薄いシミには衝撃波で砕くピコ秒、深い色素には熱作用も加えるナノ秒と、柔軟な設定が可能です。



3つの照射モード

エンライトンには目的に応じた3つの照射モードがあり、単独または組み合わせて治療を行います。

ピコスポット

シミやそばかすなど気になる部分に高出力のレーザーをピンポイントで照射します。衝撃波でメラニンを細かく粉砕し、少ない回数(1〜3回)でシミを除去できます。ただし、肝斑への照射は悪化リスクがあるため適応外です。

ピコトーニング

顔全体に低出力のレーザーをシャワーのように照射します。メラニンを少しずつ排出させ、くすみや肝斑を改善します。2週間おきに5回程度の継続治療が目安です。肌のハリ・ツヤ向上効果もあります。

ピコフラクショナル

MLAレンズ(マイクロレンズアレイ)を装着し、点状に集中したレーザーを真皮層に照射します。微細な刺激が線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンエラスチンの生成を促進。ニキビ跡のクレーターや毛穴の開きに効果的です。



エンライトンで期待できる効果

シミ・そばかすの除去

老人性色素斑(一般的なシミ)やそばかすは、ピコスポットで1〜3回の照射で除去が期待できます。従来のレーザーでは取り切れなかった薄いシミにも効果を発揮します。

肝斑の改善

肝斑は刺激を与えると悪化するため、高出力レーザーは禁忌でした。ピコトーニングなら低出力で照射できるため、メラノサイトを刺激せずにメラニンを少しずつ減少させることが可能です。内服薬(トラネキサム酸など)との併用が推奨されます。

肌質改善・若返り

ピコトーニングやピコフラクショナルは、肌のキメを整え、ハリ・ツヤを向上させます。毛穴の開きやニキビ跡(クレーター)の改善にも効果があります。

タトゥー・アートメイク除去

従来のQスイッチレーザーでは7〜15回程度必要だったタトゥー除去が、エンライトンなら半分以下の回数で完了できるとされています。エンライトンⅢは全色(黒・青・緑・紫・赤・ピンク・黄・オレンジ)に対応可能です。

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エンライトンのメリット

エンライトンには、従来のQスイッチレーザーや他のピコレーザーと比較して、以下のようなメリットがあります。



薄いシミにも効果を発揮する

従来のQスイッチレーザーは、メラニン色素を「小石」程度の大きさまでしか砕けませんでした。エンライトンは衝撃波でメラニンを「砂」や「粉末」レベルまで細かく粉砕できるため、細かくなった色素が体内に吸収されやすくなります。

そのため、フォトフェイシャルや従来のレーザーでは反応しなかった薄いシミにも効果を発揮し、より少ない回数でクリアな肌を目指せます。



炎症後色素沈着のリスクが低い

レーザー治療後に起こりやすい炎症後色素沈着(PIH)は、照射熱による炎症が原因です。従来のQスイッチレーザーでは発生リスクが3〜5割程度とされていました。

エンライトンは照射時間が極めて短く、熱作用がほとんどないため、周囲組織へのダメージが最小限に抑えられます。特にアジア人は色素沈着を起こしやすい肌質ですが、エンライトンSRはアジア人の肌に合わせた細かな出力調整が可能なため、より安全な治療が行えます。



テープ保護が不要

従来のQスイッチレーザーによるシミ治療では、照射後に患部をテープで1〜2週間保護する必要がありました。顔に目立つテープを貼ったまま生活するのは、特に働いている方にとって大きな負担でした。

エンライトンによるピコスポット治療では、多くの場合テープ保護が不要です。照射後に薄いかさぶた(マイクロクラスト)ができますが、メイクでカバーできる程度のため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。



肝斑治療が可能

肝斑はメラノサイト(色素細胞)が活性化した状態にあり、強いレーザーを照射するとさらに悪化するリスクがありました。そのため、従来のレーザーでは肝斑治療は困難とされてきました。

エンライトンのピコトーニングなら、低出力で皮膚へのダメージを抑えながらメラニンを少しずつ減少させることができます。これにより、これまで治療が難しかった肝斑にも対応可能になりました。

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エンライトンのデメリット・リスク

炎症後色素沈着(PIH)

