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10PL(テンピーエル)は、韓国で開発されたフラクショナルIPL治療機器です。従来のIPL(Intense Pulsed Light:光治療)とフラクショナル照射技術を組み合わせた新しい美肌治療で、韓国のMFDS(食品医薬品安全処)およびアメリカのFDA(米国食品医薬品局)の承認を取得しています。2017年に韓国TENTECH社が販売を開始し、フラクショナルIPLとして複数の国際特許を取得しています。
従来のIPLは照射面全体(100%)から光エネルギーを出していましたが、10PLは照射面を168個の格子状(マス目)に分割し、1.4mm×1.59mmの小さなセルを通して光をマイクロドット状に照射します。照射面積は約50%となり、残りの50%は健康な肌がそのまま残ります。
健康な肌が残っていることで、その部分から肌再生のシグナルが発せられ、傷ついた部分の回復が早まります。これにより、やけどなどのリスクを抑えながら、従来のIPLよりも少ない回数で効果を実感できるのです。照射チップのサイズは45mm×18mmと大きめに設計されており、施術時間の短縮にも貢献しています。
10PLには現時点で3種類の波長が搭載されています。
415nm
アクネ菌の殺菌作用があり、炎症性ニキビや薄いシミの治療に使用されます。
570nm
メラニン色素に強く反応し、シミ、そばかす、くすみの改善に効果を発揮します。従来のIPLでは反応しにくかった薄いシミや細かいシミにも対応できる波長です。
590nm
ヘモグロビン(血液中の赤い色素)に吸収され、赤ら顔、毛細血管拡張症、赤いニキビ跡の改善に適しています。
10PLは従来のIPLでは効果が出にくかった薄いシミや細かいそばかす、カフェオレ斑(コーヒー牛乳色の色素斑)にもアプローチできます。また、光の熱エネルギーが真皮層に届くことでコラーゲン生成が促進され、肌のハリ・ツヤ向上効果も期待できます。従来のIPLが効果を実感するまで5〜6回以上の施術を必要としたのに対し、10PLは2〜3回で効果を実感できるとされています。
10PLには以下のようなメリットがあります。
従来のIPL機器(フォトフェイシャルM22、ライムライトなど)は、ある程度の濃さがあるシミには効果的でしたが、薄いシミや細かいそばかすには光が十分に吸収されず、効果が出にくいという課題がありました。10PLはフラクショナル照射により、同じ出力でもピンポイントに高いエネルギーを届けられるため、薄いシミやカフェオレ斑にも反応しやすくなっています。
従来のIPLは効果を実感するまで5〜6回以上の施術が必要でしたが、10PLは2〜3回で効果を実感できるケースが多いとされています。1回あたりの照射効率が高いため、総合的な治療期間と通院回数を削減できます。1ヶ月間隔で施術を行うため、約2〜3ヶ月で治療が完了する計算です。
シミ取りレーザー(Qスイッチレーザーやピコスポットなど)は、照射後にかさぶたができ、1〜2週間のテープ保護が必要です。一方、10PLは施術後にテープを貼る必要がなく、当日からメイクが可能です。反応したシミ部分にかさぶたはできますが、メイクで隠せる程度のため、日常生活への影響を最小限に抑えられます。
10PLは波長を選択することで、シミだけでなく赤ら顔、毛細血管拡張、ニキビ、くすみなど複数の肌悩みに対応できます。顔全体に照射することで、部分的な治療では得られない肌全体のトーンアップやハリ感の向上も期待できます。
10PLはシミのメラニン色素に反応して熱を発生させるため、反応した部分は数時間〜1日かけて浮き上がり、かさぶた(痂皮)になります。かさぶたは7〜14日程度で自然に剥がれますが、その間はシミが濃く見える状態が続きます。
原因
メラニン色素が熱によってダメージを受け、表皮に押し上げられることでかさぶた化します。これは治療が効いている証拠ですが、見た目の変化が気になる方にはデメリットとなります。
対策
かさぶたは絶対に自分で剥がさないでください。無理に剥がすと炎症後色素沈着(PIH)のリスクが高まります。マスクやコンシーラーでカバーしながら、自然に剥がれるのを待ちましょう。
施術後の肌は敏感になっており、紫外線や摩擦などの刺激を受けると、治療前より濃い炎症後色素沈着が起こることがあります。発生率は約5〜10%とされています。
原因
熱刺激を受けた肌がメラノサイト(色素細胞)を活性化させ、過剰なメラニンを産生することで起こります。日焼け肌や肝斑がある方は特にリスクが高いです。
対策
施術後はSPF30以上の日焼け止めを必ず使用し、紫外線対策を徹底してください。施術の2週間前から日焼けは厳禁です。色素沈着が起きた場合は、トラネキサム酸やハイドロキノンの外用、ピコトーニングなどで改善できます。
10PLは肝斑(かんぱん)には適していません。肝斑に高出力の光を照射すると、メラノサイトが刺激されて一時的に濃くなるリスクがあります。
原因
肝斑はホルモンバランスや摩擦刺激で悪化しやすく、IPLの熱刺激もトリガーとなります。
対策
肝斑がある場合は、まずピコトーニングやシルファームなどの肝斑に適した治療を行い、肝斑が落ち着いてから10PLを検討します。カウンセリング時に肝斑の有無を必ず確認してもらいましょう。
出力設定が高すぎる場合や、日焼け直後の肌に照射した場合、やけどや水疱が生じることがあります。
原因
メラニンが多い肌(日焼け肌、色黒肌)では光が過剰に吸収され、熱が集中してやけどを起こします。
対策
施術前に肌の状態を正確に診断し、適切な出力設定を行える経験豊富な医師を選びましょう。日焼け後は最低2週間空けてから施術を受けてください。
10PLは基本的に麻酔なしで施術を行います。従来のIPLと同様、光照射による痛みは輪ゴムで弾かれる程度とされており、多くの方が麻酔なしで耐えられるレベルです。ただし、痛みに敏感な方や広範囲を高出力で照射する場合は、表面麻酔クリーム(リドカインなど)を塗布することも可能です。麻酔クリームは照射の約30分前に塗布し、施術直前に拭き取ります。
照射時は「パチッ」という軽い衝撃とともに、一瞬の熱感を感じます。シミが濃い部分やそばかすが密集している部分は、メラニンが光を多く吸収するため、痛みを強く感じやすいです。逆に、シミのない部分はほとんど痛みを感じません。施術中はクーリングシステムにより照射面が冷却されるため、熱による不快感は軽減されます。顔全体の照射にかかる時間は約15〜30分です。
施術直後から数時間は、照射部位に熱がこもった感覚やひりつきが残ります。日焼け後のような感覚に近く、数時間〜1日程度で落ち着きます。ひりつきが強い場合は、保冷剤などでクーリングを行うと軽減されます。多くのクリニックでは、施術後に鎮静パック(ゴムマスクなど)を行い、ダウンタイムを軽減する鎮静管理を推奨しています。
10PLのダウンタイムは約1〜2週間です。従来のIPLよりもシミへの反応が強いため、かさぶたが目立つ期間がやや長い傾向にあります。以下は回復の目安です。
施術直後
照射部位に赤みと熱感が生じます。シミが反応した部分は、一時的に色が濃く浮き上がって見えることがあります。
数時間〜翌日
反応したシミ部分が徐々にかさぶた化します。かさぶたは黒っぽい点状になることが多く、そばかすが多い方は顔全体に細かい点ができたように見えます。ひりつきは徐々に落ち着きます。
3〜5日後
赤みはほぼ治まります。かさぶたはまだ残っていますが、メイクで十分にカバーできる状態です。この時期にかさぶたを擦ったり剥がしたりすると色素沈着のリスクが高まるため、触らないことが重要です。
7〜14日後
かさぶたが自然に剥がれます。剥がれた後の肌は一時的にピンク色になりますが、数日で周囲の肌と馴染みます。シミが薄くなった効果を実感できる時期です。
1ヶ月後
肌の状態が安定し、次回の施術が可能になります。2〜3回繰り返すことで、より高い効果が得られます。
10PLの料金は1回あたり約2万〜5万円が相場です。クリニックや照射範囲によって価格が異なります。
全顔1回
約25,000〜40,000円程度。初回限定で割引を行っているクリニックも多いです。
全顔3回セット
約80,000〜120,000円程度。1回あたりの単価が下がるため、継続治療を予定している方はセットプランがお得です。
目周りオプション
約8,000〜10,000円程度。目元のシミやくすみが気になる方は追加で照射できます。
10PLの料金には通常、照射代とジェル代が含まれています。クリニックによっては初診料(約2,000〜5,000円)やカウンセリング料が別途かかる場合があります。また、施術後のダウンタイム軽減のための鎮静管理(ゴムマスクなど)がオプションで約5,000〜10,000円追加になるクリニックもあります。鎮静管理は効果を高めダウンタイムを軽減する効果があるため、セットでの施術が推奨されています。
従来のIPL(フォトフェイシャルM22など)は1回約15,000〜30,000円で、効果を実感するまで5〜6回必要です。総額は約75,000〜180,000円となります。一方、10PLは1回の単価がやや高いものの、2〜3回で効果が出るため、総額は約50,000〜120,000円と、同等かそれ以下に抑えられる場合があります。治療期間も短縮できるため、時間的なコストパフォーマンスも良好です。