エンライトンは従来のレーザーより色素沈着リスクが低いとはいえ、完全にゼロではありません。特にピコスポット照射後、2〜3週間経った頃に治療部位が灰色〜褐色に変色することがあります。これが炎症後色素沈着です。

発生しやすい条件

・かさぶたを無理に剥がした

・施術後に紫外線を浴びた

・患部を擦ったり触ったりした

・ターンオーバー(肌の生まれ変わり)が遅い

経過と対策

炎症後色素沈着は照射後1〜2ヶ月で色味のピークを迎え、その後3〜6ヶ月、長い場合は1年程度かけて自然に消失していきます。ハイドロキノンなどの美白剤の併用や、紫外線対策の徹底で軽減できます。



肝斑の悪化

肝斑がある部位にピコスポットピコフラクショナルを照射すると、メラノサイトが刺激されて極度に悪化することがあります。この状態になると、元の色調に戻るまで約1年程度かかる場合があります。

原因

肝斑とシミ(老人性色素斑)は見た目が似ているため、診断を誤ると不適切な照射モードで治療してしまうリスクがあります。

対策

肝斑の有無を正確に診断できる医師のもとで治療を受けることが重要です。肝斑がある場合はピコトーニングのみを選択し、内服薬との併用で治療を進めます。



白斑(色素脱失)

白斑とは、肌の一部の色素が完全に抜け落ちて白くなってしまう状態です。ピコトーニングを過剰に繰り返すことで、メラニンが過度に破壊され、特定の部位にメラニンがまったくなくなることで発生します。

原因

・必要以上の回数・頻度での照射

・出力設定が不適切

対策

白斑は一度発生すると自然に治ることが難しく、長期間残る可能性があります。適切な施術回数と間隔を守り、医師と相談しながら治療を進めることが重要です。



赤み・腫れ・点状出血

施術直後に赤みほてり、まれに点状出血が生じることがあります。これはレーザーによる正常な反応であり、ほとんどの場合は数時間〜1日で自然に落ち着きます。

ただし、出力が高すぎる場合や肌が敏感な状態での照射では、赤みが数日間続いたり、瘢痕(傷跡)が残るリスクもあります。事前のカウンセリングで肌状態を正確に伝え、適切な出力設定で治療を受けることが大切です。

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エンライトンの痛み・麻酔

施術中の痛みの程度

エンライトンの痛みは、「輪ゴムでパチンと弾かれる程度」と表現されることが多いです。従来のQスイッチレーザーも同様の痛みがありましたが、エンライトンは照射時間が極めて短いため、痛みを感じる時間も短くなっています。