フォトフェイシャルM22はルミナス社製のIPL機器で、日本で広く普及しています。6種類のフィルターで波長を選択でき、シミ、くすみ、赤ら顔、毛穴など幅広い肌悩みに対応します。
効果の出方
10PLはフラクショナル照射により、薄いシミにも高い効果を発揮。M22はマイルドな効果で、濃いシミよりも肌全体のトーンアップに適しています。
治療回数
10PLは2〜3回で効果実感、M22は5〜6回以上必要です。
ダウンタイム
10PLはかさぶたが7〜14日残る場合あり。M22はほぼダウンタイムなしで、翌日には普通に過ごせます。
こんな方におすすめ
薄いシミや細かいそばかすをしっかり取りたい方は10PL、ダウンタイムを避けて肌全体を整えたい方はM22が適しています。
ピコレーザーはピコ秒(1兆分の1秒)の超短時間でレーザーを照射し、シミのメラニンを細かく粉砕する治療です。
ピコスポットとの比較
ピコスポットは1発で濃いシミをピンポイントに除去できますが、テープ保護が1〜2週間必要です。10PLはテープ不要で、複数のシミを同時に治療できます。
ピコトーニングとの比較
ピコトーニングは肝斑やくすみ改善に適した低出力照射で、ダウンタイムがほぼありません。10PLの方がシミへの反応は強いですが、肝斑にはピコトーニングが適しています。
Qスイッチレーザー(Qスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザーなど)は、濃いシミを1回で除去できる高出力レーザーです。
効果
濃いシミに対してはQスイッチの方が1回で確実に取れます。10PLは薄いシミや広範囲のそばかすに向いています。
ダウンタイム
Qスイッチは照射後に分厚いかさぶたができ、テープ保護が2週間程度必要。10PLはテープ不要で日常生活への影響が少ないです。
10PLを受けたものの、期待したほどシミが薄くならなかったというケースがあります。
原因
10PLは表皮の浅い層にあるシミに効果を発揮しますが、真皮層に沈着したシミ(ADM:後天性真皮メラノサイトーシス)や深いそばかすには光が十分に届きません。また、出力設定が低すぎた場合や、シミの色素が薄すぎる場合も反応が弱くなります。
対策
カウンセリング時にシミの種類を正確に診断してもらい、10PLが適応かどうか確認しましょう。ADMにはQスイッチYAGレーザーやピコレーザーが適しています。
施術後のかさぶたが気になって自分で剥がしてしまい、その部分に炎症後色素沈着が起きたケースです。
原因
かさぶたを無理に剥がすと、まだ再生途中の皮膚が露出し、炎症反応が起こります。その結果、メラノサイトが活性化して色素沈着が生じます。
対策
かさぶたは絶対に触らず、自然に剥がれるのを待ってください。剥がれた後も紫外線対策を徹底し、美白剤(ハイドロキノン、トラネキサム酸など)を使用することで色素沈着を予防・改善できます。
肝斑がある部分に10PLを照射したところ、かえって濃くなったという失敗例です。
原因
肝斑はメラノサイトが過敏な状態にあり、IPLの熱刺激でメラニン産生が促進されてしまいます。特に高出力での照射は悪化リスクが高いです。
対策
10PLの施術前に肝斑の有無を確認し、肝斑がある場合はまず肝斑の治療(ピコトーニング、シルファーム、トラネキサム酸内服など)を優先しましょう。
日焼け直後や色黒の肌に照射して、やけどや水疱ができてしまったケースです。
原因
メラニンが多い肌では光エネルギーが過剰に吸収され、熱が集中してやけどを引き起こします。
対策
施術の2週間前から日焼けを避け、肌の状態が落ち着いてから施術を受けてください。日焼け止めを毎日塗る習慣をつけましょう。
10PLは比較的新しい治療機器であり、取り扱いクリニックはまだ限られています。期待される効果を引き出し、肌への負担を抑えるためには、以下のポイントを軸に医師やクリニックを選ぶことが大切です。
10PLは韓国発祥の機器であり、日本での導入はまだ数年です。10PLによる症例写真を数多く提示しているクリニックは、それだけ機器の特性を理解し、多様な肌質に対応してきた経験があるといえるでしょう。特に、自分と似たシミのタイプや肌状態の経過が確認できるかどうかは、納得のいく治療を受けるための重要な指標になります。
10PLはシミの種類によって効果が異なるため、正確な肌診断が不可欠です。VISIA(肌診断機器)などで肌の状態を詳しく分析し、シミの深さや種類を見極めた上で治療プランを提案してくれるクリニックを選びましょう。「とりあえず10PLを」ではなく、肝斑やADMとの鑑別をしっかり行ってくれる医師が信頼できます。
10PLは施術後のかさぶた管理や色素沈着予防が重要です。施術後の鎮静管理(ゴムマスク、クーリングなど)を行っているか、ホームケア用品(美白剤、保湿剤)の提供やアドバイスがあるかを確認しましょう。万が一のトラブル時に無料で再診・対応してくれるクリニックは安心です。
10PLが適さないケース(肝斑、ADMなど)もあるため、ピコレーザー、Qスイッチレーザー、シルファームなど複数の治療機器を導入しているクリニックを選ぶと、自分の肌悩みに応じた治療を受けられます。

出展先:https://www.veriteclinic.or.jp/
ヴェリテクリニックは東京・名古屋・大阪に展開し、形成外科専門医や美容外科専門医が多数在籍する美容クリニックです。
10PLと同様のIPL光治療として「ライムライト」「フォトフェイシャルM22」を導入しており、シミ・そばかす・くすみ・赤ら顔などの肌悩みに対応しています。
カウンセリングから施術まで医師が一貫して担当するため、肌状態に合わせた照射設定の調整が期待できるでしょう。
また、修正手術にも対応しており、他院での治療結果に満足できなかった方の相談も受け付けています。
【ヴェリテクリニック 大阪院 医師】 前田珠未先生
前田先生は、日本形成外科学会専門医、日本美容外科学会(JSAPS)専門医の資格を持つ医師です。
「目や鼻やお肌のケアまで包括的にできるドクターを目指している」と公言しており、肌治療への高い関心がうかがえます。
カウンセリングを重視し、患者さんの希望を丁寧に汲み取る姿勢が特徴といえるでしょう。

出展先:https://www.biyougeka.com/
聖心美容クリニックは全国に10院以上を展開する大手美容クリニックで、美容皮膚科部門にも力を入れています。
10PLと同様のIPL治療器として「セレックV」や「ライムライト」などを揃えており、シミや赤ら顔、肝斑といった複雑な悩みに対して多角的なアプローチが可能です。
皮膚科専門医が在籍し、外用剤や内服薬と組み合わせたトータルケアを提案してもらえる点が強みです。
また、完全個室制でプライバシーにも配慮されています。
【聖心美容クリニック 熱海院 院長】 小林美幸先生
小林先生は、日本皮膚科学会専門医の資格を有し、聖心美容クリニック全体の美容皮膚科指導責任者を務める医師です。
「すっぴんDr.」の愛称で知られ、ノーファンデーション主義を実践しながら皮膚科学に基づいた美肌治療を提供しています。
光治療やレーザー治療に関する学会発表も多数行っており、IPL治療の知見が豊富な医師です。
Q.10PLは1回でシミが取れますか?
A.シミの濃さや深さによりますが、1回で完全に消えることは少ないです。多くの場合、1回の施術で30〜50%程度薄くなり、2〜3回の施術で満足のいく効果が得られます。ただし、かなり薄いシミの場合は1回で目立たなくなることもあります。濃いシミや深いシミには、ピコスポットやQスイッチレーザーの方が効果的な場合もあります。
Q.10PLと従来のフォトフェイシャルは何が違いますか?
A.最大の違いは照射方法です。従来のIPLは照射面全体から光を出しますが、10PLは168個の格子状に分割してフラクショナル照射します。これにより、健康な肌を残しながら効率よくシミにエネルギーを届けることができ、従来のIPLでは反応しにくかった薄いシミにも効果が期待できます。治療回数も従来の5〜6回から2〜3回に短縮されます。
Q.10PLは肝斑にも効果がありますか?
A.10PLは肝斑には適していません。肝斑はメラノサイトが過敏な状態にあり、IPLの熱刺激で悪化するリスクがあります。肝斑の治療には、ピコトーニング、シルファーム、トラネキサム酸内服などが適しています。肝斑と通常のシミが混在している場合は、まず肝斑の治療を行い、肝斑が落ち着いてから10PLを検討します。カウンセリングで必ず肝斑の有無を確認してもらいましょう。
美容医療相談室に届いた10PLの美容医療&美容整形の口コミ・体験談です。
※当相談室でご紹介しているクリニックの口コミではございません。クリニック・医師によりスキルは異なりますので、慎重にお選びください。
美容医療相談室では、みなさまからお寄せいただいた体験談やご意見を元に、治療法に関する情報提供や名医の紹介を行っています。 「治療を受けたことがある」「カウンセリングに行ってみた」「友人が治療を受けた」など、ぜひ口コミ・体験談情報をお寄せください!
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