照射モードによって痛みの程度は異なります。

ピコスポット

高出力で照射するため、3つのモードの中では最も痛みを感じやすいです。ただし、1箇所あたりの照射は一瞬で終わるため、我慢できる程度の方がほとんどです。

ピコトーニング

低出力で全顔に照射するため、痛みはほとんど感じない方が多いです。温かさやチクチクする感覚がある程度です。

ピコフラクショナル

点状に集中したレーザーを照射するため、ピコトーニングよりは痛みを感じます。チクチクまたはピリピリした刺激があります。



使用する麻酔の種類

エンライトンは基本的に麻酔なしでも施術可能です。痛みに敏感な方や広範囲の照射を行う場合には、麻酔クリーム(表面麻酔)を使用します。

麻酔クリームを施術部位に塗布し、15〜30分程度置くことで皮膚表面の感覚を鈍くします。麻酔後は痛みがさらに軽減され、快適に施術を受けられます。

タトゥー除去など広範囲・高出力の照射が必要な場合は、局所麻酔注射を併用することもあります。



施術後の痛みと経過

施術直後

軽いヒリヒリ感や熱感を感じることがあります。日焼け後のような感覚ですが、強い痛みではありません。

数時間後

ヒリヒリ感は徐々に落ち着きます。冷却や保湿で症状を和らげることができます。

翌日以降

痛みはほぼ解消されます。ピコスポット照射部位にかさぶたができると、かゆみを感じることがありますが、掻かずに自然に剥がれるのを待ちましょう。

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エンライトンのダウンタイム

エンライトンのダウンタイムは照射モードによって異なりますが、従来のQスイッチレーザーと比較して大幅に短縮されています。以下に各モードの経過をまとめます。



ピコスポットのダウンタイム

施術直後

照射部位が白くなり(即時白色化)、その後赤みを帯びます。蚊に刺されたような軽い膨らみが出ることもあります。

2〜3日後

照射部位が一時的に濃く見えることがあります。これは正常な反応で、薄い膜状のかさぶた(マイクロクラスト)が形成され始めます。

1〜2週間後

かさぶたが自然に剥がれ落ち、下からピンク色の新しい皮膚が現れます。この段階ではまだ肌が敏感なため、紫外線対策を徹底してください。

1ヶ月後

ピンク色の肌が周囲の肌色に馴染んできます。ただし、この頃に炎症後色素沈着が出現することがあります。色素沈着が生じた場合は、3〜6ヶ月で自然に消失していきます。



ピコトーニングのダウンタイム

施術直後

軽い赤みほてりが生じることがありますが、多くの場合は当日中に落ち着きます。

翌日

赤みはほぼ消失し、メイク可能です。日常生活に支障をきたすようなダウンタイムはほとんどありません。



ピコフラクショナルのダウンタイム

施術直後

照射部位に赤み点状の出血が見られることがあります。ザラザラとした感触になることもあります。

1〜3日後

赤みは徐々に引いていきます。乾燥やつっぱり感を感じることがあるため、保湿をしっかり行ってください。

1週間後

肌の状態は落ち着き、ハリやツヤの向上を実感し始める方もいます。



ダウンタイム中の注意事項

紫外線対策

施術後の肌は紫外線の影響を受けやすく、色素沈着のリスクが高まります。外出時はSPF50以上の日焼け止め、帽子、日傘で徹底的に対策してください。

かさぶたを剥がさない

ピコスポット後のかさぶたを無理に剥がすと、炎症後色素沈着や傷跡の原因になります。自然に剥がれるのを待ちましょう。

摩擦を避ける

洗顔時にゴシゴシ擦ったり、患部を触ったりしないよう注意してください。刺激が色素沈着を悪化させます。

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エンライトンの料金・費用

料金相場

エンライトンの料金は照射モード、施術範囲、クリニックによって大きく異なります。一般的な相場は以下のとおりです。

ピコスポット

・直径5mm以下:5,000〜10,000円

・直径10mm以下:10,000〜20,000円

・直径20mm以下:20,000〜40,000円

・シミ取り放題(顔全体):50,000〜100,000円

ピコトーニング

・顔全体1回:10,000〜30,000円

・5回コース:40,000〜100,000円

ピコフラクショナル

・顔全体1回:20,000〜50,000円

・5回コース:80,000〜200,000円

ピココンビネーション(トーニング+フラクショナル)

・顔全体1回:30,000〜60,000円



追加費用の確認

クリニックによっては、以下の費用が別途かかる場合があります。事前に総額を確認しておきましょう。

・初診料/カウンセリング料:無料〜5,000円

・麻酔クリーム:1,000〜3,000円

・内服薬(トラネキサム酸など):2,000〜5,000円/月

・外用薬(ハイドロキノンなど):2,000〜5,000円



コストパフォーマンスの考え方

ピコスポットの場合

一般的なシミなら1〜3回で除去できるため、従来のQスイッチレーザー(複数回必要)と比較するとトータルコストは同等か安くなる場合があります。また、テープ保護が不要なため、仕事や生活への影響を考慮するとコストパフォーマンスは良好です。

ピコトーニングの場合

2週間おきに5回の継続治療が基本となるため、1回あたりの料金が安いクリニックでも総額は5〜10万円程度になります。肝斑治療は継続が重要なため、メンテナンス費用も考慮して予算を組みましょう。

保険適用について

エンライトンⅢは太田母斑異所性蒙古斑外傷性色素沈着症(いわゆる青あざ)に対しては保険適用が可能です。これらの疾患で悩んでいる方は、保険診療を行っているクリニックに相談してみてください。

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エンライトンと他の施術の比較

Qスイッチレーザーとの比較

従来のシミ治療の主流だったQスイッチレーザー(QスイッチYAGレーザー、Qスイッチルビーレーザーなど)との違いを解説します。

照射時間(パルス幅)

Qスイッチレーザーナノ秒(10億分の1秒)、エンライトンピコ秒(1兆分の1秒)で照射します。パルス幅が1000分の1に短縮されたことで、熱ダメージが大幅に軽減されました。

色素の粉砕サイズ

Qスイッチレーザーはメラニンを「小石」程度までしか砕けませんが、エンライトンは「砂」「粉末」レベルまで細かく粉砕できます。そのため、薄いシミにも効果を発揮し、少ない回数で治療が完了します。

炎症後色素沈着のリスク

Qスイッチレーザーは3〜5割の確率で色素沈着が生じるとされていますが、エンライトンは熱作用が少ないためリスクが大幅に低減されています。

術後のケア

Qスイッチレーザーは照射後にテープ保護が必須でしたが、エンライトンはテープ不要の場合がほとんどです。


▽詳しい情報を知りたい方はこちらでも解説しているので参考にしてください
Qスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザー)

他のピコレーザー機器との比較

ピコレーザーには複数のメーカーから機器が発売されています。代表的な機種との違いを比較します。

ピコシュア(サイノシュア社製)との比較

ピコシュアアレキサンドライトレーザー(755nm)を搭載しており、メラニンへの吸収効率が高いのが特徴です。一方、エンライトンYAGレーザー(1064nm/532nm)で、より深い層まで到達できます。ピコシュアはシミ・くすみに、エンライトンはタトゥー除去や深い色素にも強みがあります。

ピコウェイ(シネロン・キャンデラ社製)との比較

ピコウェイは1064nm、532nmに加えて785nmを搭載し、青・緑・紫のタトゥーに対応できます。エンライトンⅢ670nmを搭載しており、同様に多色タトゥーに対応可能です。パルス幅はピコウェイが294〜339ピコ秒とやや短いですが、臨床効果に大きな差はないとされています。

機種選びのポイント

機種による効果の差は、施術者の技術や肌状態に合わせた設定の方が影響が大きいです。機種名だけで判断するのではなく、医師の経験や症例数を重視してクリニックを選びましょう。


▽詳しい情報を知りたい方はこちらでも解説しているので参考にしてください
ピコレーザー

フォトフェイシャル(IPL)との比較

フォトフェイシャルは光治療の一種で、シミだけでなく赤み、毛穴、ハリなど複合的な肌悩みに対応できる施術です。

効果の違い

フォトフェイシャルはマイルドな効果で、徐々に肌質を改善していきます。濃いシミを1回で取りたい場合は、エンライトンのピコスポットの方が効果的です。

痛みとダウンタイム

フォトフェイシャルは温かさを感じる程度で、ダウンタイムもほぼありません。エンライトンは輪ゴムで弾かれる程度の痛みがあり、ピコスポットでは薄いかさぶたができます。

使い分け

「全体的な肌質改善」にはフォトフェイシャル、「ピンポイントでシミを取りたい」場合はエンライトンのピコスポットと使い分けるのがおすすめです。


▽詳しい情報を知りたい方はこちらでも解説しているので参考にしてください
フォトフェイシャル(IPL光治療)

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エンライトンの失敗・修正

シミが取れない・薄くならない

「エンライトンを受けたのにシミが消えない」という声があります。これにはいくつかの原因があります。

原因

シミの種類の誤診:老人性色素斑と思っていたものが肝斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)だった場合、照射モードや治療回数が異なるため効果が出にくいことがあります。

1回で判断してしまった:ピコトーニングは複数回の継続が前提です。1回で効果がないと諦めてしまうケースがあります。

出力設定が低すぎた:肌へのダメージを恐れて出力を下げすぎると、十分な効果が得られないことがあります。

対策

カウンセリングでシミの種類を正確に診断してもらい、適切な照射モードと治療計画を立てることが重要です。VISIA(肌診断機)を導入しているクリニックなら、目に見えない肝斑の有無も確認できます。



シミが濃くなった・増えた

治療後に「シミが濃くなった」「新しいシミができた」と感じるケースがあります。

原因

炎症後色素沈着:施術後2〜4週間で出現し、一時的にシミが濃く見えます。これは失敗ではなく正常な経過で、3〜6ヶ月で自然に消失します。

肝斑の悪化:肝斑にピコスポットを照射してしまい、メラノサイトが刺激されて悪化した可能性があります。

薄いシミの顕在化:もともとあった薄いシミ(グラデーション部分)にも反応したため、一時的にシミの範囲が広がったように見えることがあります。

対策

炎症後色素沈着は時間経過で改善するため、焦らず待つことが大切です。ハイドロキノンなどの美白剤を併用し、紫外線対策を徹底しましょう。肝斑の悪化が疑われる場合は、早めに医師に相談してください。



赤みや傷跡が残った

施術後の赤みが長引いたり、傷跡が残ったりするケースがあります。

原因

出力が高すぎた:肌質に合わない高出力での照射は、火傷や瘢痕の原因になります。

日焼け直後の施術:日焼けした肌はメラニンが増えているため、レーザーが過剰に反応してダメージを受けやすくなります。

ケロイド体質:傷が盛り上がりやすい体質の方は、施術を避けるか慎重に行う必要があります。

対策

施術前に肌状態を正確に伝え、適切な出力設定で治療を受けることが重要です。日焼け直後の施術は避け、肌が落ち着いてから受けましょう。ケロイド体質の方は必ず事前に申告してください。



白斑ができた

治療部位の色素が抜けて白くなってしまうケースがあります。

原因

過剰な照射:ピコトーニングを必要以上に繰り返すことで、メラニンが過度に破壊されます。

高出力の連続照射:同じ部位に高出力で何度も照射すると、色素細胞がダメージを受けて色素を作れなくなります。

対策

白斑は治療が難しいため、予防が最重要です。医師と相談しながら適切な施術回数と間隔を守り、「やりすぎない」ことが大切です。

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エンライトンの名医

エンライトンの効果を最大限に引き出し、リスクを最小限に抑えるためには、医師の診断力と技術力が重要です。以下のポイントを参考にクリニックを選びましょう。



シミの診断力があるか

シミ治療で最も重要なのは正確な診断です。老人性色素斑、肝斑、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、そばかすなど、シミにはさまざまな種類があり、それぞれ適した治療法が異なります。

誤診による不適切な照射は、効果が出ないどころか悪化させるリスクがあります。ダーモスコピー(拡大鏡)やVISIA(肌診断機)などの診断機器を導入し、シミの種類を正確に見極められるクリニックを選びましょう。



ピコレーザーの施術経験が豊富か

エンライトンは出力、パルス幅、スポットサイズなど細かな設定が可能な分、施術者の技術によって効果が大きく左右されます。

ホームページで症例写真を公開しているか、ピコレーザーの施術件数を明示しているかを確認しましょう。ビフォーアフター写真では、自分と似た肌悩みの症例があるか、仕上がりが自然かどうかをチェックしてください。



使用機器と設定を説明してくれるか

「ピコレーザー」とひとくくりにされていても、機種や照射モードによって効果は異なります。どの機器を使用するのかなぜその照射モードを選ぶのかを丁寧に説明してくれるクリニックは信頼できます。

また、肌状態に合わせて出力を調整してくれるか、照射間隔を適切に設定してくれるかも重要なポイントです。「とにかく回数を重ねましょう」と高額なコースを勧めてくるクリニックには注意が必要です。



リスクと経過を正直に説明してくれるか

良いクリニックは、メリットだけでなくリスクや副作用も正直に説明してくれます。「絶対にシミが取れます」「副作用はありません」といった過度な期待を持たせる説明をするクリニックは避けましょう。

・炎症後色素沈着の可能性と経過

・必要な施術回数の目安

・ダウンタイム中の過ごし方

・アフターケアの方法

これらを事前にしっかり説明し、質問に対して明確に回答してくれる医師を選びましょう。



アフターフォロー体制が整っているか

施術後に炎症後色素沈着や予期せぬトラブルが起きた場合に、適切に対応してもらえるかも重要です。

・施術後の経過観察をしてくれるか

・トラブル時に追加費用なく対応してくれるか

・内服薬・外用薬の処方体制があるか

これらを事前に確認しておくと、万が一の際にも安心です。



施術名を受けるのにおすすめのクリニック・名医


東京美容外科 新宿院

出展先:https://www.tkc110.jp/

東京美容外科は、美容外科医として10年以上の経験を持つ医師のみがメスを握るという、独自の厳しい採用基準を設けているのが特徴です。

新宿院では厚生労働省の承認を受けた「エンライトン3」を導入しており、質の高いピコレーザー治療を提供することに取り組んでいます。

術後の保証制度が充実している点も、初めてレーザー治療を受ける方にとって大きな魅力の一つといえるでしょう。

東京美容外科のエンライトンの名医

【東京美容外科 統括院長】 麻生泰先生

統括院長の麻生先生は、慶應義塾大学医学部大学院で医学博士号を取得した、形成外科・美容外科のエキスパートです。

全国に展開する各院の医療品質を監修しており、ピコレーザー治療においてもその深い専門性を発揮しています。


ヴェルトラクリニック 大阪院

出展先:https://vertra-clinic.com/

ヴェルトラクリニックは大阪・心斎橋に位置し、厚生労働省承認を得たエンライトンⅢを導入しているクリニックです。

532nm・670nm・1064nmの3種類の波長を搭載した機器により、薄いシミから肝斑、タトゥー除去まで幅広い色素治療に対応しています。

ピコトーニング・ピコフラクショナル・ピコスポット・ピコダブルの4つの治療メニューから、肌悩みに合わせた施術を選択できる点が特徴です。

ヴェルトラクリニックのエンライトンの名医

【ヴェルトラクリニック 医師】 大塚憲先生

大塚先生は、外科的な精密手技を得意とする一方で、皮膚へのレーザー照射においてもその技術を応用しています。

解剖学的な知識に基づき、肌への負担に配慮しながら適切なアプローチを図る照射技術は、理想の肌質を目指す方にとって大きな安心材料になるでしょう。



エンライトンの施術を成功させるには


エンライトンの施術を成功させる鍵は、経験豊富な名医に依頼することです。

名医であれば、患者さん一人ひとりの状態や悩みに合わせた細やかな対応が可能です。

また、トラブルを未然に防ぎ、安心して施術を受けられる点も大きなメリットと言えるでしょう。

美容医療相談室では、ドクターのご経歴や学会発表だけでなく、実際に治療を受けた方の体験談、ドクターが評価・信頼するドクターなどの情報を集め、独自の基準をクリアした名医をご紹介していますので、お気軽にご相談くださいね。

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エンライトンのよくある質問と回答

Q.エンライトンは何回でシミが取れますか?

A.シミの種類や濃さによって異なりますが、老人性色素斑(一般的なシミ)そばかすであれば、ピコスポット1〜3回で除去できることが多いです。肝斑の場合は、ピコトーニングを2週間おきに5回程度継続することで改善が期待できます。ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は真皮層にあるため、5回程度の照射が必要になることがあります。いずれも症状によって個人差があるため、カウンセリングで医師に確認してください。



Q.エンライトンを受けられない人はいますか?

A.以下に該当する方は施術を受けられない、または医師との相談が必要です。

妊娠中・授乳中の方

光線過敏症の方、光感受性を高める薬を服用中の方

過度の日焼け直後の方

・施術部位に傷・炎症・皮膚疾患がある方

ケロイド体質の方

アトピー性皮膚炎自己免疫疾患てんかんのある方

プロテーゼフィラーを注入している部位への照射

肝斑がある部位にはピコスポット・ピコフラクショナルは照射できませんが、ピコトーニングは施術可能です。持病がある方や服用中の薬がある方は、必ず事前に医師に相談してください。



Q.エンライトンとピコシュア、どちらを選べばいいですか?

A.どちらも効果の高いピコレーザーであり、機種による決定的な優劣はありません。エンライトンはYAGレーザー(1064nm/532nm)で深い層まで到達しやすく、タトゥー除去真皮層の色素に強みがあります。ピコシュアはアレキサンドライトレーザー(755nm)でメラニンへの吸収効率が高く、シミ・くすみに特化しています。ただし、機種よりも医師の診断力と技術力の方が治療結果に影響します。機種名だけで選ぶのではなく、症例数や医師の経験を重視してクリニックを選ぶことをおすすめします。

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エンライトンの口コミ・体験談

美容医療相談室に届いたエンライトンの美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。

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